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悪魔の左腕  作者: 770
118/149

雷と水禍

(^^)/

山頂の湖畔。


吹きすさぶ風が草木を揺らし、鏡のような湖面を乱していく。

黒雲が垂れ込め、空には幾筋もの稲光が走った。


ヴォルト「……やはり、こちらに近づいてくるか」

雷を纏ったその眼差しは、遠くから迫る異様な瘴気を捕らえていた。


やがて、湖畔の奥から一歩、また一歩と、ぬめるような水気をまとった影が現れる。


ネレウス「……回復に魔力を使いすぎた。だが……なんだ、この体、“四大悪魔”とやらは。弱すぎる……脆すぎる」

吐き出す声は水泡のように湿り気を帯び、瘴気が辺りに濃く溢れ出す。


大地を裂くように雷鳴が轟き、ヴォルトのすぐ横に稲妻が落ちた。

水の霧と雷光が交差する。


ヴォルト「何者だ……? 最初はドミナスに似た魔力だった。だが今は……異質そのもの。貴様は――」


影が湖面を踏みしめ、ついに姿を現した。

青黒い鱗に覆われ、背には無数の水蛇のような魔力を揺らめかせる巨躯。


ネレウス「私を知らぬか。ならば教えてやろう。

――私は“三大魔神”の一人、水禍のネレウス!」


地を揺らす咆哮。湖面が爆ぜ、幾つもの水柱が噴き上がる。


ヴォルト「……三大魔神? 知らんな」

雷光を纏い、短く言い放つ。

ヴォルト「去れ。ならば見逃してやる」


その言葉に、ネレウスの双眸が血のように赤く染まる。


ネレウス「なめるな……なめるなよォォォォ!!!」

轟音と共に、全ての水柱が暴風のように渦を巻く。


ヴォルト「……仕方ない」

稲妻が天を裂き、雷鳴が全山を揺るがす。

ヴォルト「討つ!」


雷と水がぶつかり合い、天地を割るかのような衝突音が山頂に轟き渡った。


――雷の支配者と水禍の原初。

二柱の戦いが幕を開けた。

(^^)/

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