囁く羽の真実
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夜。焚き火の炎がパチパチと弾け、仲間たちの影を揺らしていた。
沈黙を破ったのは、ジンの低い声だった。
ジン「……俺の羽は……しゃべるんだ」
その言葉に、場の空気が凍りつく。
カイ「……!? 今……何て……」
リーディ「えぇ!? しゃべるってどういうことだよ!?」
ジンは焚き火の光を見つめながら、静かに続けた。
ジン「……すまん。声が聞こえるって言っても……俺の心の中だけだ。
そこで俺は羽から……魔界の情報や……“願いを叶える”なんていう言い伝えを聞いていた」
皆が息を呑む。だがその時――。
カイ「……実は俺も――」
羽『待て』
左腕『……やはりそうでしたか』
突然の声に、全員がざわめく。
ジン「……カイ、お前……声が聞こえないのか?」
カイ「いや……俺も、聞こえる。実は……ずっとだ。てか今も……」
驚きに息を詰めるリーディ、興味深げに目を光らせるDC。
DC「フフ……なるほどね。つまり“部位”はただの力じゃなく、意思を持ってるってことじゃない」
ジンは静かに頷き、そして決意を込めて語り始めた。
ジン「……俺が部位を集め始めた理由……それは妹を救うためだ。
羽の声が言ったんだ。“部位を集めれば、願いを叶える”と。
俺はそれを信じるしかなかった」
リーディとエリシアが驚き、カイが黙って拳を握りしめる。
ジン「……羽は全部で三つしか存在しない。
その三枚は……かつて世界を支配しかけた“元・三大魔神”のものだと、羽自身が語った」
DC「……三大魔神……まさかそんなものが現実に……」
ジンの声が低くなる。
ジン「……そして問題は……さっきのバシリスクだ。
あいつが持っていた羽は……もう宿主を完全に取り込み、魔王に成ろうとしていた」
焚き火の炎が不気味に揺れ、全員の背筋に寒気が走った。
カイ「……!」
リーディ「マジかよ……!」
エリシア「じゃあ……あの存在は……」
ジン「あぁ……次に会う時は“魔王”だろうな」
沈黙。焚き火の爆ぜる音だけが響く。
やがて、カイがゆっくりと顔を上げる。
カイ「……なら俺たちが、止めるしかないな」
夜空に流れる風が、不吉な戦いの予兆を運んでいた――。
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