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悪魔の左腕  作者: 770
112/149

囁く羽の真実

(^^)/

夜。焚き火の炎がパチパチと弾け、仲間たちの影を揺らしていた。

沈黙を破ったのは、ジンの低い声だった。


ジン「……俺の羽は……しゃべるんだ」


その言葉に、場の空気が凍りつく。


カイ「……!? 今……何て……」

リーディ「えぇ!? しゃべるってどういうことだよ!?」


ジンは焚き火の光を見つめながら、静かに続けた。


ジン「……すまん。声が聞こえるって言っても……俺の心の中だけだ。

 そこで俺は羽から……魔界の情報や……“願いを叶える”なんていう言い伝えを聞いていた」


皆が息を呑む。だがその時――。


カイ「……実は俺も――」

羽『待て』

左腕『……やはりそうでしたか』


突然の声に、全員がざわめく。


ジン「……カイ、お前……声が聞こえないのか?」

カイ「いや……俺も、聞こえる。実は……ずっとだ。てか今も……」


驚きに息を詰めるリーディ、興味深げに目を光らせるDC。


DC「フフ……なるほどね。つまり“部位”はただの力じゃなく、意思を持ってるってことじゃない」


ジンは静かに頷き、そして決意を込めて語り始めた。


ジン「……俺が部位を集め始めた理由……それは妹を救うためだ。

 羽の声が言ったんだ。“部位を集めれば、願いを叶える”と。

 俺はそれを信じるしかなかった」


リーディとエリシアが驚き、カイが黙って拳を握りしめる。


ジン「……羽は全部で三つしか存在しない。

 その三枚は……かつて世界を支配しかけた“元・三大魔神”のものだと、羽自身が語った」


DC「……三大魔神……まさかそんなものが現実に……」


ジンの声が低くなる。


ジン「……そして問題は……さっきのバシリスクだ。

 あいつが持っていた羽は……もう宿主を完全に取り込み、魔王に成ろうとしていた」


焚き火の炎が不気味に揺れ、全員の背筋に寒気が走った。


カイ「……!」

リーディ「マジかよ……!」

エリシア「じゃあ……あの存在は……」


ジン「あぁ……次に会う時は“魔王”だろうな」


沈黙。焚き火の爆ぜる音だけが響く。

やがて、カイがゆっくりと顔を上げる。


カイ「……なら俺たちが、止めるしかないな」


夜空に流れる風が、不吉な戦いの予兆を運んでいた――。

(^^)/

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