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悪魔の左腕  作者: 770
110/149

闇より現れるもの

(^^)/

闇の帳が音もなく消えていく。

崩れた結界の中から、カイとエリシアが慌ただしく駆け出してきた。


カイ「みんな!」

エリシア「大丈夫!?」


そこに広がっていた光景に、二人の足が止まる。


空中に腰かけるように浮かび、お茶をすするDC。

その足元には無惨に引き裂かれた肉塊――バシリスク=グラヴェルだったものが転がっていた。


DC「あらお二人さん、結構早かったのね」

カイ「DC! ……!? お前……それは……」

DC「アンタたちが遅すぎたせいで、こっちは待ちくたびれたわよ! ほら、謝罪しなさい!」


茶化すような言葉とは裏腹に、空気は緊張に包まれていた。

やがて、肉塊だったはずのバシリスクが蠢き始める。


???「……いい宿主を見つけたと思ったが、これもダメか……」


その亡骸から、別の意思が声を発した。

背に黒い羽が芽吹き、ぞっとするような存在感が溢れ出す。


DC「何者かしら~? もしかして……その背中の羽?」

???「お前……いいな。ゼノアスを思い出す」

エリシア「ゼノアス……? 伝説の勇者様の名前……?」


周囲に冷たい風が吹き荒れる。

謎の存在は後方を一瞥し、呟いた。


???「……後ろのお前、ヴォルカスだろう? 意識がないのか?」

カイ「……?」

羽「チッ……先を越されたみてぇだ、ヒヒ」


不吉な笑い声が響く。


???「とはいえ、この体も限界に近い。少し治さねば、まともに戦えんな」


そう告げると同時に、その存在は闇の魔力を収束させた。

DCが即座に詠唱する。


DC「逃がさないよっ! 《拘束の連鎖》!!」


無数の鎖が絡みつく――だが敵の目前で霧散した。


???「誰が逃げると言った? ……全員殺して、ここで癒すとしよう」


濃密な魔力が膨れ上がる。


???「《%#$’%”*》――」

DC「やっば……これは無理! 退却しなきゃ!」

エリシア「でも、リーディとジンがまだ!」

DC「一か八か……! 《空間転移》ッ!!」


空間が歪み


???「……人間でその魔法を操るか。面白い」


闇に沈み、姿を消していった。


転移が終わり、広場に再び静けさが戻る。

DCは膝をつき、荒い呼吸を吐いた。


DC「……今の一回で……すごい魔力もっていかれた……はぁ、はぁ……」


やがて、闇の帳からリーディとジンが現れる。

全身傷だらけで、だがまだ戦える眼をしていた。


カイ「……」


カイは仲間を見回し、静かに拳を握りしめる。

胸に湧き上がるのは、安堵と……そしてこれから訪れる戦いへの不安だった。


次なる激闘の幕が、ゆっくりと上がろうとしていた――。

(^^)/

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