表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の左腕  作者: 770
109/149

怒りの魔法

(^^)/

幻覚に囚われ、妹リシェルの姿に翻弄されたジン。

しかし――彼の瞳には再び闘志の光が宿っていた。


ジン「……リシェルを使いやがって……許さねぇ……」


怒りに震える拳を握りしめた瞬間、頭の中に鋭い声が響く。

漆黒の羽――ジンに宿る“羽”が叱咤する。


羽「貴様! 戦闘中に目を閉じるなど言語道断!」

ジン「うるせぇ! 今の俺はな……ブチ切れてんだよ!!」


ジンが怒声とともに地を踏みしめる。

ヴォルクは艶やかに笑い、剣を振り上げた。


ヴォルク「もういいかしら。あなたには死んでもらって……ほかの子で遊びに行きましょっと♡」


銀の刃が振り下ろされる――しかし、その剣先はジンの目前でドロリと溶け崩れた。


ヴォルク「なっ……!?」


炎を纏った拳を握りしめ、ジンが睨み据える。

ジン「……お前だけは、絶対に許さねぇ」


一瞬怯んだヴォルクだったが、再び妖艶に微笑む。

ヴォルク「あらあら? 持ち直したのね。……じゃあ、もう一度♡」


その姿は闇に溶け、再び姿を消す。

しかしジンは拳を振り上げ、怒号を放つ。


ジン「駄目だ……もう逃がさねぇ!!」


拳から溢れる炎と掌に走る雷光が絡み合い、轟音を上げて広がる。

炎の奔流と雷の閃光が混ざり合い、周囲数十メートルを一気に焼き尽くす範囲魔法となった。


ジン「――火雷合成魔法《轟焔雷陣》ッッッ!!!」


轟く閃光、焼け焦げる大地。

悲鳴が虚空に木霊する。


ヴォルク「ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」


炎と雷に呑まれ、幻影ごとヴォルクの身体が焼き落ちていく。


静寂が訪れ、焦げた匂いだけが残った。

荒く息を吐きながら、ジンは拳を下ろす。


ジン「はぁ……はぁ……クソが……! はぁっ……」


頭の中で、羽の声が低く響く。


羽「ジン……わかっておるな?」

ジン「……あぁ……わかってるよ……」


ジンは深く息を吐き、燃え落ちた広場を見渡す。

その瞬間、閉ざされていた闇の結界が音もなく解け、視界に光が差し込んだ。


戦いの終焉を告げる静けさが広がる――。

(^^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ