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悪魔の左腕  作者: 770
108/149

幻影に囚われて

(^^)/

光が歪み、戦場の空間が切り離された。

ジンは見慣れぬ結界の中に立たされる。


ジン「っ! また隔離魔法か……」


目の前に現れたのは、艶やかに鎧を纏った女騎士。妖しい微笑みを浮かべる。


ヴォルク「あら♡ 私の相手はあなたってことね」

ジン「お前を倒せば出られるんだろ? ……まぁいい、さっさと始めるぞ」

ヴォルク「ふふっ、せっかちさんはモテないぞ♡」

ジン「黙って死ね」


ジンが一気に距離を詰め、渾身の拳を振るう。

その攻めは容赦なく、ヴォルクを防御ごと吹き飛ばす。


ヴォルク「あら? 思ったより……やるじゃなっ……! あっ、えっ……!」

鋭い拳、重い蹴り。次々と畳み掛けられ、ヴォルクの身体は無残に打ち据えられる。


ジン「相手にならん……さっさと出せ!」


騎士が崩れ落ちる。

だが――隣に、同じ姿のヴォルクが立っていた。


ヴォルク「どう? 楽しかった?」

ジン「……!? まだ生きてやがったか!」


すぐさま拳を叩き込む。しかし、そのヴォルクは霧のように掻き消える。

四方から甘やかな声が響いた。


ヴォルク「私は幻影使いのヴォルク。今は幻覚だけ。……でも、どんどん精神を犯していくわ♡」


ジンは荒く息を吐き、構え直す。


ジン「はぁっ……はぁっ……! クソッ、どれが本物だ……!」


幻影が襲いかかり、ジンは必死に迎え撃つ。

拳を振るうたびに、影が霧散する。だが終わらない。


やがて――。


ジン「……やっと捕まえた!」


正面に現れたヴォルクに全力の拳を叩き込む。

確かな手応え、吹き飛ぶ姿。勝利を確信した瞬間――。


崩れた顔が変わる。そこにいたのは、懐かしい少女。

血を吐きながら倒れる、ジンの妹、リシェルの幻影だった。


ジン「なっ……! 嘘だろ……リシェ……!」


次の瞬間、リシェルが獣のように目を血走らせ、ナイフを振りかざして飛びかかってきた。


ジン「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


精神を切り裂かれる悲鳴。

空間に響くのはヴォルクの妖艶な声。


ヴォルク「あら……もう壊れちゃったの? 残念♡」


歪んだ結界の中で、ジンの意識が闇に沈んでいった――。

(^^)/

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