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悪魔の左腕  作者: 770
106/149

巨腕の壁

(^^)/

瓦礫の広場に、巨体の影が立ちふさがる。

肩を鳴らしながら笑う怪力の戦士、ゴルガス。


ゴルガス「ヒヒヒ……お前ひとりか。運が悪ぇな、坊主」

リーディ「……あんたを倒せば、皆の道が開く。俺ひとりで十分だ」

ゴルガス「骨ごと粉々にしてやるぜぇ!」


次の瞬間、ゴルガスの拳が地面を叩き砕いた。轟音と衝撃波、宙に舞う瓦礫。

リーディは紙一重で跳び退き、壁際に追いやられる。


リーディ「重い……! 直撃すれば即死だ」


巨腕が二度三度と振るわれ、その度に地面が抉れる。

リーディは必死に駆け、飛び、瓦礫を踏み台にしてかわす。


ゴルガス「ちょこまか逃げやがって! 速さだけじゃ俺は止められねぇぞ!」

リーディ「……遅い。けど、一撃ごとの圧が尋常じゃない。避けた衝撃波で体が持っていかれる……!」


頬をかすめた風圧で血が飛ぶ。服が裂け、腕に傷が走る。

だがゴルガスは一転して冷笑を浮かべた。


ゴルガス「同じ避け方ばかりだと……読めるんだよ!」


両腕を大きく薙ぎ払い、広場の出口を塞ぐ。

逃げ場を失ったリーディは、壁際に追い込まれてしまう。


リーディ「……くっ、行き場が……!」

ゴルガス「終わりだぁ!」


横殴りの拳が迫る。リーディは潜り込もうとしたが、振り抜かれた腕の風圧に弾き飛ばされ、壁に叩きつけられた。


リーディ「ぐあっ……!」


口から血を吐き、視界が揺れる。

ゴルガスは楽しげに踏み込んでくる。


ゴルガス「ハハハッ! どうした? それで終わりか?」


巨足が振り上げられ、踏み潰されそうになる。

リーディは膝をつきながらも、剣を杖にして立ち上がろうとする。


リーディ「……まだ……倒れるわけにはいかない……」


脳裏に浮かぶのは仲間たちの姿。笑顔、戦う背中。

それが彼を奮い立たせる。


リーディ「俺が……立たなきゃ……!」


血に濡れた顔で睨み返すリーディに、ゴルガスは獰猛に笑った。


ゴルガス「ヒヒッ……いい目だ。まだやる気かよ、坊主」


重苦しい空気の中、両者の視線がぶつかり合う。

(^^)/

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