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悪魔の左腕  作者: 770
105/149

悪魔の完全顕現

(^^)/

闇に閉ざされた空間に、金属を打ち合わせる音が響く。

カイの剣とセドマの大剣が幾度も交錯し、火花が闇を照らした。


羽「アヒヒ、こんな雑魚相手にお前の力使ってやがるぜ」

左腕「仕方ないでしょう。強くなったとはいえ所詮は人間。今回は相手が悪い」

右腕「……雑魚……」


カイ「くそっ! どいつもこいつも好き勝手言いやがって!」


セドマは一歩も引かず、冷ややかな声で告げた。

セドマ「もう諦めたらどうですか?」


カイ「うるせぇ!」


再び剣が交わる。しかしその瞬間、セドマが魔力を解き放った。

周囲の闇が震え、大地の槍が雨のように降り注ぐ。


エリシア「カイ! 危なっ——きゃっ!」


光の盾を展開するも、強烈な衝撃が直撃し、エリシアの腕から血が滴る。


カイ「エリシアぁぁぁ!」


怒りに身を震わせ、カイの全身から黒い魔力が噴き上がる。翼が大きく広がり、皮膚は赤黒く変質していく。


セドマ「ほぅ……魔人化か。ですが——」


刃を振り抜くセドマの一撃は、魔人化したカイすら押し返した。

膝をつき、呼吸を乱すカイ。


カイ「ぐっ……まだ……!」


視界が霞み、意識が遠のきかけたその時——。


羽「俺たちに戦わせろよ、ヒヒ」

右腕「…………」

左腕「と、言ってももう意識が切れそうですね。少し体を借りましょうか」


カイの体を包む黒炎がさらに膨れ上がる。


羽・右腕・左腕「——完全顕現! 爆炎魔神イグナ=ヴォルカス!!」


轟音。

赤黒い炎柱が闇を切り裂き、空間ごと焼き尽くすように爆ぜる。


セドマ「なっ! この魔りょ——ぐぁぁぁぁぁっ!」


剛腕を振り下ろす暇もなく、セドマの鎧は炎に呑まれ、瞬く間に炭へと変わっていった。


燃え残る灰の中、別の声が響く。

???「フヒヒ……こんなに弱えぇのかよ。つまんねぇなぁ」


エリシア「カイ……なの……?」


???「ヒヒヒ……心配スンナ、ヒヒ。ちゃんと返してやるよ」


その声とともに、異様な炎はすっと引き、カイの身体から力が抜けていった。

闇の帳もわずかに薄れ、地の底のような空間に光が差し込み始める——。

(^^)/

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