悪魔の完全顕現
(^^)/
闇に閉ざされた空間に、金属を打ち合わせる音が響く。
カイの剣とセドマの大剣が幾度も交錯し、火花が闇を照らした。
羽「アヒヒ、こんな雑魚相手にお前の力使ってやがるぜ」
左腕「仕方ないでしょう。強くなったとはいえ所詮は人間。今回は相手が悪い」
右腕「……雑魚……」
カイ「くそっ! どいつもこいつも好き勝手言いやがって!」
セドマは一歩も引かず、冷ややかな声で告げた。
セドマ「もう諦めたらどうですか?」
カイ「うるせぇ!」
再び剣が交わる。しかしその瞬間、セドマが魔力を解き放った。
周囲の闇が震え、大地の槍が雨のように降り注ぐ。
エリシア「カイ! 危なっ——きゃっ!」
光の盾を展開するも、強烈な衝撃が直撃し、エリシアの腕から血が滴る。
カイ「エリシアぁぁぁ!」
怒りに身を震わせ、カイの全身から黒い魔力が噴き上がる。翼が大きく広がり、皮膚は赤黒く変質していく。
セドマ「ほぅ……魔人化か。ですが——」
刃を振り抜くセドマの一撃は、魔人化したカイすら押し返した。
膝をつき、呼吸を乱すカイ。
カイ「ぐっ……まだ……!」
視界が霞み、意識が遠のきかけたその時——。
羽「俺たちに戦わせろよ、ヒヒ」
右腕「…………」
左腕「と、言ってももう意識が切れそうですね。少し体を借りましょうか」
カイの体を包む黒炎がさらに膨れ上がる。
羽・右腕・左腕「——完全顕現! 爆炎魔神イグナ=ヴォルカス!!」
轟音。
赤黒い炎柱が闇を切り裂き、空間ごと焼き尽くすように爆ぜる。
セドマ「なっ! この魔りょ——ぐぁぁぁぁぁっ!」
剛腕を振り下ろす暇もなく、セドマの鎧は炎に呑まれ、瞬く間に炭へと変わっていった。
燃え残る灰の中、別の声が響く。
???「フヒヒ……こんなに弱えぇのかよ。つまんねぇなぁ」
エリシア「カイ……なの……?」
???「ヒヒヒ……心配スンナ、ヒヒ。ちゃんと返してやるよ」
その声とともに、異様な炎はすっと引き、カイの身体から力が抜けていった。
闇の帳もわずかに薄れ、地の底のような空間に光が差し込み始める——。
(^^)/




