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悪魔の左腕  作者: 770
103/149

闇に包まれる玉座

(^^)/

玉座の間は、瘴気の濃度で視界さえ霞んでいた。

巨大な椅子にふんぞり返るのは、ドミナスの父、バシリスク=グラヴェル。

白い髭をたくわえたその巨躯からは、王の威圧と濁流のような魔力があふれ出している。


バシリスク「なんじゃ、少しは魔力を感じたが……ただの人間の小僧どもか」


リーディは背筋を冷や汗が伝うのを感じながら、爪を構える。

リーディ「すごい圧……!ドミナスの比じゃない……」


側に控える三体の配下が動き出す。


セドマ「王よ、御身をわずらわせるまでもありません。私どもで、この人間どもを処理いたしましょう」

ゴルガス「そうでさぁ!王はそこで休んでてくだせぇ!」

ヴォルク「ちょっとぉ、アンタ声がデカいわよ?フフ♡ ……あのお嬢ちゃんはアタシが頂くわぁ」


エリシアは思わず身をすくませた。

エリシア「……っ!」


その瞬間、バシリスクの瞳が妖しく光る。


バシリスク「せっかくだ。まずは散らしてやろう。闇よ、喰らえ」


床から黒い影が這い出し、カイたちと従者三人を呑み込んでいく。

視界は一瞬で暗転し、上下左右の感覚すら失われた。


カイ「……! みんな、どこだ!?」

リーディ「………っ」

エリシア「カイ! DC!」


叫びは虚空に吸い込まれ、仲間の気配は完全に遮断される。


ーーーパキ……パキパキ……


暗闇のどこかで、亀裂のような音が響く。

黒い闇の結界に、白く鋭いヒビが走った。


そして割れる鏡のように闇が砕け散り、そこから現れたのは——。


DC「……やれやれ。アンタたち、雑魚に用はないのよ」


膨大な魔力をまとい、背に黒い魔法陣を浮かべたDCが、バシリスクの前に立っていた。


バシリスク「……ほぅ。お前が我に牙を剥くか」


DCはにやりと笑い、指先をかざす。

DC「アタシが用があるのは、アンタよ。ドミナスなんかより、ずっとずっと強そうで……部位も、いいモノ持ってそうだしね♡」


玉座に座る巨悪と、狂気の魔術師。

互いに睨み合う視線が、重苦しい玉座の間をさらに冷たく染めていった。

(^^)/

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