決戦前の集結
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朝靄がまだ残る村の外れ。
焚き火の灰が風に舞い、静けさが張り詰めていた。
カイは剣の柄を握りしめ、大きく息を吐く。
カイ「……よし、いよいよだな」
隣で髪を結い直すエリシアが、軽く頷いた。
エリシア「うん。これ以上逃げても仕方ないしね。ここで終わらせよう」
その言葉に被せるように、にやりと笑うDC。
DC「あらあら?昨夜はよく眠れたのかしら?」
エリシア「っ……!? な、なにを……!」
顔を真っ赤にして慌てるエリシア。
カイ「おいDC、余計なこと言うな!」
リーディは首をかしげ、きょとんとしていた。
リーディ「??? なんの話?」
エリシア「な、なんでもないから!」
慌てて話題を切るが、耳まで真っ赤だった。
カイは軽く肩をすくめ、剣を構え直す。
カイ「……で、そろそろか?」
DCは真剣な眼差しで頷いた。
DC「えぇ。もう“来る”わ」
その瞬間、空気が震え、地面に魔法陣が展開される。
眩い光が広がり、やがてそこから一人の少年が姿を現した。
雪のような白髪、片目が蒼く光る少年——ジンだった。
カイ「待ってたぜ、ジン!」
力強く一歩を踏み出し、手を差し伸べる。
カイ「力を貸してくれ!」
ジンは短く息をつき、真っ直ぐに答える。
ジン「あぁ……お前達には借りもある。いくらでも手を貸そう」
リーディは驚きの声を上げる。
リーディ「ジン!? なんで……なんでここに!?」
エリシアが落ち着いた声で補足した。
エリシア「前に戦ったドミナスより強い相手なら、私たちだけじゃ手に負えないかもしれない。だから、あの戦いの後に遠隔魔法で声をかけておいたの」
ジンは腕を組み、カイをじっと見つめる。
ジン「……お前がどこまで本気なのか、見せてもらうぞ」
カイはにっと笑った。
カイ「もちろんだ! 借りを返すのも、未来を掴むのも、全部ここで決める!」
DC「ふふっ、なんだか熱血っぽくて笑えるわね。ま、頼りにしてるわよ、雷の坊や?」
ジン「坊やはやめろ」
カイ「ははっ……じゃあ行くか!」
カイは仲間たちを振り返り、力強く叫ぶ。
カイ「最終決戦だ!」
リーディ「おーっ!」
エリシア「必ず勝とう!」
DC「じゃ、派手にいきましょ♡」
ジン「……終わらせる」
朝日の中、五人の影が一斉に進み出す。
その背には決戦を前にした強い決意が宿っていた。
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