7話 サイガ、イグナと出会う③ プラス人物まとめ
次の話から始まるぜ?チートビジネスが。
「・・・」
壮絶、だった。
「・・・凄いな。」
「正直・・・辛かったです。」
「メトラのおかげだな。」
「はい。彼女が居なければ、とっくのとうに死んでいたでしょうね。」
「守るべきもの、いや、守りたいもの、か。」
「そうですね。」
こちらの部屋(ぼろ布で仕切っただけだが)に入ってくるメトラ。
「終わりましたか?」
「ああ。」
「夕ご飯出来てますよ。サイガ様もいかがですか?」
「おお!いただくよ。」
「すみません、こんな、食欲そそらない家で・・。」
「しかも、シャサちゃんに手伝っていただいた上、食材まで・・。」
「いいのいいの!多少は手持ちあるからさ!」
「そうですよ!」
シャサも俺に加勢。おんぶ紐でサラを背負っている。
「ほにゃああ、ほにゃああああああああ!」
「あらあら、どうしたのー?サラちゃーん?」
シャサが子守りをしている。かなり板についたあやし方だな。
「じゃ、配膳だな。」
「いやいや、持っていきますからそこに居てください!」
「分かった。」
でも動かないと落ち着かないのでお茶を淹れる。
「いただきます!」
こうして夜は更けていく。
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「おいしいお茶ですね!」
「だろ?茶葉はさっきとおんなじなんだぜ。」
「ホントですか!?」
「淹れ方でこんだけ変わるわけだ。」
「なるほどぉ。」
「・・・人も同じだよ、イグナ。」
「はい?」
「こんな所でお前の能力を潰すのは勿体無い。どうか、俺の右腕になってくれないか。」
頭を下げる。
「・・・え?」
「ほんとですか!?やったぁ、メトラちゃんと一緒に働ける・・!」
「・・・え、もう一回言ってください、サイガさん。」
「何度でも言おう。お前、貴族の上級学院を優秀な成績のまま退学してるだろ。調べたんだよ。
・・・その能力と仁徳。俺に預けてくれないか。」
「イグナ様・・・!」
イグナを見つめるシャサ。
「・・・私はどんなことをすればいいのですか?没落男爵の元跡取りに、コネなどありませんが。」
だが、却って警戒心を露わにするイグナ。まぁ、ウマすぎる話だからな。疑うのも無理はない。
だから俺は、ここで最強のカードを出す。
「お前のような境遇の人間を、地上から無くす。その手伝いが、お前の仕事だ。」
「・・・!」
イグナの目が見開く。
「・・・負けました。こんな私でよければ、お願いします。」
「やったあああああああああ!」
「イグナ様・・・!」
うれし涙で泣き崩れるメトラ。
「メトラ、今まで苦労かけたな。」
ぶんぶんと首を振るメトラ。
「イグナ様を、評価して下さる方が、いつか、いつか現れると、信じておりました・・・!」
「・・・もう一度聞く。今はただの『イグナ』の、妻になってはくれないか。」
「・・この身でよければ、一生、貴方に捧げ続けます・・・!」
空気を読んで、俺はシャサを引っ張ってバラックを出る。
「見・・・見たい・・。」
「ダメだ。我慢しろ。」
シャサの首根っこを掴まえておく。
なにせ、一生に一度しかないからな。プロポーズってやつは。
準備は整った。
ここから、この俺、サイガ・ウォルフガングの快進撃が、始まる。
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ってところで人物紹介のお時間でーす!
読んでってね☆
|サイガ・ウォルフガング及び金田彩雅
西「こいつねー。名前ホント適当に決めたんだよねー。」
サ「マジかよ。考えろよアホか!普通は伏線になったりすんだろうが!」
西「まあ、世の中「金だ」し、字面いいし、まぁまぁでしょ。」
四宮燐
西「未だに行方不明の彼女。」
サ「不憫だ・・・。名前の由来は?」
西「〇方ってゲームのお燐からとった。」
サ「はい検閲ぅー。〇入りまーす。」
シャリアサード (シャサ)
サ「すげえ名前だな。」
西「始めはただのシャサだったんだけどね。略称っぽいなーと思ってさ。」
サ「これは伏線なんか?」
西「さぁ?」
サ「オイ考えとけよ作者。」
メトラ
サ「彼女、前作の聖者の行進から来た名前だったらしいな。」
西「そう。流用。ネーミング辞典買わないとそろそろ名前のストック無くなる。適当なキャラなら聖書からとっちゃえばいいんだが。」
サ「リベカは適当だったのか・・・。」
西「いやいや、女性として立派な方の名前を付けようとしたんだぜ?」
イグナシウス・ヴィルヘルム
サ「かっこいいな。」
西「だろ?」
サ「こっち俺にしとけよ。」
西「」
ソドム
西「無能。以上。」
サ「だな。」
ここまでお読みくださり、ありがとうございます!
次の話・・・どーすっかな?