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白い荒野
月の光に照らされながら
荒れた荒野に
種をまく
無意味と知りながら
それでも
誰かに祈りながら
その上に雪が降る
真っ白になっていく
これまでの記憶も
最後の詩も
すべて塗りつぶされていく
祈りが通じたなら
きっと種は冬を越し
春には目を覚ますだろう
芽生えた双葉が
誰かの目に留まれば
きっと綺麗な花が咲くだろう
厳しい冬から逃げた私は
その未来を知らない
だけど祈りだけでも
だから祈りだけでも
こうして謡っている
いつかこの地を思い出し
辿り着いた誰かの未来が
幸福であるように
苦しい日々だろうとも
いつか振り返った時
自身の軌跡を信じられるように
祈り続けよう
可憐な花が咲くように
誰かが本当の幸いを見つけられるように
私は十分に幸福だったから




