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逆持  作者: 足立品川
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許される子

題名にもあるぎゃくたい、これは逆恨みを意味する熟語です。

評価があったらこの物語の続きを書きます。

犠牲なしには、何もなし得ない。

 この言葉が縁を埋めるように当て嵌まった。それは自分の出来事、過去の教訓の節目ではない。犠牲ない人生を送ってきたからこそ、故に当て嵌まるという言葉だった。

 生きるという作業に、意識をしていない。無意識的に行われる動作を神の視点で見るが如く。風景そのもの。血流という無意識的で生きるために行われる身勝手な術。普段から人と喋るときも、一人でいるときも、何をするときも、意識が遠のく感じではないが、意識と一定に距離を置いている。決して交わることのない。

 その人生には、犠牲ないというより何もし得ないという形が、私という存在にちかい。何もなし得ないからこそ、犠牲がないという。

 衣食住は、幼い頃から、備わっていた、これと言って何ら変哲もない子供だと思う。だがその何ら変哲もない子供を私の親は許しはしない。生まれてからというもの、自尊心が気づいた頃には、これっぽっちもないのだ。振り返れば気づいて、傷つくと思う。だから思い返さないようにしたい。この生まれてからの年月。生まれてからの十数年をドブに捨てるように、この寄生された初な心を投げ捨てた。だからこそ人との喋り合いが苦手である。成長が止まった自尊心で相手の気を惹きたいがための空回りした質問で度々人を苛つかせる。すべてが噛み合わない、すべてにおいてのうまくいかなさは、何も培ってこなかった人生を体現してるようだった。全部がどうでもいい。腐った世の中が、人生を否定してくる。学校でのくだらない面倒事は避けたい。多様性。虐め。犯罪。虐待。そんな事自分に振りかからなかったら、どうでもいいことだ。自ら不幸の渦に巻き込まれに行く奴など俺にとってもってのほかだ。



 授業終わりのチャイムで、私は起きた。睡眠に片足突っ込んでるぐらいだったので、授業終わりのチャイムと認識できた。

「おい、三宅。何寝てんだ、号令かかってるぞ笑」

と私の右隣の尾張一が耳打ちしてきた。私は寝ぼけてたのも相まって、机に足をぶつけながら立とうとした。保健の教科担任の臭いため息が教室に溢れかえった。「はぁ…はい終わります。」その後に続き1年四組の学級委員がか細い声で放った定型文。気を付け。礼。と言ったあとに続いて全員お辞儀をした。顔を上げると、学級委員は私に向かって、睨見つけた。正直言って、意味のない授業は聞かないどころか寝る立ち。だったからか、よく保健、公共の教科担任には、目をつけられていた。常識的に私が間違ってるのも、こんな性格のくせに、一人称が「私」なのも。不真面目なのに上品な一面がある私が目障りなのだろう。

 授業が終わり放課の前の清掃の時間のため各自の清掃場に行く前に、皆は椅子を上げて机を詰める作業をする。椅子を上げずに清掃馬に行く生徒も、喋ってそもそも掃除をしない生徒もいる。士気もクソもない。

 この学校には校則を塗り替えて、真反対のことをやる生徒で埋め尽くされている。見るだけで痛々しいピアス。バイト。喫煙。飲酒。犯罪者の一線を越えか危うい予備軍だらけ。まあ自分もバイトという社会経験として正当化するように自分を言い聞かしてこっそりと続けている。もう校則を守らない奴らでこの学校は循環していた。犯罪者なんて誰がなり得るかわからない学生たちに衝動性を持たせるだけで猟奇的になる。別にこれと言って今の生徒たちに不安感もないが、今この学校で起こりうる問題の数々が頭に過ぎった。噂。いじめ。体罰。誹謗中傷。これらの多くは矛盾を多く抱えすぎたもの。特にいじめ、これは今まさにこの学校で起こっていることだ。


 トイレの掃除場に、私は遅れながらもゆっくり行った。そこには面倒事が起こっていた。クラスカーストトップの同クラスの男子生徒たちが眼鏡をかけて俯いている同クラスの男子生徒に一定の声の領域で話をしていた。その男子に違和感を私は覚えていた。そいつはここの掃除場では担当ではない、だがそんなことどうでもいい。それはイジメをするのには最適な場であることは確かであるからだ。この男、海原俊介の顔には違和感がある。

「マジくせえなどっかいけよ。」

「匂い便所すぎ、便所が授業受けんな笑笑」

「それな、セックスする時はどうしてんだよ便所メガネ君?笑」

と眼鏡の男に向かって爆笑している男たちの行き過ぎている罵倒、つねっていたりもしていた。だが、海原は無言を貫ぬく。3対1対の構図が私の前で繰り広げられていた。私はこういう時の解決方法を知らない。

 「三宅、やっぱお前も臭いと思うよな笑」

尾張一が私に向かってそう言ってきた。私は何もしない、厄介事が自分に振りかかるのが面倒くさいので、性がなく誰も犠牲にならないよう喋るようにした。

「掃除を早くしよう、先生が来るから。」

海原が頷いた。こんな意味ないことする暇あったら掃除を海原にさせようして、尾張たちとの距離を離した。

「やったら早く掃除用具手に持てや!海原くーん?」

私が言った君付けを真似するように海原に言いつけた。

「バケツに水汲めや?モップかけられんやろ??」

「…」

海原は無言だった。何の躊躇も無く掃除用具入れのなかの道具たちを漁り、いくつか道具が飛び出していた、海原はバケツを取り出して、扉がないトイレの入り口からすぐに手洗い場に向かいあり触れんばかりの水を汲み、普通に掃除を始めるかと思っていた。痛々しい形相。でこちらを見てきた。一歩を噛みしめるようだが小走りで私の方に向かってきて、思いっきり私にかけてきた。

 私は唖然とした。周りを見渡すと尾張たちにもかかっていて私と同じような顔をしている。私の違和感は増える一方だ。海原俊介は私の顔をみて、再びその行動でいじめのターゲットになろうとしてるかのようであった。恐怖心に駆られて、私は黙っているなのみだったが、尾張一は海原に蹴りを入れ壁に押し出された。地面に座り込んでいる海原に股間が勃起をしている姿に今起こっていることの煩雑さに理解が追いつかない。

 海原のイジメは誰かがここまでに至るまでそうさせたのか、目をつけられるようなことをしたのか。私には分からない。だが海原は虐待を受けることで性的興奮を覚えていたと気付いた。

「何してんだ!お前らぁ!!!!!」

1年の廊下にも響き渡りそうな怒鳴り声。保健の教科担任でもありここの掃除場の担当先生でもある新島だ。その怒鳴り声を聞いた全員萎縮していた。

「これで全員でやったんか?ゴラぁ!!」

「海原が…」

事実無根の顔を表す顔に新島は動揺をしていた。

「海原?そんなわけねえだろ?嘘つくな?」

先生は尾張、工藤、山田、この三人は問題をよく起こすことでお馴染みだった、それが仇となりオオカミ少年になっていた、

それに全員水に濡れていたから、ふざけてあって必然的に海原と私をいじめるような構図が出来上がっていた。内実は事実ではあるが、それを否定するように尾張たちは激しく無実を懇願していたが、生徒指導室に3人呼ばれた。

 清掃はとっくに終わり放課後を迎えていた。私と海原は保健室で体育がで着替えていた。私は人と密接になることが不得意であるが、もうどうでもいいよな現状だった。なぜ海原は私に水をかけたのかという疑問が、今になって、思い返している。

「なあ、さっきはごめんな。水かけちまって、三宅くん。」

さっきとはまるで違う口調で、気持ち悪い。漫画の陰キャの生徒が、実は喧嘩最強みたいな想像を目の当たりしてる気分だったが、海原のしてることは冷静に考えれば、めちゃくちゃなことで、理念性など感じられなかった。

「あぁ気にしないでいいよ。」と返した。主従関係的なものができそうでなぜか返事をしたくなかったが、相手の気を引く行動をしたくなかった。

「さっきさ、俺のこと庇ってくれたでしょ。掃除やろうって先生が来るって。尾張たちの暴言を吐くのを中断させて先生に怒られるっていう注意喚起したよね。ありがとう。」

海原は結構冷静沈着なタイプで物事を私より遥かに客観的に見れているようだ。非常に面倒なタイプだ。見透かされているような感じがして気持ち悪い。

「いやそんなつもりないよ。ただ庇ってるように見えたってだけ。」

「そっか。じゃあね。」

海原の中性的な顔立ちに嫌気が差す。色目を使うような目で見てきた。私は男であろうと女であろうと嫌いである。

 不条理に回る世界という概念を早く気づきすぎたからだ。虹色を掲げるし思想家。野菜を強制社会にする思想家。フェミニズムを尊重する思想家。諸々嫌いであった。生きづらさを抱える人たちには人生など簡単に否定をされる社会で思想を提唱するなんて無理な話だ。生きづらさに生きやすさがあるように。見様見真似で他人を称賛する人たちには私たちの気持ちなど分からない。海原俊介の人生の背景など知らない。だから人に埋まるのは楽なことだ。故に気をつけなければならない、気がついたのなら。海原俊介は重要危険人物だ。



ー海原俊介ー

異性同性に性的指向。子供に性的指向。虐待をされるのに性的快楽。人を殺めるのに性的快楽。

口に出してはいけない事を考えてしまうと、笑いが止まらず、自分の中で体温が上がる。目の前の写真に欹てる。女児男児のズームされた等身大が無数の印刷された写真をアルバムのフィルムに本物の子供達に触れるように丁寧に丁寧入れていった。地域のボランティアには、老若男女問わず、参加する。子どもと必然的に触れ合える。ボランティアは片っ端しから参加するが、貴重な体験ということを毎回、忘れずに感謝をしている。

「しゅんーー!!ごはん!」

母親の声が一階からドアを突き抜けて聞こえてきた。

「はーい」

夫婦円満な家庭に一人っ子の俊介。ありふれた両親であり、自分が異物だと思う。アルバムはボランティア記録として保管をしている。誰が見ても違和感はない。老人が写っていたり同世代の人たちが写り込んでいるからただの写真として両親は違和感を抱かなかった。

評価があったら前書きの続きを書きます。

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