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武勇伝  作者: 真田大助
92/112

【閑話休題】思惑

…武雄が越後に立つ少し前のお話し。



「長尾家に恩を売っておくんだな。」


夕暮れ時。高藤家を囲う低くてボロボロの木柵に寄りかかりながら武雄が復唱する。

周囲に人はおらず、蝉の鳴く声だけが響く。


「そう。今の内から長尾家と仲良くしておきたいの。長尾家からはいずれ上杉謙信が出てくるわ。もしかしたらもう産まれているかも。」


上杉謙信の幼名までは覚えていないので今から直接関係を持つことは出来ないだろうが、父親あるいは祖父の代から仲良くしておけば将来的にきっと有利になるはずだ。


「長尾家に米を売るのはその一手か。」

「えぇ。神保や椎名に米を売って力をつけさせるのも嫌だし。それに米が有り余ってると思われて年貢を高くされたらたまったもんじゃないからね。」


近くを攻めて遠くと手を組む。何と言ったか忘れたがそんな戦略だ。そのためにも長尾家とは仲良くしておきたい。

越後では守護代の長尾家が守護の上杉家と対立しているようだし、そう遠くない内に長尾家が越後を統一するだろう。その後に少しばかり見返りを求めることが出来る関係が望ましい。


「それともう一つ。人材を集めたいの。今の高藤家はまともに動けるのは私と武雄、お爺様しかいないわ。家臣を増やして戦力の増強を図りたい。」

「分かった。良さそうな奴がいたらスカウトしてみる。何か希望はあるか。」

「読み書き算術が出来ること。あとは出来るだけ若い人。」

「承知した。」


本当なら有名な武将を誘ったりしたいのだが、今の越後と越中でスカウト出来そうな有名人なんて思いつかない。即戦力をスカウト出来ないなら育てるしかない。女当主の下に仕えたいなんて特殊な人材は少ないだろうが、武雄が分かったと言ったのでその言葉を信じよう。


「腹減ったなぁ。」と言いながら帰る武雄の後ろを歩きながらこれからの方針を考える。


まず目指すは越中の統一。

早川家の家臣としてでも良い。義人さんに越中統一の意思が無いなら高藤家が旗を振って支配しよう。

そのためには二つの障壁がある。一つは神保、椎名などの武家。二つ目は一向宗。どちらも私からしたら排すべき敵。間違ってはいけないのが倒す順番だ。どちらかと手を組んでもう一方を倒し、残った方を後から倒す。

長尾家は一向宗を恨んでいるし、武雄もお爺様も一向宗に良い印象を持っていない。しかし民は一向宗を信仰する者が多く、下手に敵対すれば私達が討たれてしまう。

ならばどうするか。

基本路線は武家と協力して過激派一向宗は排除し、穏健派一向宗と手を組む。その後に武家を倒すと言う順番だ。

まずは政治に参加せず純粋に信仰だけをする一向宗派の数を増やす。そのための策として考えているのが木版印刷だ。この時代、書物の多くは手書きで書き写している。一向宗の教えに使われている経典なども手書きがほとんど。それを木版印刷で大量生産してしまおうというものだ。

内容は私達の都合が良いようにちょこっとだけ変えて、誰でも分かるように簡潔に。出来れは絵も入れたい。

お福さんに聞いたのだが、木版印刷自体は既に存在している技術だが活用されているという話しはほとんど聞いたことが無いらしい。その理由まではお福さんも分からないと言っていたが、おそらく紙が高価であることや、書を作っても買い手が付かないからだろう。あるいは京の都では活用されているのかもしれないが、少なくとも北陸ではメジャーではないらしい。それに識字率が低い今の時代では、書物があっても読み書き出来る人材がいない。加えて書物は娯楽として捉えられることも多いので、貴重な紙を使って同一の内容を大量生産する旨みは薄いのだろう。

その点、経典として無料配布するにはうってつけだ。費用はかさむがそこは高藤家が負担しよう。読み書きが出来ない人でも分かるように絵を入れて、争うこと、今の一向宗だけが全てではないことを浸透させていく。うん、良いアイディアだと思う。

読み書きについては福光寺の円順和尚さんにも協力を要請して寺子屋を始めるつもりだ。既に和尚さんからも許可は貰えているので、あとは人を集めるだけ。まずは高藤領の農民を中心に人を集めて、どんどん拡大していこう。


そうして過激派の勢いを削いで、最後は越中から追い出す。

敵対勢力が武家だけになった時は長尾家と協力して越中の主だった武家を倒して早川家ないしは高藤家が越中を統一する。

長尾家にとっても一向宗の本拠地がある加賀との緩衝地帯は欲しいだろうし、きっと協力してくれるはずだ。そのためにも今から関係を構築していく。

越中を統一した後は越前の朝倉家と協力して加賀、能登を落とす。武雄の伝手があれば朝倉家と共闘は出来るはず。そうして北陸を安定化させて、多くの民が安心して暮らせる国をつくる。良い国になればきっと他の国からも民が集まる。そうすれば自然と高藤家の力も強くなる。


そのためにはもっと武雄に頑張ってもらわないと。彼の持つ現代知識をもっと活かして、私の計画を早めていくのだ。

少し遠のいた武雄の背中を見て、私はうんと頷いた。


・・・


…越後の山王屋にて。


高藤家のご家臣と石黒党を名乗る一行が去った一室は、なんだか随分と静かに感じた。

いや、彼らが騒がしかったわけではないのだが、どうにも武家は殺気が強くて敵わない。その場にいるだけでザワザワと怨霊が語り掛けるような気すらした。


「如何されました。お顔が白いですよ。」


福光屋さんが心配そうな表情でこちらを伺っていらした。あぁ、顔に出てしまうなんて私もまだまだだ。


「すいません。お武家様との話し合いで気疲れしてしまいました。あのような方々と常より渡り合っておられる福光屋さんは流石ですね。」


私が福光屋さんを褒めれば彼は「そのようなこと。」と困り顔で笑う。


「私の手腕など微々たるもの。既に店は娘が切り盛りしているようなものです。」

「確かお福さんでしたか。」

「えぇ。あれが男であったらと何度思ったことか。」


はは、と二人で笑って山王屋の酒を一口啜る。

福光屋さんの商売方法は独特だ。座を介さずに様々な商品を少量から扱う。私としてはとても上手いやり方には見えない。座に納める費用を抑えたいのかもしれないが、座を通さない以上、直江津のような大きな商圏から地方の村々までどこで商売をするにも睨まれてしまう。自ら爪弾き者になっているようなものだ。

それでも私がこうして付き合っているのは、福光屋さんならではの面白さがあるからだ。あちこち弾かれている分、人と接する機会が多い。それだけ商機に恵まれているとも言える。先ほどの高藤家なんてまさにそうだ。あのような小さな武家と商いをするなど普通であればあり得ない。しかし独自の稲作や山の民との交易など、突飛なことをする面白い武家だ。しかも女当主と来たものだから笑ってしまった。福光屋さんの娘は男勝りと聞くが、高藤家のご当主もそうなのだろうか。偉丈夫で刀を肩に男を蹴飛ばしているのかもしれない。そう思うと可笑しくてまたクスリと笑ってしまう。


「笑いごとではございませんよ。最近は加賀との商いも上手くいかなくなってきましてね。飛騨は人が少ない。越前へは行けない。これからは越後が頼り。頼みますよ。」


情けない表情をして福光屋さんが酒を注いでくれる。上手なお人だ。

注がれた酒を含んで丸い顔の福光屋さんを見る。

いよいよ困窮しているような体だが、その実はかなりの利を得ているのだろう。荒廃した福光の復興に着手しつつ、最近では質の良い薬も取り扱い始めたとか。加えて高藤家の存在。うーん、当家としてもその旨みはご相伴にあずかりたいところだ。


「もちろんです。米はいくらあっても困りません。それに丁稚の引き取りもあります。ぜひまたお越しくださいませ。」


長尾家と上杉家の戦は近い。戦となればまた身寄りのない子らが増えるだろう。それを人手が欲しい高藤家へ送る。ここで恩を売ればいずれ山王屋が越中に進む時に役立つだろう。

ツンと粕の香りが鼻を衝く山王屋製の酒を口に含み、思わず頬が緩んだ。


・・・


…上見城合戦後のお話し。


「ではこれにて上見城へ戻りまする。」

「うん。ご苦労だった。山上家の出陣は取りやめになったようだが引き続き警戒を緩めないよう、皆を引き締めておいてくれ。」


頭を下げて退出する川上を見送って一息つく。

決して広くはない才川城の広間でも、自分一人だとやけに寂しく感じる。

今日の客人は彼で最後のはず。次は治水についての嘆願書を精査しなくては。書類の積まれている居室に戻ろうかと腰を浮かせたところで柔らかな声が耳に届いた。


「義人様。よろしいでしょうか。」


光を浴びて美しく透ける髪をなびかせ、瑠璃姫が襖から顔を覗かせている。


「もちろんです。丁度今日の執務が終わりました。」


本当はまだ書類が山積みなのだが、素直にそう言えば瑠璃姫が遠慮してしまうだろうと小さな嘘をついてしまう。


「それは良き時に来ました。お疲れかと思いお茶をお持ちしたのです。」


太陽のような笑顔で進み出て来た彼女の手には一つの椀が。思わず顔が引きつってしまう。

瑠璃姫の薬師としての腕は確かだ。作った薬は忽ち買い取られ高値で取引されると聞く。城端では店に並ぶ前に高値で買い取られると噂になっており、最近では福光に店を構えた福光屋からも「もっとくれ」と高藤家に嘆願が届いているとか。

その瑠璃姫は私を気遣ってこうして薬草を煎じた茶をくれるのだが、そのどれもがとても苦い。効能は確かなのだ。飲んだ次の日は確かに身体が軽く、仕事に打ち込むことが出来ている。上見城攻めから一月、神保家との交渉や山下家への備え、近隣武家との折衝をこなすことが出来たのも彼女の煎じた茶の力が大きかったと思っている。

しかし苦いものは苦いのだ。

逃げる訳にも断るわけにもいかない私の前に彼女は膝を着き、両手一杯の大きさの椀を私に差し出す。


「い、いつもより量が多いですね。」

「はい。先日のお茶は少量な分、やや渋くなってしまいました。此度は量は多いですがその分、渋みを抑えております。」


なるほど。それなら飲めるかもしれない。一縷の望みが出て来た。片手で支えるにはふらつく程の大きさの椀を受け取り、中を眺めてみる。

椀の底が見えない程の緑色が椀を満たしている。匂いを嗅いでみれば青臭い香りが鼻孔を抜けていくが、確かに先日の茶よりは渋みが少ないように感じる。

もとより断ることは出来ないのだ。好いた女子が私を案じて手づから用意してくれた好意をどうして無下に出来よう。


「では。頂戴します。」


これだけの量があるのだ。少しずつ飲んでいては夜が明けてしまうな。一思いにグイと口に含んで嚥下する。

まるで口の中が絞られるかと思うほどの渋さが広がる。喉の奥に張り付く痺れ。鼻孔から抜ける土の匂い。

く、苦しい。先日の茶より確かに苦味は減っているが、その代わりに痺れと土臭さが増しているように感じる。それでいてこの量。


「これは、中々に…。」

「はい!私も良い出来と思っております!先ほど高藤家のお爺様にもお出ししたのですが、大事そうにゆっくりと飲み干していただきました。」


高藤家のお爺様とは高藤家重殿のことだろう。災難なことだ。瑠璃姫が見守っていては途中で逃げることも叶わなかったのだろう。

薄々感じていたが、瑠璃姫の味覚は我々と少し異なるようだ。常日頃から薬が身近にあるからか、どうにも苦みや渋みを感じないような気配すらある。


「如何なされましたか、義人様。もしやお口に合わないのでしょうか。」


悲し気な表情で瑠璃姫がこちらを伺っている。い、いかん。

家重殿が完飲されたのだ。私にだって出来る。そうだ、己を鼓舞しろ。


「いえ。私も大事に飲みたいと思いまして。」


丹田に力を込める間のその場繋ぎにそう言ったのが間違いだった。瑠璃姫は両手を合わせて花の咲いたような笑みを浮かべて喜んでいる。


「良かったです!夜、お休みの前にもう一度お持ちいたしますね。次はもう少し改良して参りますのでお楽しみに。」


あぁ、なんたること。

力を込めた分が抜けていくような気がする。これが夜にもう一杯とは。

肩を落としそうになるのを堪えて向き直れば、瑠璃姫が伏し目がちにこちらを伺っている。


「一つ、ご相談させて頂きたい事がございます。」

「何でもお話しください。」


これ幸いにと波打つ椀を置いて瑠璃姫と向き合う。


「お雪さんへお願いしている薬草の採取につきまして、私も野山に分け入って採取に赴きたいのです。」


「それは。」と呟いて唸ってしまう。

薬草は高藤家の領地である香上村でも採取してもらっているが、他にも飛騨との国境に近い野山や越中、加賀との国境にもめぼしい群生地があるとは聞いている。

そこまで足を伸ばすとなると相応の護衛が必要だ。特に飛騨の山上家は上見城を治めていた篠村家と懇意だったこともあり、瑠璃姫を飛騨へ移そうとしていた実もある。国境を少数で動いていると知られれば兵を送ってくるだろう。

瑠璃姫を危険な目に遭わせるわけにはいかない。かと言って早川家や近隣の武家から兵を出すのも一仕事となる。あまり大勢を動かしては飛騨を刺激してしまうし、少数ではいざと言う時に対処できない。

どうしたものかと首を捻っていると瑠璃姫と目が合う。その眼は悲観した様子も懇願するようにも見えない。


「何か策があるのでしょうか。」


私が問えば瑠璃姫はニコリと笑う。


「はい。二段構えの策がございます。」

「お聞かせ願えますでしょうか。」

「もちろんです。まず第一に、京の時瀬家から人を呼びたく存じます。薬に精通した者、腕に覚えのある者を幾人か招き、私の傍に仕えさせるのです。」


うん、それは良い策だ。実家から人を呼ぶのであれば身元も間違い無いし何より瑠璃姫も安心されるだろう。

それに瑠璃姫は未だにご実家へ文を送られていない様子。私の知りえない差支えがあるのかもしれないが、これを機に文のやり取りが始まるのはきっとお父君にとっても喜ばしいことだろう。


「第二に、お雪さんのお力をお借りします。お雪さんは昨今、山の民と商いをし始めたと伺いました。その山の民に周囲を警戒してもらうのです。」


うーん、これはどうだろうか。

山の民は流浪の民。物や金に釣られて敵味方を選ぶ、信の置けない民だ。山下家から高い報酬を示されれば敵方へ情報を流すことも考えられる。そうなればいかに時瀬家の護衛が付いていたとしても危険だろう。

私が渋っているのを察したのか、瑠璃姫はぐいと身を乗り出して近づいてくる。


「義人様。義人様は出倉殿を信じられますか。」


出倉殿。高藤家に仕え始めた武人。体格に似合わない小太刀を持っているので印象に強く残っている。腕は立つ。礼節には欠けるものの、人に対して敬意が無いわけではない不思議な御仁。かの者を信用できるかと言われれば、「ある程度は。」と言う答えになる。


「ではお雪さんは信じられますか。」


お雪殿は信じるに足る御仁だろう。当家が困窮した時に救いの手を差し伸べてくれている。無論、お雪殿にはお雪殿なりの目論見があるのだろうが、当家との利害が一致している今は、間違いなく信じるに足る。

私が頷くと瑠璃姫は安堵したように微笑む。


「そのお雪さんが山の民を信じているのです。そして何より、この第二の案はお雪さんが私に授けてくださった策でもあるのです。山の民にお会いしたことはございませんが、お雪さん曰く『利に敏く、少なくとも当面は高藤家と協力関係を続けられる。』と。」


山の民が利に敏いと言うのは事実だろう。いや、利しか見ていないと言っても過言ではないはずだ。

年貢を治めず、武家にも寺社衆にも従わない流浪の民。当家としては山を荒らす厄介者だと思うが、これをうまく使う道を示してくれると言うのであれば一つ乗っても良いのかもしれない。

そこに瑠璃姫が巻き込まれる可能性があるのは避けたいところだが。

じっと瑠璃姫を見つめる。茶色がかった美しい瞳。吸い込まれそうで、引き寄せられるように重心が前へと動いてしまう。


「義人様。」


そう呼びかけられて我に返った。危ない。このような日の高い内に何を考えているのだ。

場を取り繕うようにごほんと咳払いをして姿勢を正す。


「瑠璃姫が薬草を採りに行きたいと言う思いは承知いたしました。第一の策も賛同いたします。しかし第二の策には一抹の不安が残ります。故に、第二の策を認めるのは第一の策、つまり時瀬家からお呼びする護衛の腕を見てからでもよろしいでしょうか。多少の荒事など造作もなく退けられるだけの護衛であれば、危惧はございますが第二の策も認めましょう。」

「ありがとうございます。では急ぎ文を仕上げますね。いつまでも書き途中のまま放っているので桔梗に怒られているのです。」


瑠璃姫は今日一番の笑顔を浮かべて両手を合わせる。

この笑顔を向けられて心が晴れない者はいないだろう。頬が緩んでしまうのが抑えられない。


「私のお話しはこれにて仕舞いにございます。さ、お話しをされて喉も乾きましたでしょう?どうぞお飲みください。」


忘れていた。

視界から外れていた大振りの椀が再び瑠璃姫の手に乗り、こちらに渡される。

太陽のように明るい瑠璃姫の笑顔を前に椀一杯の薬茶を飲み干すのは、己の弱さとの戦いのように感じた。

次回は10月7日(火)18:00投稿予定です。


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