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武勇伝  作者: 真田大助
84/111

山の民_壱

善徳寺の門前で武雄と若いお坊さんが胸倉を掴み合っている。

二人を引き離そうと十名程の僧兵が必死に腕を押さえているが、当の本人達はますます熱くなっているようだ。


「女子の尻に敷かれるのが余程好きなのだな。男としての誇りは無いのか!」

「女の手も触れたことのないようなガキが何をイキっていやがる。男だ女だ関係ねぇ、できるヤツが上に立って何が悪い。」

「フン、ならばお主は間抜けか。腰に差した太刀が短いのはお主の『男』が小さいのを表しておるのか。」

「なんだとテメェ!俺のマグナムはなぁ…」

「そこまで!」


武雄が余計なことを言う前に声を張り上げると、ようやく私に気が付いたのか全員がこちらを見る。

とりわけ反抗的な目をしているのは武雄と言い合っていた若いお坊さん。嫌悪の眼差しで私を睨んでいる。


「当家の家臣に何か御用でしょうか。」


真っ直ぐに睨み返して問いかけると、若いお坊さんは地面に唾を吐いて善徳寺へ入っていく。仏に仕える身とは思えない不誠実さだ。

僧兵達も若いお坊さんに続いて善徳寺に入っていくが、数人は申し訳なさそうに私や武雄に対して目を伏せていた。

残されたのは私と武雄の二人だけ。「帰りましょ。」と声をかけて歩き出す。


「悪い。揉めた。」


まるでいたずらを叱られる子供のように武雄が小さく呟くのがなんだか可笑しい。


「何があったの?」


武雄は素行は悪いが、意味も無く喧嘩をするような人じゃないと思っている。私が交渉をしている最中に何かがあったのだろう。


「門前で座ってたらいきなり説法かまして来てな。色々と言っていたが、要は『お前達武士ではこの世を上手く治められない。だから僧侶に任せておけ。』って話しだった。加賀の惨状を知らねぇのかって聞いたらそこから口論になってな。」

「なんだ、私と同じじゃない。」


あ、しまった。わざわざ自分の失態を晒さなくても良かったのに。

「なに?」とこちらを覗き込んで来る武雄から目を逸らす。


「それで、そこから私の悪口に発展したの?」


話を逸らすように先を促すと、武雄は小太刀の柄に手を置いて怒り足になる。


「おう。寺でお嬢の姿を見たようでな。『あのような小娘の尻に敷かれて云々』って言い始めてな。」

「この時代、女性に対して当たりが強いのは慣れたわ。でも武雄や村のみんなに飛び火しちゃうのは申し訳ないわね。」


自分が色々と言われるのは慣れた。でも私の周りの人まで言われてしまうのは悔しい。


「誰からも文句言われないくらい出世してみせるから。もう少しだけ我慢して。」

「気にすんな。ふざけた言いがかりしてくる連中がいたら俺がぶっ飛ばしてやる。」


武雄がグッと力拳をつくって笑う。それが素直に嬉しい。

さて、少し気持ちが落ち着いたところでこれからのことを考えないと。


善徳寺との交渉は不発に終わった。当初の構想であった一向宗との対立を避けての領土拡大は難しいだろう。

改めて越中の勢力図を頭に浮かべてみる。

越中の西で力を持つ神保家は一向宗と連携して領土支配を強めようとしている。

東の椎名家、斉藤家は動向不明。

越中全土にいる一向宗は加賀に同調する構えだ。とは言え、朝倉家との九頭竜川合戦で大敗した一向宗はかなりダメージを受けている。それでも般若野の合戦で長尾家に勝ったのはさすがと言うべきなのだろうか。

今の私達は神保家の勢力圏内にいて、緩やかではあるが神保家との主従関係にある。大方針は神保家、早川家に合わせるしかない。では神保家の方針は?わからない。一向宗と協力して越中全土の掌握を目指すのか、それとも協力しているのは今だけでいずれは能登や加賀を攻めるのか。この辺は早川家を通じて知るしかない。


「ねぇ武雄。一向宗の力を借りられないとなったら、私達はどうやって土地を広げていくべきかな。」

「戦で奪うなら近隣の土豪からが手っ取り早いだろ。才川城の周りで早川家に敵対する武家とか。」


早川家に敵対する武家はいくつかある。まずは才川城のすぐ東にある上見城の篠村家。すぐ隣でゴタゴタが起きているのだ、まだ早川家の支配が安定しない内に領地を掠め取ろうと軍備をしているらしい。確かに勢力としては今の早川家とそう大差ないし、戦うには良いかもしれない。

他には南の飛騨、山下家。篠村家と懇意のようで、近岡家とも仲が良かったと聞く。

うーん、飛騨ってあまり良いイメージが無いのよね。私が知っているのは地震でお城が埋まっちゃった話しと三木家が綾小路?だっけ、公家に憧れていたってことぐらいしか知らない。

他に近くでめぼしい土地を持っているのは城端の荒木家だけど、個人的にはお世話になったし敵対したくないなぁ。


「戦以外で土地を広げるとなると、山を切り拓くか荒れた土地を再興させるかしかないわよね。」

「その荒れた土地ってのは元々誰かの土地だったんだろ。勝手に再興させたら横取りされちまうぞ。」


武雄の言う通り。荒れ放題の福光も正式には木舟石黒家の所領だ。ここを私達が占拠しようものならすぐさま兵を出してくるだろう。

それじゃ新たに土地を開拓する?答えは否。そんな人手もお金もない。


「やっぱり地道に領地開発するしかないかぁ。」

「石油とか湧いたら大金持ちになるんだけどな。」

「この時代に石油があっても使い道ないでしょ。どうせなら金や銀があれば良いのに。」


話していて思い出したが、そういえば飛騨には金山があった気がする。地震で潰れたお城には埋蔵金伝説がなかったっけ。

もし飛騨を押さえられたら…ううん、そもそも金山がどこにあるのか知らないからダメね。それに金山開発の技術なんて知らない。


武雄と二人、ああでもないこうでもないと話をしていればいつの間にか福光まで戻ってきていた。

せっかくだからと福光寺の円順和尚さんに挨拶に行けば、石黒党の一人と鉢合わせた。小柄な若い男性。確か名前は今見吉次さん。石黒光興さんの側近で細々した調整などを行っている人だ。

今日は才川城攻めの功として早川家から送られたお米を取りにきたらしい。

良い機会だ。一向宗の力が借りられないとなった今、石黒党の重要性はかなり上がった。才川城攻めでその頼もしさは十分実感できたし、お礼も兼ねて話しをしてみるのも良いかもしれない。


米俵を担ぐ今見吉次さんにニコリと笑いかければ、どうしてか目を逸らされた。


・・・


「ここが桑山城。」


お嬢がポカンと口を開けて見上げたのは、木々と藪にまみれた山。辛うじて獣道の先に門らしきものが見えるが、好んでこの道を進む者はいないと断言できる程に荒れた廃城だった。


「正しくは城跡です。田屋川の合戦の後に廃城になったと聞きました。どうぞこちらに。」


道案内をしてくれるのは石黒党の若い侍、今見吉次。二十代になるかどうか、俺達と光興の中間くらいの年齢に見える。小柄だが気配りが出来る男で、常に光興の傍にいる印象だ。

才川城から福光寺に運び込まれた米は今見吉次が受け取り、福光寺の小さな蔵に押し込められた。日中堂々と運ぶわけにもいかないので、夜にこっそり桑山城へ運び込むらしい。今日は米俵の見分のために一俵だけ運ぼうとしたところで俺とお嬢に遭遇しちまったってわけだ。

福光城で俺とお嬢の姿を見つけた吉次は驚きと喜びの表情を浮かべていた。お嬢の活躍を随分と好意的に受け取ってくれているらしい。が、どうにも女慣れしていないようでお嬢と目を合わせて話すことが出来ないらしい。そりゃそうか。こんな廃城に籠って山賊紛いの戦いを続けていればなかなか縁はないだろう。

お嬢が桑山城へ案内してほしいと頼むと、俺に助けを求めながらも先導してくれた。


「お雪様が直々にいらしていただけるとは、殿もきっとお喜びになります。あ、爺様達が色々言ってくるかもしれませんが、どうかご容赦ください。」

「お気になさらず。女がでしゃばるな、なんて何度も言われましたから。」


「すいません。」と眉尻を下げて吉次が頭を下げる。

草をかき分けて山道を登り、少し開けた所で息をつく。


「爺様達は己の力だけで石黒家を復興したかったのです。それが難しいことであることも重々承知しているはずですが、どうにもその志を曲げられないようでして。殿はお雪様をはじめ、協力いただける武家と共に憎き木舟石黒家を討つとお考えのはずですので、決して敵対する意思は…」

「大丈夫です。理解していますよ。」


額を拭って顔を上げたお嬢を見て、吉次は嬉しそうにニカリと笑う。

おお。良い感じにコミュニケーション取れるじゃないか。それにしても随分と光興を慕っているんだな。石黒家のこととなると随分饒舌になる。


「あそこに見えるのが本丸に続く門です。おーい、帰ったぞー。」


吉次が山頂に向かって手を振ると、先に見える崩れた門の腋から一人の爺さんが顔を覗かせた。まるで妖怪だな。

爺さんは吉次の後ろに続く俺達を見て驚いた表情をしたが、何も言わずに下がってしまった。


「申し訳ございません。悪気は無い、はずですので。」

「気にするな。敵地じゃないだけマシさ。」


シュンとする吉次の背中を押して、獣道をまた昇って行く。

崩れた門の先にあったのは開けた場所。才川城の本丸よりも一回り小さい曲輪のようで、周囲を木々が覆っていてなんだか薄暗く感じる。中央には崩れかけの廃屋が一棟。恐らく本丸だったのだろうが、半分は焼け焦げた跡や腐って苔の生えている箇所もある。丈夫な所だけを補強しているのか、所々真新しい木材が適当に打ち付けてあった。


「人が寄り付かなくなってからは朽ちる一方だったようで。一時は野盗が住み家にしていたようでしたが我らが追い払いました。」


フンと胸を張って吉次が教えてくれるがお前らも野盗みたいなもんだろう。

適当に相槌を打ちながら本丸に近づけば、奥から数人の足音が聞こえて来た。先頭にいるのは石黒光興。くたびれて色あせた装束を見に付けて顔には驚きと焦りが浮かんでいた。


「お雪殿、このような場所にいらっしゃるとは。お知らせくだされば赴きましたのに。」

「今日はお礼に参ったのです。私がお呼びたてするなんて失礼はできませんよ。」


お嬢がニコリと笑えば光興は困ったように目を泳がせ、背後に控える爺さん達はつまらなそうに横を向く。


「ではどうぞお入りください。決して良い場所ではござらんが…。」


光興がおずおずと暗い本丸へと案内してくれる。呆れ顔の爺さんと嬉しそうな吉次に挟まれて、俺とお嬢は本丸と呼ばれる廃屋へと上がっていった。


・・・


中は意外にも綺麗だった。

案内されたのはこの城の主が使っていたであろう広間で、お嬢と光興が対するように座っている。


辺りを見渡してみると部屋を仕切る襖は無く、板の間も隣の部屋を見れば底が抜けているようだ。いつも使っている部屋は綺麗だが、それ以外の掃除や建て替えまでは到底手が回っていないのだろう。

「あまりジロジロ見ないの。」と、お嬢から注意を受けたので姿勢を正す。


「まずは御礼を。才川城攻めでのご助力。誠にありがとうございました。皆さまの一手があったからこその勝利だと心から思っています。」

「久方ぶりに胸躍る戦でした。突然の知らせでしたので驚きましたが。」


光興が頬を掻きながら笑う。

どうやら才川城攻めが始まる前、お嬢が使いを走らせたらしい。


「武具のご用意も出来ず失礼いたしました。当家にある武具は民には過ぎたるもの。もしよろしければお譲りしたいのですが。」


お嬢が上目使いで小首をかしげると、光興は大きく天を仰いでから深呼吸をする。

どうした、緊張でもしてるのか。


「お気持ちはありがたく。しかしその武具は高藤家のもの。当家が受け取るわけには参りませぬ。此度頂戴した米を元手に備えを改めたいと思いまする。」


二三深呼吸をした光興がゆっくりと口を開くと、後ろに控える爺さん連中がウンウンと頷く。


「そうですか。わかりました。他に何か入用なものがありましたら…」

「失礼いたします。殿、火急の知らせにございます。」


お嬢の話しを遮って、一人の若者が駆け込んで来た。石黒党の数少ない若手、立山頼道と名乗る男だ。今見吉次と同世代なのだが、無愛想でいつも不機嫌な顔をしているのであまり話したことは無い。

その立山頼道が額に汗を浮かべて片膝をついて光興を見つめている。


「如何した。」

「またも山の民が追われております。追手は高坂勢。数は十。」


山の民?木こりか何かだろうか。聞き馴染みの無い単語の意味を考える間もなく、光興が立ち上がった。


「お雪殿。申し訳ないのですが急用が出来ました。」

「何事でしょうか。」

「山の民が追われています。これを助けねばなりません。」

「敵は高坂家ですか。」


お嬢が聞くと光興はコクリと頷いた。高坂家ってのも聞き覚えが無い。


「助太刀いたします。」

「お雪殿、これは我らの戦にて。」

「あら。先日の才川城攻めも我ら高藤家の戦でしたよ。それを助けてくれたのは光興殿ではありませんか。ここに居合わせたのも何かの縁です。武雄、いけるわよね。」

「任せとけ。」


よく分からんが戦いだろ?それなら俺の出番だ。才川城攻めでは石黒党の活躍に持っていかれたからな。今回は俺の番だ。

小太刀を手に立ち上がると同時に、石黒党の面々も立ち上がる。


「…分かりました。では出倉殿をお借りいたします。吉次、お雪殿の傍にいなさい。頼道は三の丸へ。山の民を先導して逃がすのです。他の者は二の丸へ。追ってくる高坂勢を横から突きます。」


「おう。」としわがれた声と共に男達が動き出す。桑山城の構造が分からない俺は迷わないように光興にピッタリとついて本丸を飛び出る。

朽ちた本丸の門を下ると先ほど休憩した広間に着く。ここで頼道は右へ、光興は左の獣道へと別れて進む。

光興に従う石黒勢は六人の爺さんだ。全員平服だが、その内二人は弓矢を持っておりいつの間にか籠手まで着け終えている。

坂を下っていくと、また開けた場所に出た。いくつか朽ち果てて完全に潰れた建物があり、その周囲はは朽ちた木の柵が散らばっているのが見えた。ここが二の丸跡だろうか。

光興を先頭に辛うじて立っている木の柵に近づくと、眼下は狭い谷間になっていた。高さは十メートルほど。高さはあるがそこまで急な斜面では無いので駆け下りることが出来そうだ。目を凝らせば眼下の谷間、獣道を走る人影が見えた。人影は左方向からこちらに向かってきており、人数は十名程だ。


「高坂家か。」

「いや、あれは山の民よ。見ればわかろうに。」


横にいた爺さんが呆れたように答えるが、山の民を知らないんだから間違えたってしょうがないだろ。それに人影は見えても恰好までは見えない。

ようやく姿形が見えるようになって、その異形が目についた。半数は短弓を手にしており、矢を握りしめながらしきりに背後を気にしている。が、何よりも目を引いたのは身姿だ。全員が何かしらの毛皮を身に着けており、中には上半身を丸っと毛皮で覆っている者もいる。あれが山の民か。

横にいた爺さんが立ち上がり、指笛を吹く。山の民はビクリとこちらを見上げるが、光興が太刀を抜いて右手を指すと一団は礼をして太刀で差された方角目指して走り出した。俺達の眼下を通って右方向へと走っていく。少し先には小高い丘があり、丘の上には立山頼道が立っている。


「三の丸まで逃げきれれば迎え撃てる。後は高坂家の連中よ。」


指笛を吹き終えた爺さんがしゃがんで矢をつがえると、それが合図だったかのようにまた左方向からこちらに駆けてくる人影が見えた。


「高坂家ってのはどこの連中なんだ。」

「そんなことも知らんでようここに来れたのう。高坂家は桑山城の西、高坂城を根拠とする武家よ。一向宗に帰依して門徒を集めておってな。山を伐って鉄を作る、土地を汚す下賤の輩じゃ。」


吐き捨てるように爺さんが呟くと高坂家の連中の姿が徐々に見えて来た。数は十三。弓持ちが四人と槍持ちが六人。その他は太刀だけ。追跡速度を上げるためか、具足こそ着ていないが小具足を着こんでいる。

石黒党の全員は朽ちた木の柵の下に伏せてその様子を伺う。

三の丸と呼ばれた丘を見ると、山の民が丘の上で短弓を構えている。二の丸と違って木の柵すらないただの丘だ。身を隠すような物は無く、まるで挑発するように姿を晒している。


高坂家の連中は俺達の方向を見ることもなく走り込み、ちょうど眼下の位置で弓兵が足を止めた。他の連中は勢いそのままに槍を構え太刀を抜き、三の丸目掛けて走っていく。


「今だ!」


光興の号令で二人の爺さんが矢を放つ。一本は眼下の弓兵の背を射ぬき、もう一本は外れた。高坂家の連中がこちらに気が付くが、三の丸からも頼道と山の民が打って出て来たのを見て足が止まる。

眼下の弓兵で残っているのは三人。一人は動揺して矢を落とし、他の二人は矢をつがえて山の民を狙う。


「させるかよ!」


小太刀を抜いて谷間に向かって駆け下りる。勢いを殺しながらのつもりだったが思ったより足元が悪い。転がり落ちる勢いで眼下の弓兵の一人と思いっきり衝突してしまった。

バキッと嫌な音と共に着地をしたが、どうやら弓兵がクッションになってくれたおかげで俺は無傷のようだ。ホッとして顔をあげるともう一人の弓兵と目があう。


「ど、どこの者」


ガツン、ガツン。と二本の矢が目の前の男を貫く。


「どこの者かって?そりゃ生き残れたら教えてやれたんだがな。」


崩れ落ちる男を踏み越えて奥に残った弓兵に狙いを定める。ようやく落ちた矢を拾ったところ悪いが、そこはもう俺の手の届く範囲だ。

横薙ぎに払い、弓ごと手首を切り落とす。絶叫と共に下がった頭。首が丸見えだ。一つ深呼吸をしてから一刀両断。


「この野盗めが!」


三の丸から反転してきたのか槍兵がこちらに迫る。ちょいと分が悪いな。

小太刀を下段に構えいつでも下がれる態勢を取るが、それは杞憂だった。上からは爺さん二人が。三の丸からは山の民五人が。高坂家の兵を次々に矢で射殺す。

三の丸から放たれた矢は間違いなく高坂の兵に命中。一方、爺さん二人組の矢が何度か俺の横を掠めたのは事故だったと信じたい。

静かな山を取り戻すのにそう時間はかからなかった。

次回は8月22日(金)18:00投稿予定です。

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