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清明の結婚  作者: 木苺
Ⅲ コンコーネ領ご招待旅行
24/42

観光牧場

領地見学会3日目は、観光がメインだった。


と言っても、花や果実のなる木々に囲まれた公園にいくつも散らばる池で

鯉の餌やりをしたり、


芝生の美しい広場の中に花壇と砂場が点在する広々とした公園で

ダーさんの騎乗体験をしたり


ようは、コンコーネ領の食糧となる養殖場や採卵場に付属する施設での体験学習だったりもしたが・・。


「なんというか コンコーネ領って 実用色が強いのですね」ムービー


「才色兼備・質実剛健を 我が領のモットーにしてはどうかと思っております」清明


ぷっと噴き出して「美しい公園と食料生産場所を一つにまとめるとか?」キャラハン


「そうなんです。

 やっぱり 市民の憩いの場は必要ですが、公園は維持管理が大変ですから。

 それに 生産現場を遠目にでも子供の頃見から見て育てば、

 畜産にも親しみを持ってもらえるのではないかと思いまして」清明


まじまじと清明を見つめるチッチ。

(スカイおじさまも変わったところのあるお方だけど

 ここにも 変人仲間はいたわ。

 やはり 同じクランに属していると 互いの性格も似てくるのかしら?)


「あそこに見えるダーさんたちは 何をしているのですか?」

 キャラハンが遠くを走っている鳥たちを指さして尋ねた。


「コンコーネ領は王都から遠いですからね。

 少しでも運送時間を短くするために

 ダーさんを使った輸送をもっと増やそうと思いまして

 ここで育てたダーさんの若鳥たちに、運搬の練習をさせているのです。

  いかに 車への振動を少なく、体力を効率的に使って、長時間走り続けるか

 といったようなことを教えているのです」清明


「でも 鳥が 鳥を指導しているように見えますが・・?」

キャラハンが指さす方に目を凝らして、チッチが言った。


「賢い親鳥が 子供たちに知恵を授けているのです。

 動物の世界では 親が子に獲物の取り方を教えたり、崖のぼりの手本を示したりするのと同じことです。

 ダーさんは ドワーフによって家畜化された歴史が長いですから。


 ここからは距離があってわからないかもしれませんが

 あそこには ドワーフも付いているのですよ。」清明


「まぁ!」ドワーフと接したことのないムービーが驚きの声を上げた。

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