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魔王と神の子  作者: 朝日ユウヒ
1/3

誕生



夜空に広がる無数の光。

それはこの世界に生き、役割を果たした人間達が存在していた証だ。

そしてその人間達を見送り続けるのは神であり、魔王である私の役割だ。




〜500年前〜


この世には神と魔王が存在している。

そしてそれらは決して交わってはならない2人なのだ。しかしそのタブーを犯し、2人は恋に落ちてしまった。


恋に落ちてはならないとわかっていながらも、その想いに歯止めは効かず、ついに2人は愛し合ってしまったのだ。



そうして、神は魔王との子を授かった。



しかし2人はわかっていた。

この子供がこの世に生を受ける日、自分達の肉体と魂が消滅してしまうことを。


それが決して交わってはならない2人への罰なのだ。



月日は流れ、私はこの世に生を受けた。

それは、神である母と魔王である父、そして2人に仕えていた天使と悪魔達が消滅した日でもある。



こうしてこの世に、神であり魔王でもある【私】が誕生したのだ。



父が、産まれた直後の私にかけた魔力のおかげで、赤子の姿だったのも束の間、あっというまに人間の姿でいうところの10歳くらいまで成長した。

成長したといっても、まだ産まれたての赤子同然だ。この世界のことを何もわかるはずがなかった。


しかし私の横にポツンと置かれていた光る石を手に取った瞬間、両親の人生、私が生まれるまでの過程、私の使命。

全てがまるで自分の走馬灯のように鮮明に頭の中に流れてきた。


そして【ルナ・リトビス・ペリーシャ】

その名を私に残して両親は消えていった。



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