表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/33

逃走した先で……


「予備のライフルと弾薬とシールドにも使える装甲板…… ブースターパーツの規格が統一していてラッキーだったぜ」


奪取したトレーラーに積んで在った重装甲タイプと砲撃型の追加パーツが、俺のデッドラインシリーズと統一規格だったので……


ちょいと現地改修した。


「デッドライン高機動カスタムって、感じだな」


トレーラーの内部燃料が尽きたので、持てる分の武装と燃料を積んで…… トレーラーを破棄する事にした。


「さて、この先に街の様に見える場所が在るが…… 周りの感じからして、廃墟っぽいな」


人が居なそうだが…… とりあえず俺は、その廃墟の街を目指す事にした。


「やはり…… 廃墟か? できれば、この世界の情報が欲しいが……」


建物の感じからして…… 4~5年は放置されている感じがしたが……


「あれは…… ガチャか!?」


機体から覗き込んだ細い路地の先に…… 見慣れたガチャガチャを発見した。


「他に使えそうな物は…… 携帯通信機取扱店って、携帯電話か? 使えるヤツが残ってるか……」


地球よりも文明が発達していたのか…… 携帯通信機は耳や腕などのアクセサリーみたいなタイプだった。


「これ…… どう使うんだ? 契約とかしないと使えないとか……」


とりあえず、手近に在ったシンプルな耳飾りを付けて見ると……


ピピ、

「使える…… ステータスの時みたいな感じだな…… これでネットみたいに調べられるか?」


ステータスの時の様に、目の前に現れた半透明のボードを操作していると……


「この通信機は…… 約5年前の最新式…… 本気(マジ)で異世界のロボット兵器大戦の中に放り込まれたのかよ……」


廃墟の街だったが通信システムは生きていたので、わずかだったが…… この世界【フロンティア・エデン】に対する情報を収集出来た。


「この星系で対立する勢力達が争いを始めたのが…… 約8年程前で…… 本格的な大戦になったのが5年前か……」


フロンティア・エデンの勢力は…… 大きく分けて7つある。


人間が1番優れた種族だとする…… 人間至上主義の【ジーニアス帝国】。


神に(つか)える天使と信者達の宗教国家【聖セレス神国】。


7魔王が魔族や悪魔を従える連合【ディアボロス連合】。


力が全ての獣王が支配する【獣人国ザバイブ】。


エルフや精霊達の守る神樹の星【森林惑星ユグドラード】。


機械兵器の製造と所有数1位の【機械技術大国クラフタリア】。


全種族最強の龍達とその眷族の国【龍界国ドラゴンズワールド】。


この7つの勢力が争っているのが…… この世界【フロンティア・エデン】らしい。


「他にも細々とした勢力がいるが…… この7つの勢力が争っている限り大戦が終わらない感じだな。しかし…… このロボット兵器が大戦の切っ掛けだったとは……」


俺は、建物の3階くらいの高さの7頭身ロボット兵器のデッドラインを見上げる。


この大戦の切っ掛けとなった国は…… 今は無い。


今は無いその中立だった国が…… 自衛の為に開発した兵器がロボット兵器だった。


他の国に比べ、小さい中立国だったその国は…… 自国の守護神としてロボット兵器を開発した。


そのロボット兵器に目を付けたのが……【ジーニアス帝国】と【クラフタリア】だった。


そのロボット兵器の性能を知る為に…… その二国は、若き龍を唆した……


「あの国は、龍を殺す為の兵器を開発している」と……


二国に唆されし龍は…… 中立国を攻撃してしまう。


攻撃された中立国は、自衛の為にロボット兵器で立ち向かい…… 若き龍を伐ち倒した。


その事が大戦の切っ掛けとなるとは知らずに……


龍を伐ち倒した兵器を作り出した国を滅そうとする龍と、その兵器を欲する勢力達が中立国を戦場に変えた……


皮肉にも、守護神として開発したロボットが争い呼び込んで国を滅ぼしたのだった……


「このデッドラインは、その国の最後の生産兵器か…… どうやら、開発に異世界人が関係したみたいだな」


このフロンティア・エデンには、魔法とスキルがあり…… 時々〝別世界から転移〟が起きるらしい。


「あの主人公君みたいな同郷…… もしくは別世界の異世界転移者がいる可能性があるのか…… めんどうだな」


その後、予備の通信機や周辺機器をアイテムバッグに詰めて……


「いい加減…… 腹も限界だな。ガチャ…… 廻すか……」


俺は…… 細い路地の先に見たガチャマシンに向かう事にした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ