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壊れた物を…… プラモを改造する様にしてみた。


「よく一撃で…… 倒したな」


倒れたメタルゴーレムを見て、ウィリアムがジンに話しかけた。


「リューナのおかげだな。野性のゴーレムだったから、コア…… 心臓部が剥き出しだったらしい」


「らしい?」


「私達…… 龍には、魔力の流れが見えるのよ。人が作り出したゴーレムならば、最大の弱点であるコアや魔法印を隠すんだけど…… 自然発生のゴーレムは、そんな事をしないから…… 助かったわね。あの身体…… 下手したら機神のナイフが折れたかも知れないわ」


「そんなに硬い鉱石なのか?」


「あの二人を見なさい。ドワーフが踊り狂うのよ…… ただの鉱石な訳がないわ」


「「ああ……」」


ドワーフの二人が狂喜乱舞する姿に…… かなりのレア鉱石なんだと、ジンとウィリアムは理解した。


 ・

 ・

 ・


「しかし、自分の攻撃で…… 自壊するとは、兵器としては欠陥品だな」


「根元がへし折れて、辛うじてケイブルでぶら下がっている状態ですからね」


ウィリアムとジェフが、メタルゴーレムを殴って自壊したクラフタリア製の機神の前で話す。


「これで、とうぶんは機体無しだな」


「あれ? DGに乗らないんですか?」


「ガキ供から…… 奪い取るつもりは無いし、俺には合わないからな」


「機動力に少し難ありですからね……」


「それなら、改善できるかも知れないぞ」


「ジンさん?」


「改善…… できるのか?」


「クレアの解析したDGとクラフタリアの機神の構造を見ていて、頭に改善案が浮かんだ…… スキルが反応したんだと思うが…… 聞くか?」


ジェフとウィリアムが互いを見てから…… ジンに頷く。


「じゃあ、DGの改善案からな。先ずは……」


クレアに設計図を標示してもらいながら、ジンが説明を始める。


「DGの機動力と運動性の低さは…… 完成していないからだ」


「完成していない…… 未完成なんですか?」


「ああ、逃亡しながらの製作だった為に、必要最低限のパーツだけで組んだ様だ。クレアの解析した図には…… 増設できる様な箇所がかなりあった。後から付け足して、完成するつもりだったんだろう」


「なるほど…… それで、あのパワーなのは驚愕だけどな」


「省かれたのは、動きを補助する為のパーツと機動力用のパーツだからな…… パワー自体は変わらないかも知れない」


「それでも、あのパワーで動きが速くなるなら…… かなり変わると思うが?」


「まあな…… DGは、補助パーツの追加と機動ユニットの製作で問題無い。で、問題なのは…… このクラフタリア製の機体なんだが…… ウィリアム、お前の戦闘機と合わせて…… 新たな機体にしないか?」


「はあ?」


ジンが合図を送ると、クレアがクラフタリア製の機神とウィリアムの戦闘機の設計図を標示した。


「縮尺は100分の1くらいだが…… コックピット回りを合わせて、重ねると…… どうだ?」


「なるほど…… 俺の戦闘機に手足を付けるって訳か? でも殴り合いは無理だぞ」


「その辺は…… 武器を持たせたり、内蔵したりするさぁ…… あと、戦闘機に手足を付けるんじゃない…… 戦闘機からロボットに〝変形〟するんだよ」


「「「「へんけい?」」」」


何時の間にか参加していたネネとリューナに、ジェフとウィリアムが首を傾げる。


「ジンさんの提案を基に、私が再設計した新機体の図面です」


クラフタリアの機神とウィリアムの戦闘機が重なっていた設計図を消して、クレアが新たな設計図を標示する。


「これは…… 俺の機体をロボットにしたのか?」


示された設計図には、ウィリアムの戦闘機が…… クラフタリア製の機神に似た機体に変形する様子が示されていた。


「はい、ジンさんの知識を参考にしてクラフタリア製のパーツを流用…… 人型兵器に可変を可能にしてみました」


「魔法やモンスターがいる世界だしな…… 弱くてもできないよりは、接近ができる方が良いだろ?」


「それは、そうだが…… 機体の強度は? こいつをこのまま使うなら、機体の強度に不安が出るぞ?」


「それなら大丈夫だ」


「可変の為に、フレームを新規フレームに変更しますので」


「新規フレーム…… そんなの何時の間に?」


「これから作るんだよ」


「はい、丁度良い材料が手に入りましたからね」


ジンとクレアが振り返ると……


DGがメタルゴーレムを運び込んでいた。


「私らの家は、じい様がでーじーを作る為の工房なんよ」


「だから、製鉄もできるし加工もできるよ」


「さらに艦の整備システムも使えば…… 再現可能です」


「はぁ…… どの道、このままでは無用の長物だからな…… よし、やってくれ」


「良いのか?」


「ああ…… だが、やるからには最高の物にしたい! 俺が乗る物だしな…… 設計図をよく見せてくれ」


「了解しました」


その後、ウィリアムのテストパイロットしての戦闘機の経験などを活かした再設計がなされ……


その間…… チビッ子達が、ジンとジェフが奪取したクラフタリアの機神パーツを作り直し…… DGを本来の形に戻す作業をするのだった。



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