流れ着く先に住む者達は…… 新たなる仲間!?
「で、弁明はあるか?」
ブラックラバースライムの素材に簀巻きにされた子供達の一人から、口に貼られた素材を剥がした。
「ぷあっ、私達は騙してないよ!!」
「嘘を付くな! お前達に聞いた街に行ったら、軟禁されたんだぞ!」
「そんなの知らないよ! 私達は、街は何処だと聞かれたから教えただけだ!」
「あんな街だなんて思わないだろう!!」
「場所しか聞かれてないから、後は知らないよ!」
「この!」
「待て待て、ジェフとの事情は解った…… で、何で〝コイツ〟狙った?」
ジンは、デッドラインを指しながら問いただすと……
「私達は…… 流れて来た物をバラして売ってるんだよ」
「ジャンク屋って事か?」
「ジャンク屋が何か知らないけど…… 流れて来た物には、動く物が時々あるんだよ。それを集めて街に売りに行くんだ…… だから、コレも流れて来た物かと……」
「見た事がないから、高く売れると思ったか?」
「似た様なのは知っているけど…… 確かに高く売れると思ったよ」
ジェフと揉めていた少女は、気まずそうに頷いた。
「あなた…… ドワーフ族の方ですか?」
「私とアイツはドワーフ族だ。後の3人は小人族」
「此処に住んでいるのか?」
「私達は…… 国が龍に焼かれてね……」
「ドワーフのじい様に連れられて、此処に流れ着いたんだ」
「そのじい様は?」
「死んだよ…… 私達に機械の事を教えてね」
「そうか…… 解放するから、早く此処から離れた方がいい」
「何で?」
「僕とジンさんが街で暴れたから……」
「クラフタリア軍が来る可能性が高い」
「「「「「「!?」」」」」」
「何やったの?」
「仕返しに部品と現行型と最新型のロボットを持って来た」
「ドワンクラフから盗んだの!?」
「まあね」
「なにやってんの!? うーん…… うーん…… これほどいて! 早く逃げないと!!」
「ああ、はいはい!」
・
・
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「どうしよう…… 何処に逃げる?」
「アレと…… コレと…… 後は何を持って行く?」
「ああ! 製作途中のアレは…… 捨てるのかぁ~」
「クソがぁ! クラフタリアのアホのせいでまた家が無くなるのかよ~!」
「なんか…… 悪いなぁ」
半狂乱になりながらも隠れ家に急ぐ5人に、付いて来たジンが謝る。
「ああもう~、気にしないで、何時かこうなると思っていたから…… 此処よ」
「これは…… キャンピングカーと大型コンテナか?」
5人の行った先には…… 大型のキャンピングカーと、それに繋がれた大型コンテナが在った。
「これ…… どうしたんだ?」
「じい様が流れ着いた物を集めて作った」
「これ動くのか?」
「単体では無理……」
「単体では…… うん? これは…… ロボットの足跡?」
よく見ると…… キャンピングカーからはワイヤーが延びて、その先には巨大な足跡が在った。
「似た様な物はコレの事か…… この足跡の持ち主は?」
「少し前に持ってかれた…… はした金でね」
「売ったのか?」
「仕方なかったんだ…… じい様の薬が必要で」
「まともに動かせるのも、じい様だけだったからなぁ……」
「結局は、その後直ぐにじい様が死んじまって…… 此処から動かす事が出来ないままだったけどね」
「ちなみに、どんな感じのロボットだったんだ?」
「えっと…… あの黒いのをさらにごつくした感じだな」
「じい様は、龍に焼かれた国で作られた奴を参考に作ったって…… 言っていたよ」
「龍に焼かれた国で作られた…… それってまさか……」
「このサイズなら、船に乗るんじゃない?」
「そうですね…… ジンさん、持って来た大型の人型機械で引っ張って見ます?」
「良いのか? ジェフ」
「結果的には、異世界で生き残れていますからね…… 下手したら飢え死にしてましたから」
「軟禁されたおかげで…… 結果的に、この世界で飯が食えた訳か」
ジェフに、キャンピングカーの手前に船を着けてもらい…… ドワンクラフで盗んだ重機型ロボットを動かす。
「「「「「!?」」」」」
「じい様の〝でぃーじー〟だ!」
「でぃーじー? この機神を知っているの?」
「さっき話していたじい様の作った奴だよ!」
「これを盗んで来たの?」
「ざまぁ見ろ!」
ドワンクラフから盗んだロボットを見て、5人が騒ぎ出す。
「そのお爺様と龍に焼かれた国の名前は?」
「じい様の名前は…… 確か……【トスパール】…… 龍に焼かれた国【レイランド王国】で、名の知れた鍛冶師だったらしいよ」
「トスパール!? トスパールお爺様が亡くなれていた……」
「知り合いだったのか?」
「レイランド王国一の名鍛冶師、ドワーフのトスパールの翁…… デッドラインの開発者の一人です」
「開発者…… じゃあ、このロボットは……」
「デッドラインの兄弟機になるでしょうね……」
「ねぇ……」
「どうした?」
「私達を……」
「「「「「一緒に連れていて下さい!!!」」」」」
5人が頭を下げる。
「一応…… お尋ね者の俺達に付いてきたい理由はなんだ?」
「あなた…… ネネ様でしょう? じい様が言っていたよ。この【DG】を完成させて…… ネネ様が戻るレイランド王国を取り戻すって……」
「俺達は…… 操縦は下手だけど、機械いじりなら負けない!」
「じい様に仕込まれたからね」
「操縦も上手くなるから……」
「だから……」
「「「「「一緒に連れていて下さい!」」」」」
こうして……
流れ人のジェフと戦艦に……
ネネの国…… レイランド王国の難民の5人……
ジン達の新たな仲間になるのだった。




