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異世界と勇者の能力

 足元にはいかにも魔法陣と呼ぶにふさわしい絵が描かれていた。その陣の中心には僕が立っている。

 これは俗に言う異世界召喚というやつだろう。目の前には神官らしき男1人(召喚したのお前だろ)、豪華な服装の中年男性1人、何か派手なドレスに身を包んだ若い女性1人がこちらを見つめている。

「…成功のようですね。異世界の勇者よ、よくぞおいでくださいました。」

神官(仮称)がこちらへ語りかける。というか言語違うのに分かるのか…さすが異世界。

「召喚の効果によって言語の理解と混乱の緩和が施されています。時間がありません、詳しい事情を説明するので私たちと一緒に来てください。」

今度は姫様(仮称)が話す。なるほど、随分と都合のいい魔法のようだ。まあいい、今は情報が欲しい。

「わかりました。よろしくお願いします。」

ちゃんと会話もできる。こりゃ便利だ。


連れてこられたのは客間のような所だった。というか移動中も思ったが、中世ヨーロッパのお城みたいな所だ。

「異世界の勇者よ、其方がこの地に降臨したことに心より感謝する。儂の名はサーフュラク3世、こちらは娘のオキシーと大神官のカタリスだ。」

本当に王様と姫様と神官だった。というか大神官だった。というかこちらも名乗らねば。社会人としてのマナーだ。

「僕はタカシ=カズノセと申します。それで、勇者というのは?」

この国では名、姓の順で名乗るようだ。僕の問いにはカタリスが答える。

「私から説明しましょう。まずこの国は…」


 説明された内容をまとめるとこんな感じだ。

この国の名はアシドー王国

この世界には魔法、スキルと呼ばれる力、そして魔物がいる。

魔物たちは魔王と呼ばれる最強の魔物が支配しており人類と敵対している。

サーフュラクたちは魔王を討つために異世界から勇者を召喚することにした。

召喚の方法はカタリスが考え実行した。

勇者召喚の儀式については大々的に知らされているが勇者の素性は国家機密扱いである。


「なるほど、大体わかりました。でもやっぱり疑問です。何故勇者をこことは違う世界から呼んだんですか?それと僕の素性を伏せる理由は?」

「まず異世界から勇者を召喚したのは私の判断です。研究の結果、異世界から召喚された者は人並外れた力を持つと考えられました。次にあなたの素性を伏せるのは魔王軍対策です。勇者の存在をアピールして奴らを牽制したい、しかし素性や面が割れては対策をとられやすくなる。よってこのような措置なのです。」

「わかりました。それで、今の話によると僕には何かすごい力があるんですよね?全然わからないのですが…」

「ご安心ください。それは今から確かめます。今のあなたはスキルが使えるはずです。スキルとはその人物が特有に持つ不思議な力のことです。そしてスキルの中に鑑定というものがあります。比較的誰でも使えるスキルでそれがあればあなたの能力を知ることができます。」

「スキルですか…。それでその鑑定とやらの使い方は?」

「簡単です。調べたいもの、今はあなた自身ですね、を思い浮かべて心の中で鑑定と唱えてください。」

「わかりました。やってみます。」

うーん…こうかな…?自分のことを考えながら………鑑定!

 次の瞬間、まるで辞書でも引いたかのように情報が脳内に流れ込んでくる。これは凄い、なんてファンタジーな世界だ!

 そして判明した僕の能力は


タカシ=カズノセ

スキル 鑑定


それだけだった。

ここでルビと点の練習してみます。

読み仮名(ルビ)

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