再会
翌日。
祭りの会場に迷い込んだような喧噪で起こされた俺は、何事かと窓を開けると、外はオーク達の人波に飲み込まれていた。
ゾンビの群れに取り囲まれたような恐怖を覚えた俺の心中を知ってか知らずか、群衆は割れんばかりの歓声を上げ続ける。
「お目覚めですか、ニール様」
振り向くと、オーツがいた。
「あの、これは?」
「オークロードは我等の悲願。 ましてや皇帝自ら任命された正当な後継者ともなれば、いてもたってもいられないのです。 今もなお部族単位で馳せ参じる我等を、どうかお使い下さい」
こうしている間にも増え続けるオーク達は、ピサには収まらず市民達は「オークの群れが侵略しに来た」と大混乱。
その数、誰が見ても五十万人は下らない。 ……どうしよう。
その夜。
騎士のアトスが俺に面会して来た。
俺にとって兄となる人物だが、初対面でどう振る舞って良いのかが問題だった。
平時なら普通に「兄さん」で済むんだろうけど、今の俺は部隊を編成している皇帝って事になっているので、立ち位置が微妙すぎるのだ。
そもそも、今更の再会は、こっぱずかしい。
覚悟完了しようと深呼吸している時、扉がノックされた。
来たか。
「はい、どうぞ」
失礼します、というメイドの声と共に、ゆっくりと扉が開かれ、長衣を纏った屈強の男が入って来た。
(この人がアトスか)
一礼してメイドが扉を閉めると、部屋には俺とアトスの二人だけになった。
気まずい空気が流れる中、アトスが長衣に手をかけると、おもむろに脱ぎ捨てた。
そして全裸でポージング。
「どうだニール、久しぶりに見る俺の大胸筋は」
アニキィィィィィ!




