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【書籍化&コミカライズ】規格外スキルの持ち主ですが、聖女になんてなりませんっ!~チート聖女はちびっこと平穏に暮らしたいので実力をひた隠す~  作者: 沙夜
第二章

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夕食会

さて、あとはゆっくり煮込むだけとなった所で、次はサラダ作りだ。


リーナちゃんが切ったり炒めている間にマリアにお願いしていたゆで玉子と茹でた海老が、まだ少し温かいので、まずは野菜から。


「今日はコブサラダを作ります!」


「「こぶさらだ??」」


「うん、こんな風に一口サイズに具材を切って並べていくサラダだよ。これなら苦手な野菜も食べやすいし、好きな具材を多めに盛って、それと一緒に食べられるかなと思って」


お子様らしく、海老や玉子はリーナちゃんも好きらしい。


「うん!えびとたまごとなら、たべられそう!」


「よーし、じゃあ私がまず切りやすい形にするから、こんな風にサイコロ状に切ってね」


ちょっと細かいので、マリアにしっかりリーナちゃんのサポートに入ってもらう。


キュウリやアボカドなどサラダは柔らかい具材ばかりなので、リーナちゃんも切りやすそうだ。


あ、アボカドはちゃんと変色防止しますよ。


レンジもどきで20秒程加熱。


これ、簡単だよね。


TVで見て感動した技だ。


切り終わったくらいにはすっかり玉子と海老も冷め、殻や皮を剥いてお皿に並べていく。


「「うわぁぁあ!きれー!!」」


そう、コブサラダってまず見た目が可愛いんだよね。


見た目、大事。


そして次が野菜嫌いのリーナちゃんの為に考えた、私の秘策。


それは、ドレッシングだ。


サラダって、同じ具材でもドレッシングでかなり味が違うと思うのだ。


好みのドレッシングが見つかれば、食べやすいのではないかと。


いつも出てくるのは、フレンチドレッシングに近いもの。


でも、それ以外のものはほぼ無い。


それなら、作ってみましょう!という事だ。


玉子に海老、アボカドなら、マヨネーズ系が間違いなく合う。


そこで作るのは、二つ。


ゴマドレッシングとオーロラソースだ。


意外と簡単に作れるし、お子様ならオーロラソースは間違いないと私は思っている。


「じゃあリーナちゃん、これとこれ、混ぜてね」


「え。ルリ、マヨネーズとケチャップ混ぜちゃうの?」


うん、知らない人からしたら驚きだよね。


でもね、これがヤミツキになるのよ…。


「あとレモン汁も少し入れるよ。ハーブソルトもね」


大人なら粗挽き胡椒も美味しいと思う。


「ちょっと味見してみない?」


促してみると、こくこく頷いた二人は指先にソースを付けてペロリとひと舐め。


「…お、おいしい!!」


「これ、すき!」


お気に召したようだ。


「良かった。ゴマの方も美味しいんだよ。まあ、でもとりあえず夕食までの我慢ね。」


これで夕食の二品は完成。


テオさんと、アルトおじいちゃんの分もあるので少し多めに作った。


さて、お昼の軽食を頂いてリーナちゃんを寝かしつけたら、こっそり()()の準備もしなくては。







そしていつも通りリーナちゃんがすやすや寝てくれたので、マリアに任せてもう一度調理場へ。


私も子どもの頃好きだった()()、リーナちゃんやレイ君も気に入ってくれるといいなぁ…。






サプライズの下ごしらえを終えて調理場を出ようとすると、セバスさんとマーサさんが入って来た。


「え、レオンハルトさんが?」


「はい、旦那様と自宅でお話したいことがあるらしく、レオンハルト様は遅くになりますが、少しだけこちらに寄られるそうです」


相変わらず忙しいんだなぁ…


「それで、レオンハルトさんの分の食事も用意しておいた方が良いんですね?」


「ええ…お願いできますか?急で申し訳ありませんが、レオンハルト様はルリ様の作るお料理がお好きなので、きっと元気が出ると思うんです」


うーん、そう言われると照れるけど悪い気はしないよね。


「大丈夫です、まだリーナちゃんも暫く起きないでしょうし、今のうちに準備しておきますね!」


ありがとうございます、と二人はホッとした様子で出て行った。


それにしても、何を作ろうか?


少し遅くなるなら、あんまり重くない方が良いかな?


初夏とはいえ夜は割とまだ涼しいし、冷たいおつまみ、って感じもしないしなぁ…。


ラタトゥイユは温めて出すとして、パン系?


あ、そっか。


サラダの具材でサンドイッチにしよう!


決まってしまえば後は簡単だ。


具をたっぷり詰めてオーロラソースをかけたものと、玉子の二種類のサンドイッチ。


とりあえず下ごしらえだけして、仕上げは直前に。


あ、明日のお昼に摘まめる簡単な物も作ろうかな。


楽しくなってきた私は、調子に乗って色々作ってしまったのだった。






「おお、見たことのない料理だが、リーナとルリが作ったのか?」


「うん!まりあにも、てつだってもらったよ」


「収穫したお野菜をたっぷり使いました。採れたてなので、美味しいと思いますよ」


「うわ、本当に美味しそうだね」


「このサラダなんてとても綺麗だわ。食べるのが勿体ないくらい」


ラピスラズリ家の皆さんの反応は上々。


サラダはマーサさんやマリア達が取り分けていく。


リーナちゃんは大好きな海老と玉子多めで盛ってもらっていた。


「今日はサラダのドレッシングも作ってみたので、お好きな方をかけてみて下さい」


「このサーモンピンクのやつかい?」


「これはゴマでしょうか?…あ、美味しい」


一口味見してみたレイ君の口にも、合ったみたい。


「まあ、色んなドレッシングがあると楽しいわね。私、少しずつ取ってどちらもかけてみたいわ」


エレオノーラさんの言葉に、エドワードさんとレイ君も、確かに、と頷いて真似をしていた。


そうですね!どちらもオススメですよー!!


では、皆で頂きましょう!


「おいしい」


まずその言葉を口にしたのは、リーナちゃん。


海老と一緒にトマトやアボカドも口に入れ、その美味しさに目を見開いていた。


「とまと、あまい。あぼかども、とろっとしておいしい」


「うん、本当に甘いね。こんな美味しいトマトは食べたことがないよ」


レイ君の言葉に、エドワードさんとエレオノーラさんも頷いて次々とサラダを口に運んでいく。


「私はゴマのドレッシングが好きだな。アボカドに良く合う」


「りーな、おーろらそーすがすき!」


「こっちのトマトで煮込んだ料理も美味しいわ。これは…ナスかしら?私、少し苦手だけれど、これなら食べやすいわ」


「厚切りのベーコンもトマトの風味が染み込んで、とても美味しいです。リーナの育てた野菜、どれも美味しくなったね」


サラダもラタトゥイユも大好評!


リーナちゃんも野菜や料理を褒められて嬉しそうだ。


苦手な野菜もたくさん食べられている。


さて、最後はデザートだね!

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