表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/283

プロローグ1

初投稿です。

お目汚しな点、不馴れな点も多いかと思いますが、よろしくお願いします。

その日、アレキサンドライト王国では、聖女召喚の儀式を行っていた。


前王の急逝により、突如王位を継ぐこととなった青年王の地盤を固めるためである。


だが当事者である王、カイン=アレキサンドライトは、それを固辞していた。


そんな王に、家臣達はそれこそ三日三晩、儀式を行うよう嘆願した。


前王は、賢王だった。


民から慕われ、家臣からも敬われた。


当然、その突然の崩御の知らせは、瞬く間に国中に知れ渡り、深い哀しみに包まれた。


そして継がれた王位。


まだ年若い王への期待と不安は半々だった。


何分、前王とは性質が違う。


威厳はあるが、どちらかと言うと穏やかな雰囲気で聡明だった前王に対し、今代は冷静と言うよりもどこか冷ややかな印象で、何より武に長けていた。


魔物退治で多大な功績を上げていたため、ある程度の支持や人気はあったが、それと国を治めることは別だ。


それに、人間とは急な変化を不安に思う生き物だ。


慣れてしまった穏やかな生活が変わってしまうのではないかと思ってしまうのも、仕方の無いことである。


また、このところ瘴気が濃くなったことにより魔物が増えたことも、人々の不安を煽った。


国が傾く前兆なのでは————と。







そんな中、提案された聖女召喚の儀式。


古来より、幾度となく行われた儀式により喚び出された聖女は、国を安寧へと導いた。


時にはその知略で。


時にはその癒しの力で。


家臣達がそれに縋るのも、また仕方の無いことだった。


前王が遺したこの国を、民を、守りたかったのだから。






そして王は、静かに告げる。


儀式の準備をするように、とーーー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  子供たちとの交流がほのぼのとして癒されます。とても面白くて文章も読みやすくて良いです。次で終わるのがもったいないというか、もっと読みたいと思いました。 [一言]  文章がほんとに読み…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ