僕のオモチャのベイクに魂を吹き込む!
僕とずっと一緒にいる、クマのぬいぐるみのベイク。
僕が小さかった時に、お父さんとお母さんに連れられ
て行った大型スーパーで、僕はベイクを見つけたんだ!
他のオモチャやぬいぐるみに目もくれづ僕はベイクだけを見ていた!
『ねえ、お父さんお母さん! このクマのぬいぐるみを僕に買って!』
『ジョイ! 貴方が何か欲しいなんて言うのは珍しいわね!』
『よし! お父さんが買ってあげるよ!』
『ありがとう、お父さん!』
▽
僕は、ほとんどお父さんやお母さんにワガママを言った事がないんだ!
何時も、言われた通りにするイイ子を演じていたからね!
まあ、特別何かしたい訳でもないし!
やりたい事がある訳でもない!
学校でも、僕はこんな感じだから友達も1人もいないし!
仲良くしたい子もいないんだよ、、、!
いつも独りぼっちだったけど、、、?
寂しいと思った事は一度もないよ!!!
『おーい! みんなで野球でもしようぜーい!』
『おう! しよう! しよう!』
『あぁ! あそこに、ジョイがいるぞ! アイツも誘うか?』
『いや! アイツは誘っても俺たちと野球なんかしないよ! ほっとけよ~!』
『あぁ! そうだな! みんな行こうぜー!』
『おーう!』
僕は、遠くからみんなが野球をしている姿を見ているだけ。
▼
家に帰れば、、、?
僕の唯一の友達のベイクが僕を待っててくれるんだよ!
僕は、家に帰ると真っ先に僕の部屋に行ってベイクとお話をするんだ!
『ただいま!』
『おかえり~ジョイ! 今日は、学校で何をしたの、、、? ・・・ジョイ?』
【ガチャ】
『もぉ~あの子ったら、、、? また自分の部屋にカギまでかけて~!』
*
『ねえ、ベイク? 僕は独りぼっちなんかじゃないよね?』
『僕の傍には、いつもベイクがいてくれる! 僕の傍にずっといてね!』
『じゃあ、何して遊ぶ?』
『ベイクは今日は、何がしたい?』
『ベイクは、“僕のたった一人の親友だよ!”』
そんな時だった、、、!
僕の目の前に、、、小さな天使が現れたんだ、、、!?
『元気かい? ジョイ!』
『・・・キミは?』
『ボクは、天使のスエンだよ! ずーっとジョイ! きみを見ていたけど?
きみは、本当は一人で寂しいんじゃないのかい?』
『えぇ!?』
『だからね! きみの唯一のベイクに“魂を吹き込んであげるよ” きみが
望むならね!』
『・・・えぇ!? そんな事ができるの?』
『あぁ! できるよ!』
『じゃあ! お願い!!! ベイクに魂を吹き込んでほしい!!!』
『あぁ! その願いを叶えてあげる! ただ、、、。』
『・・・ただ? 何?』
『ジョイ! きみが死ぬまでベイクと一緒にいる事が条件だよ!』
『うん!』
『本当に、約束できるかい?』
『できるよ!!!』
『よし! いいだろう! その、願いを叶えるよ!』
・・・小さな天使が、そう言うとね!
何か? ゴモゴモと小さな声で、、、!
魔法のような? 呪文のような言葉を言ったんだ、、、!
そうすると、、、?
クマのぬいぐるみのベイクが動き出したんだよ!
『ふぁ~! よく寝たな~!』
『・・・ベイクが!? 喋った!?』
『なんだよ、ジョイ! キミがぼくを呼んだのかい?』
『あぁ! そうだよ!』
『じゃあ、ボクは行くよ! 良かったな、ベイク!』
『ありがとう、天使さん。』
『じゃあな! お二人さん!』
・・・そう言うと?
小さな天使は、一瞬で消えたんだ、、、!
▽
魂を吹き込まれたベイクは、まるで生きているみたいに!
生き生きしている!
『ジョイ! ボクがこれからはジョイをいろんな所に連れててあげるよ!』
『えぇ!? ベイクが?』
『あぁ! ボクが、ジョイをなんだって! 出来る子にしてあげる!!!』
『あぁ、、、でも? 僕は自信がないんだ! 僕は変われるかな?』
『もちろん! 変われるに決まってるだろ! ボクとジョイは唯一の親友なん
だから、、!!!』
『うん!』
*
僕は、ベイクのおかげで!
学校が楽しくなっていったんだ、、、!
何時も、独りぼっちだった僕が、、、。
今では、友達が僕の傍にいつもいるよ!
『おーい! ジョイ! お前も俺たちと一緒に野球やろうぜーい!』
『うん! しようよ~! しようよ~!』
『・・・うん? そのぬいぐるみのは、、、?』
『僕の大切な親友のベイクだよ!』
『じゃあ! ベイクは特等席で俺たちの野球を見てなよ!』
『そうだね! ベイク、ココで見ててくれるかい?』
『・・・・・・』
ベイクが、僕を変えてくれたんだ、、、!!!
ずっとずっと! 僕の大切な親友だよ、ベイク!
【分かってるってばっ! ジョイ!】
最後までお読みいただきありがとうございます。