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第一シーズン、第二シーズンに登場した人などの紹介。

■冒険者とは

【秘密結社】冒険者ギルドに登録した様々な者。

広義には遺跡探索者・狩人・傭兵・魔法使い・何でも屋とされるが、それぞれ独自のギルドが別個に存在している。冒険者ギルドはそれらのギルドの総合窓口としての役目も果たしており、疫病や魔物の大群暴走あるいは【外の世界からの侵略】など超国家規模の災害が発生した際に迅速に対処するためのシステムを構築している。

その性質上、貴族や王族などが冒険者になった場合は、継承権を放棄したものと扱われている。

冒険者が功績により貴族に取り立てられる場合、冒険者ギルドの籍と階級を維持する限りは国政への参加はできず爵位の継承はできない。(配偶者が爵位持ちの場合に限り、配偶者の爵位が子孫に継承される可能性はある)

初回登録には費用は掛からないが、ライセンス紛失時には最低百ノーブル以上の費用がかかる。高次存在に拝み倒して導入したシステムらしく、悪用した者にはもれなく黄金に輝く羊の群れが襲い掛かるらしい。ちなみに逃れた者はいない。



■冒険者の階級

無等級……登録直後の冒険者。新人講習を受け基礎知識と技能を習得しない限り、無等級扱いとされる。

第一等級(白)……駆け出しの冒険者。副業で冒険者を営む人がこの階級に留まりやすい。

第二等級(赤)……新人レベルの冒険者。採集や納品のみで昇進できる限界。

第三等級(黄)……討伐のみで昇進できる限界。護衛任務も受けられる。

第四等級(青)……一人前の冒険者。指名依頼の資格を得る。

第五等級(黒)……副業または拠点設置時にギルドから融資を受けられる程度には信用のある冒険者。

第六等級(銅)……標準的な騎士階級の者に相当する実力。名が売れ始める。

第七等級(銀)……大都市を除けば、ギルド内トップクラスの実力者とみなされる。

第八等級(金)……一流に王手をかけた冒険者。

一つ星……一流の冒険者。努力だけで到達できる限界とされる。

二つ星……超一流。小国なら騎士団長級・宮廷魔導士級。

三つ星……制度上存在するが現在この資格を持つ冒険者はいない。

四つ星……制度上存在するが現在この資格を持つ冒険者はいない。

五つ星……制度上存在するが現在この資格を持つ冒険者はいない。

六つ星……制度上存在するが現在この資格を持つ冒険者はいない。

七つ星……制度上存在するが現在この資格を持つ冒険者はいない。

月……準最高位。不死王討伐に大きく寄与したエルフ族と言われている。

太陽……最高位。不死王討伐者ではないかと言われている。



■職業

・薬師……薬剤の調合をする人。人口の少ない地域では内科医を兼ねる者も多い。一方で錬金術などを併用する学者寄りの者もいる。冒険者に該当する職業ではないが、準回復職兼生産職として活動する者もいる。


・斥候……主に屋外や天然の洞窟など自然環境下での偵察や探索に長けた技能者。レンジャーとかスカウトとかアーチャーとかそういう者が含まれる。食料調達や地図作成には欠かせない人材で、いるだけで冒険者の生存性が格段に上昇する。


・剣士……戦闘職。近接武器の使用に長けた者、とされている。剣を振るっている者はみな剣士というくらい大雑把な扱いを受けやすい。そういう中から独自の流派を生み出したり魔剣を手に入れて有名になる者もいる。


・槍職……戦闘職。棒や槍の使用に長けた者とされている。槍の技術は国や領軍で働く際に必須とされ、冒険者を引退した後も比較的再雇用されやすい。その分、地味と思われがち。実際は剣士よりも活躍の場が多い。


・弓職……戦闘職。狩人や斥候よりも弓を積極的に使う。弓以外の技術を捨てているので、仲間のサポートさえあれば非常に強い。貴族の子弟が学ぶことが多い。


・武術士……戦闘職。主に素手での格闘に長ける。気功の扱いを学んだ者は凶悪な兵器と化すが、その域に達するのが非常に困難。



■登場した主なキャラクター

・ジェイムズ

 モールトン伯爵領第二の都市ブリストンを拠点とする新人薬師。十代後半でありながら二級薬師の公認免状を持ち、ブリストンに工房を構えることを許された。アダムス(後述)によって強引に冒険者登録され、故郷ロイズ村での修業を中断されたが、冒険者活動は実地を学ぶ上でプラスに働いたらしい。

 妖精種や樹精、精霊などに対しても一個の人格として対等に接している。そのため彼らから友情(愛情?)に近しい信頼を勝ち得ている。魔力量さえ十分にあれば錬金術師や呪術師あるいは精霊魔術師として身を立てることも可能だった。


・アダムス

 ロイズ村の豪農パシフィック家の元長男。跡取りとして甘やかされ、その奔放な下半身により村に住む同年代の少女達に片っ端から手を出して七割くらいを孕ませた。村長としての勉強と箔付けのためブリストンの寄宿学校に送り込まれたが、英雄物語(チート&ハーレム)に憧れ、実家に無断で冒険者登録。

 最初の冒険で心が折れて学業に専念していたが、やはり下半身の奔放さは健在。取り巻きと共に町娘を踊り食いしていた頃、マリリンと名乗る少女に出会い、唆されて冒険者活動を再開。破滅する。

 現在は窃盗・器物破損・傷害の罪で、犯罪者として国境地帯の魔宮攻略に労役として参加中。学校は除籍。パシフィック家を勘当され、家督は弟に移行した。


・カリス(偽名)

 新人冒険者。登録直後にパーティー勧誘に来たアダムスを見て「装備にきちんと金をかけている。慎重な冒険者なら大丈夫だろう」と参加を決意し、直後に激しく後悔した。更に性欲のはけ口にされそうになり、ジェイムズの手引きもあって離脱。女性だけで構成されたチーム「月光猟団」に参加する。

 登録後半年で黄等級に昇進するなど優秀な斥候職であり、弓術の腕も確か。

 ジェイムズとはチーム離脱後も交流が続いており、回復薬の融通や調薬素材の入手など協力体制を構築していた。ブリストンの隣町を拠点としていたため発情キノコ騒動時は街にいなかったが、アダムスが逮捕されたこともあり現在はブリストンに移籍した。

 傍から見ればジェイムズに気があるのはバレバレだが、本人は発情キノコを食べるまで意識していなかった。そのため男女関係で致命的な失敗をした。祖母が獣人。


・ヴィヴィアン=ガノー

 冒険者ギルド、ブリストン支部の受付嬢。元銅等級の冒険者。ガノー男爵家令嬢だったが、学生時代に婚約者を含めて複数の貴公子が謎の平民の少女(マリリン)に求愛し、公衆の面前で婚約を破棄された。その後、正気に返った(棄てられた)元婚約者のストーキングに愛想を尽かし、婚約破棄された令嬢たち全員で冒険者になった。徒手空拳での戦闘を得意とし、主に護衛や都市での特殊活動で短期間ながら目覚ましい実績を積む。他の仲間が幸せを掴んだのを見届けた後にギルドへ就職。

 無駄に色気があるので言い寄られているが、そもそも男性不信気味。歩く猥褻物。ジェイムズに対しては「長男じゃない生産職って最高よね」という理由をもっともらしく掲げているが、婚約者と正反対のタイプであるジェイムズなら自分を裏切らないと思っている。実は生娘。


・モリガーン

 冒険者ギルド、ブリストン支部のギルド長。ハーフエルフで元の階級は一つ星。淫乱とか万年発情とか言われているが、たぶん優秀。歩兵剣に革鎧という装備だが、気功系統の術を得意とするため「ギルド長が剣を持っている時はむしろ安全」というのがギルド職員の見解。ヴィヴィアンとは別方向で無駄に色気があり、新人冒険者の少年たちにとっては目の毒きわまりない。ただし肌を重ねるのは副ギルド長チャールズのみであり、本人としては身持ちが固いのだと常に主張しているのだが多数決で却下されている。


・チャールズ=ラレー

 冒険者ギルド、ブリストン支部の副ギルド長。人間。元の階級は一つ星。美少年を多数侍らせてそうなナイスミドルだが、同性愛趣味はない。ギルド長のストッパー兼性欲処理係。恋人だったこともある。一時期は夫婦でもあった。現在も半同棲状態。子供が生まれたら再婚を申し込む予定。ギルド職員をよくまとめている。アダムスが暴走した際にトドメを刺した人。


・ゲイリー

 ブリストン出身の薬師。現在はロイズ村で修行中。ジェイムズの兄弟子であり、ある意味では父親とか兄代わりの存在。調薬とか知的好奇心を満たすことに関しては変態的な技術と執念を発揮する。モールトン伯爵領をはじめ多くの地域で裏社会の人間が麻薬などの違法薬物に手を出さないのは、かつてゲイリーが好き勝手やった際に巻き込まれたため。

 弟弟子であるジェイムズを可愛がっており、ブリストンの工房兼住宅を良心価格で譲渡した。


師匠(おばば)

 ロイズ村で薬師を営む、ジェイムズの師匠。かつて霊薬(エリキシル)の調合に最も近付いたと言われた錬金術師ミュウラである。冒険者時代は二つ星。実質三つ星だが、昇格前に引退して不死王討伐軍に参加。討伐後に冒険者に復帰せずロイズ村に隠棲した。不死王の眷属による流行病の蔓延で婚約者を喪ったため、喪服姿で亡者の軍団に戦いを挑んだ。その姿と数多の術式に薬物を駆使して戦う姿から黒の未亡人(ブラックウィドウ)などと兵士たちに呼ばれてしまい、人前に出られなくなったという側面もある。


・ゴブリンの呪術師

 ロイズ村に近い場所にある妖精種ゴブリン達が住まう集落の呪医。独自の体系の魔術と、祖霊や精霊の力を借りる精霊魔術を駆使する。師匠(おばば)やジェイムズらの友人であり、一緒に薬草を摘んだり調薬に必要な素材を互いに融通したりする。ジェイムズが精霊に好かれているのを理解しており、魔力に頼らずとも精霊の力を行使できるように様々な護符を作成してジェイムズに与えた。


・霊木の樹精

 ロイズ村に近い森の深奥、地脈の交叉する場所に生えた巨大な霊木。それを依り代として誕生した精霊ドライアド。莫大な霊力によりほぼ受肉しており、神格化寸前だった。

 指向性の定まらない神格化は暴走の危険性を抱えており、霊木の弱体化でこれを遅らせようとしたゲイリーを返り討ちに。兄弟子(ゲイリー)を探しに来たジェイムズに心を奪われ、その童貞を奪う。精霊の暴走として「愛に狂う」というのは珍しくもないが、対等の人格として接してくれたジェイムズの存在に人格の方向性を確定(およめさんになりたい)

 一瞬の隙をついて師匠(おばば)に封印されていたが、ジェイムズが他の女と肌を重ねた事で封印を突破、ゲイリーがひそかに育てていた鉢植えの霊木に依り代を変更してブリストンに転移。色々あって弱体化したが居候となる。


・リカルド

 冒険者ギルド、ブリストン支部の最高戦力。金等級の法術師。二十代後半の褐色肌でドレッドヘア。

 外見はチャラいあんちゃんだが、実は相当な堅物。魔法職の中でも対瘴気に特化した術体系を学んでいる。南方系の貴族出身だが、家督を譲り国を出奔。ブリストンで冒険者として生計の目途が立った頃、母国より養母と乳母を招いて一緒に暮らすようになった。養母たちを迎えるにあたって協力してくれたヴィヴィアンに好意を寄せているが、反応は冷たい。

 回復薬や日常の薬を入手する関係でジェイムズとは割と仲が良い。領都や帝都のギルド上層部より移籍の誘いを受けているが、ブリストンの気風を好ましく思っており骨を埋めようと考えている。


・アリーシア

 冒険者チーム月光猟団のリーダーであり弓職。カリスを受け入れたことで優秀な薬師とのコネクションを獲得した。



■薬品

・回復薬……生薬主体成分と、物質化した生命力のブレンド。高品質になるほど後者の比率が増える。過剰に使用すると脱分化した細胞が異常増殖し悪性腫瘍化するので、定期的に回復魔法による微調整が推奨されている。


・栄養剤……体力回復を目的とした経口薬。短期間なら食事の代わりにもなるが、胃腸に負荷がかかる。丸薬が多い。


・汎用解毒薬……塗布でも経口でも作用する。傷口の書毒や、一時的に毒の進行を遅らせる。その毒に特化した専用解毒剤や神官などの解毒魔法を後で施す必要がある。


・鎮痛剤……痛み止め。用法用量を守って使用。


・鎮静剤……発情キノコの成分に特化した解毒剤に鎮静作用のある成分を添加したもの。



■アイテム類

・護符……ゴブリンの呪術師が製作する。様々な魔術効果を付与した紙片やアクセサリー。材料や製法は不明で、人間の街に持ち込めばよい値段で取引される。


・歩兵剣……ショートソード。ただし本作では歩兵が携行できる片手剣の総称。鋭利な切っ先の刃が多い。


・騎兵剣……ロングソード。ただし本作では騎兵が乗騎で振るう片手剣の総称。切れ味よりも叩き潰す、薙ぎ払うことに特化し、頑丈な作りが多い。


・両手剣……両手で扱うことを前提とした剣。長さと重量の関係上、個人が携行するのは不可能のため騎馬に備え付けたり運搬専門職(ポーター)に預けて戦闘時のみ手に取ることが多い。御伽噺の英雄が振るう剣は多くが両手剣であり、アダムスは冒険者登録時にこの剣をもってギルドに現れた。


・霊木……地脈のエネルギーを蓄えて育つ樹木。生命の力そのものを蓄えているため、葉の一枚一枚が回復魔法と同様の効果を持つ。効果の高い回復薬の調薬には欠かせない素材。


・パスタ……北部大陸で盛んに栽培されている小麦を原料とした練り物の総称。ブリストンではあまり馴染みがなかったが最近輸入されるようになった。


・猪発情茸……いわゆるトリュフによく似た地下生のキノコ。白と黒がある。ボア系の動物のメスの発情した匂いに似ているが、ボア系じゃなくても獣人全般の発情を促す効果が確認された。樹精との関連性を考えてはいけないらしい。


・麦酒……燕麦などの雑穀を原料とした発泡醸造酒。腐敗を防ぐために様々なハーブを使用している。ひどい酒場ではカビの生えた保存食用の堅パンを原料に醸造しており、値段は安いが味はひどい。大麦や小麦を使用した麦酒も存在するが、それらは神殿や貴族お抱えの醸造所によるブランド品であり一般市民の口にはなかなか入らない。基本的に上面発酵。ラガーなどの下面発酵をするにはブリストン周辺は気温が高すぎる。


・果実酒……硬度の高い水を避けるためブリストンで長らく飲用されてきた。おそらく葡萄酒。アルコール度数は3~5%くらいから。


・基本通貨……単位はノーブル。

一ノーブル:小銅貨 公的取引で扱われる最小単位。

十ノーブル:大銅貨 冒険者ギルド斡旋の食事つき安下宿一週間分の宿賃。

五十ノーブル:小銀貨 駆け出し冒険者の装備一式に必要な値段。

百ノーブル:大銀貨 標準的な白等級冒険者の一か月の収入。ギルド資格再発行手数料。

 これ以上の額については穀物兌換紙幣、小切手、軍票、各種ギルド口座からの自動引き落としで対応している。金は錬金術の産物や魔法触媒などで多用されるため、貴金属ではあるが帝国では貨幣素材には採用されていない。



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