表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/100

-8- やるか、やらないか

 やるなら、やる! と徹底してやる方がいいに越したことはない。だが、やった方がすべていいのか? といえば、そうでもない。逆転した発想で、何もやらない方がスムースにコトが運んだり、いい場合だってあるのだ。

「危なかったよっ! 便を遅らせたんだ。おかげで命拾いしたよ。…ああ、そうだ。ははは…」

 これは飛行場から携帯で家族へ電話をかけるある男の会話である。この男は、海外出張で中東のさる支社へ出向するため渡航しようとしていたのだ。ところが、飛行場へ向かう途中、予期せぬ道路の大渋滞に巻き込まれ、延着したのだった。男が乗る予定だった飛行機はエンジントラブルで墜落、乗員乗客は全員死亡というすさまじい

大惨事になったのである。このケースはやろうとしていた男を幸運がやらせなかった訳だが、徹底してやれる状況なら男は祭壇の黒枠写真で焼香されていたことだろう。

 また、こんなケースだってある。

「雲ひとつない快晴ですよ。やらないんですかっ?}

「ははは…あんたには分からない。私の勘では、もう降ってますよっ!」

「そんな馬鹿なっ!!」

 信じてもらえない男だったが、自分を信じ、徹底してやらなかったお蔭で救われた。二時間後、空模様は急変し、にわかに逆転して大粒の雨が降り出したのである。


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ