表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/100

-6- 判決

 ここは地方裁判所の廷内である。裁判長が姿勢を正し、まさに判決文を読み上げようとしていた。

「…事件について、判決を言い渡します。被告人は前へ…」

 結果を先に述べると、被告人に言い渡された判決は無罪だった。検察側は即日抗告し、控訴審が開廷されることとなった。

 その、数ヵ月後の控訴審が行われている高等裁判所の廷内である。いよいよこの日、判決が下ることになっていた。

「被告人は前へ…」

 地方裁判所の裁判官よりは少し威厳めいた裁判長が姿勢を正し、まさに判決文を読み上げようとしていた。

 結果は逆転の有罪で、今度は弁護側が即日抗告し、上告審が開かれることとなった。上告するには上告するだけの事由が必要で、この事件の場合、無罪とも有罪ともつかない際どい審理の連続だったことと、社会的影響が余りにも大きい・・と思われたため、最高裁・小法廷は上告を認めたのだった。

 上告審の審理が終わった最高裁判所・小法廷の廷内である。高等裁判所の裁判官よりさらに威厳めいた裁判長が姿勢を正し、まさに判決文を読み上げようとしていた。

「主文、被告人は無罪。原審の審理は高等裁判所へ差し戻す」

 またまたの逆転判決だった。

 そして15年が経った今、逆転が逆転を呼び、まだ裁判は継続している。

 社会的に影響が大きいと判断された事件で検察、弁護側双方に事実を裏付ける決定的な証拠が出なければ、まあ、こんなお粗末なことになる。 


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ