表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/100

-53- 仕事

 仕事をしていることを、さも当たり前のように思う人も多いが、仕事にけて働ける・・という状況は非常に有難いことなのである。この逆転した発想は、普通なら働けばお金をもらえるのは当然じゃないか…と考えて誰も抱かないが、実は社会がその人を許容きょようして受け入れていることに他ならない。受け入れてもらえなければ、誰も仕事に就けず働けないからお金は手に出来ない。そう考えれば、もらえるお金の多さ、少なさに不平を抱いたり満足したりするのではなく、仕事に就いて働けることが有難いことになる。しかも、健康で働ける状況にある今の自分に感謝しなければばちが当たる。…まあ、罰は当たらないだろうが、働く機会を与えられない人や働けない人に対し申し訳ないことになる。むろん、働けるのに働かない人は論外だ。

 とある会社の面接会場である。

「はいっ! 次の人っ!」

 呼ばれた次の人は、入ると椅子に座った。

「あなたの特技は?」

「手先の器用なことですっ!」

「この場で何かできますか?」

 次の人はマッチ棒を二本、服のポケットから出すと器用に鼻と唇にはさみ込んでみせた。審査員一同は、その何とも奇抜きばつな特技に爆笑し、笑いころげた。

「は、はい。ははは…もう、いいです。ははは…」

 この次の人は見事に合格し、会社へ就職できた。仕事は、もちろん営業部渉外課だった。 

 


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ