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-36- 気楽にやる

 これから、やろう! …とすることを頭の中で正確にはかり、力んで行動しても上手うまくいかない場合が多い。まあ、先々のことを事前に考えておくことは大事だろうが、かといって、細部に至るまで緻密ちみつなまでの正確さでやり過ぎれば、コトをし損じる・・ということになりかねない。逆転して、軽く気楽にやった方が返ってスンナリと終わる・・ことになる訳だ。

入価いるかさん、そのAファイルが出来次第、このBファイルをお願します。昼までに出来ますか?」

「ああ、そりゃ大丈夫ですよ。私の処理量は1分当たり、おおよそ3枚ですから、Aファイルの残余枚数から逆算しますと、11時半ばには、Bファイルも含めすべて終える計算です」

「そんな正確にっ?」

「ええ! 間違いなく。さて、やるかっ!」

 海波うみなみは、そんなに力まなくても…とは思ったが、口には出さず思うにとどめた。もう一人、同じ仕事をまかされた籤螺くじらは入価とは正反対で、気楽にやろうとしていた。妙なもので、この適当にやる・・方法がよかったのか、暗に相違して11時前に籤螺はすべて終えてしまった。ところが一方の入価は、にわかの携帯が入ったことでぺースを乱し、すべてを終えたのは昼休み抜きの1時過ぎだった。

「ご精がでますな、入価さん…」

 昼食を終えたあとの口元を満足げに楊枝ようじでシーハーさせながら、籤螺は嫌味いやみでなくそう言った。

 これは飽くまでも一例だが、正確より、逆転したその時々に処す・・という精神で、気楽にやる方がいいようだ。世の中は自分中心には回っていない・・ということになるだろう。


                   完

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