表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/100

-34- 理論と現実

 精密に考え出された理論も、現実にやってみると上手うまくいかない・・ということがよくある。要は、理論と現実は違うということに他ならない。

 今から50年以上前の公園である。二人の子供が竹籤たけひごに張られた木製紙ヒコーキのプロペラに輪ゴムをセットし、回転させて巻いている。

「その輪ゴム、結構、持ちがいいな…」

「でも、もうそろそろ切れると思うよ」

「いや、まだまだいけるんじゃないか」

「そうかな? 僕の巻き数理論だと、もうそろそろ切れる頃さ」

「なんだ? その巻き数理論ってのは?」

「父ちゃんが言ってた理論だよ」

「紙ヒコーキが理論か?」

「そうじゃないのが理論だけどね」

「どういうのが理論だ?」

「1+1=2だろ。そうなるというのが理論だよ」

「なるほど! で、お前の巻き数理論ってのは?」

「何回、巻いたら切れるかをノートにつけといたんだ」

「それで?」

「数だと、そろそろ切れるんだ」

「いやぁ~、それはどうだろ。まだまだ、いけそうに思うよ」

 逆転したその予想は当たっていた。現実には、全然切れなかったのである。切れたのは数ヶ月先だった。

「やっと、切れたよ」

「だろ?」

 理論は現実にならないと、逆転してただの考えに過ぎなくなる訳だ。


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ