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-100- 一喜一憂(いっきいちゆう)

 クヨクヨと一喜一憂いっきいちゆうするのは考えものである。物事が逆転した運びとなり、スンナリいかなくなる場合が多いからだ。だいたい、クヨクヨすること自体が問題で、余りよくない心理状態なのである。仏教の煩悩ぼんのうとかいう小難こむずかしい言葉に似通にかよっている。

「やあ! たちばなさん。どうされました、あたま? 薄くなられましたな…」

「これはこれは広瀬ひろせさん。そう言われるあなたも真っ白じゃないですかっ、ははは…」

 二人は偶然、同じ職場で出会い、いつもわす湾曲わんきょく的な嫌味いやみを大げさに展開し始めた。これは対立して・・という訳ではなく、互いに慰め合っているように誰の目にも見えた。

「ははは…そうなんですよ、一喜一憂ですわっ!」

「いや、実は私も、です。ははは…」

 二人はいためた傷口をめ合った。

「一喜一憂しても仕方ないですかな?」

「ははは…そうかも、ですな」

「返って…」

「そうそう! 益々(ますます)ということに…」

行雲流水こううんりゅうすいということで…」

「ほう! 雲水ですか? これも修行しゅぎょうですかな?」

「そのようです、ははは…」

 二人は逆転に気づき、それ以降、頭髪とうはつを気にしなくなった。

 一喜一憂するのは逆転の結果をまねきやすいから、やめた方がいい・・というお話だ。禿はげるか白髪しらがか、どちらかハッキリしろっ!! と切れる方もいる・・というのが逆転現象の一つである。


                   完

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