ストレス
鷹志さんに会ったのは3年前で弟の友達の兄貴で周りへの優しさは異常だった
ー3年前ー
だが、その優しさに『惚れてしまった』と気づくのはその1年後だった
『惚れてしまった』2ヶ月前に彼女が出来たがその女を2ヶ月後に1番嫌いな女になるとは思いもよらなかった
「ちょっと、来てよ…」
小坂ユミの耳元に囁いた
たぶん、この時まだわかってなかったんだと思う
そして、キスをする
『気づけ!この思い!鷹志さんよりか俺に向け!』
だが、気づくことは無く別れた
ー好きなんて言わないー
言わせない
店を出ると『ユミ』は鷹志さんにキスをした
また、店に戻って『ユミ』の手を引っ張り路地裏に連れて行きホホを思いっきり叩いた
「なにやってんだ……俺の…俺の…鷹志さんに何を……」
痛むことは無く見下すように嘲笑った
「『俺の?』何が俺のだよ!私の鷹志さんなの!あなたは人形!鷹志さんの遊び相手……私の『お人形!』わかる?」
手を上げた瞬間に
「叩いたら警察呼ぶわよ!」
と言われ上げた手を下ろす
ー俺はこの女に一生奴隷になるのかよー
と思ったが喉元まで出かかってた声は出ずに飲み込んだ
「ごめん……」
肩を『トントン』と叩いて『ユミ』は立ち去った
路地裏を抜けると『鷹志さん!』と大声で叫び慌てた
喫茶店に行くと鷹志さんが本を読んでた
「すみません……」
栞を挟み、本を閉じ『帰る』と言った
怒ってる……
怒ってた
怖かった……
ー次の日、仕事に行くことが怖かったー