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週末は異世界で~俺的伝説の作り方~  作者: 三毛猫
第五話「俺的伝説の作り方」
222/246

わん子TV! 女神vs魔王最終決戦! 世界の命運が今決まる! その1

 わん子「はい、始まりました、わん子TV! まずは現状の簡単な説明からいきますヨ!」


幼女領主「いや、その前にシステムの説明をしておくべきだろう」


 わん子「あ、そうですね。いきなり目の前に変な四画なのが現れて混乱してる人もいるかもしれませんし。ってわけで説明ですよっ! お願いします、領主様っ!」


幼女領主「こっちに丸投げか。まあよいが。このウィンドウは光神ミラ様のお力による双方向の通信システムとなっていてだな、こちらからの映像の送信および、各端末からのコメント送信が可能となっている。邪魔だと思ったら右上の×を押せば消えるが、一度閉じると再表示できないのでなるだけ視聴しつづけることをオススメする」


 わん子「補足すると、ウィンドウを指でつまむと広げたり縮めたりできますので、寝てるのにうるさいんだよーとか、いまイチャイチャしてるのに邪魔とかいう方はウィンドウを最小化しとくといいですね!」


幼女領主「コメントはこちらに向かって発したと判断されると自動で通信される仕組みになっている。余計なコメントを送りたくない場合は右端のコメントOFFというボタンを押すがよい」


 わん子「はい説明終わり! というわけで改めまして現状の簡単な説明から行きますヨ! というか、この大陸にお住まいで無い方やこの周辺にいらっしゃらない方には、さっぱりわけのわからない状況だと思います。というわけで改めてご説明いたしますがっ! 今現在、この世界は別世界の魔王の侵略を受けていますっ!」


魔王ユラ「……何この茶番」


 わん子「あ、ちょうどご本人にもつながってるようですね。早速聞いてみまっしょう! えーっと、魔王ユラさま、いったいどういった目的でこの世界に侵攻してきたのでしょーかっ?」


魔王ユラ「はんッ! そこに世界があるなら、滅ぼしてやるのが親切というものだろう? 僕が勝てばこの世界など消し去ってやるから、楽しみに待っているがいい」


 わん子「支離滅裂ですね! ありがとうございました! 魔王さんが勝つとどうやらこの世界は滅ぼされてしまうらしいですよ? こまりましたねー、わんわん!」


 ★こまってるわん子ちゃんかわいい! 魔王に支配されたい…  わんわん!     ★

 ★ 俺世界の裏側におるんやけどー!勝手に世界の命運とか決めないでくれる?    ★

 ★  わんわん わんわーん 魔王ちゃんカワイイ   わんわん!         ★


 わん子「あ、別のカメラに中継がつながったようです。現場のちびミラさまー?」


ちびミラ「きゃは☆はーい、ミラちゃんでーす! 現在、大草原でイモムシ駆除を行っているイモムシバスターズの皆さんのところにお邪魔してるんだよっ!」


 わん子「うっわー……ちょっと、絶望したくなるくらいのイモムシさんですねっ!」


幼女領主「む、伝え忘れていた。サークリングスの街およびその周辺に住む者たちへ。およびリグレットの街およびその周辺に住む者たちへ告げる。現在のところ街へ被害が出る可能性は低くなっているが、まだ絶対とはいえぬ。サークリングス周辺の者は闇神神殿近くに建設された迷宮で避難を受け付けている。巨大スクリーンを配置しておるので、単に皆で番組を楽しむもよし。リグレットの街では光神神殿で避難の受け入れを行っている。こちらにも巨大スクリーンがある」


 ランダ「光神神殿では食い物の配給も行ってる。気軽にくるといいぞっ!」


幼女領主「なお、一人では動けない者はこのウィンドウで連絡すると各神殿から迎えが出ることになっている。気軽に呼ぶがよい」


 わん子「……ほんとにこのイモムシ止められるんですかぁー?」


 サボリ「人魚ちゃんたちがんばってるさかい、なんとかしてみせるで!」


 わん子「おー。状況はどんなかんじでしょうか?」


 サボリ「人魚ちゃんたちが合唱でイモムシを止めて、わいらが止めいう感じやな。とにかく数が多すぎて、きつくてかなわんわ」


 わん子「わん子だったらしっぽ巻いて逃げてますね!」


 サボリ「あ、人魚ちゃんから話があるんやて」


ちび人魚「げほっ、喉がかれそうだぜぃ……。ああ、おいィ! まだ草原に居残って飛沫族いたら協力してくれッ! 鎮めの歌できるやつ、大至急だっ!」


 わん子「現場はとても大変ソウデスネ。えー、ご協力可能な方は、ウィンドウの左端にある赤いボタンを押していただけると、こちらで現場まで転送いたしますので、お気軽にご参加ください!」


幼女領主「いやいや軽すぎだろう。一応、命の危険があるのだ。気軽に参加するのはやめよ。それにこの時期に大草原に残っているということは十歳にも満たない幼子たちではないのか?」


ちびミラ「以上、イモムシバスターズの活躍をお伝えしましたよ! あと北の山の方でも独自に有角族や有翼族の人たちが対抗しているみたいですね。ピンチの場合もこのウィンドウで連絡してくれたら、ぴぴってミラちゃん助けにいっちゃうぞ!」


 ディエ「イモムシのまるやきたべたーい!」


 わん子「えー、ここで特別ゲストのご紹介です。なな、なんと! この世界の創生神でいらっしゃる、ルラさまとレラさまです!」


  ルラ「ルラなのー」


  レラ「レラよ」


 ★あれ、幼女?  ルラちゃんかわいい レラちゃーん わんわん!  あれ?詐欺  ★

 ★  絶世の美女ちゃうのん? カワイイは正義なのー 美幼女でいくの  かわいい ★

 ★    え、創生神って実在したの? 忘れられてるぞー にゃーん♪ つるぺた  ★



 わん子「あー、光神ミラ様や闇神メラ様と違って、創生神さま方がこの世界にご光臨されたのは実に三千年ぶりのことだそうでー? 絶世美女というのはどこかで伝承が間違って伝わったか、あるいは成長したお姿を想像で描かれた物ではないかという説があったりなかったり」


  ルラ「別に盛ったわけじゃないのー」


  レラ「いつかはぼんぎゅっぼんだからウソじゃないのー」


 わん子「三千年変わらなかったのにいつ成長するんでしょうねっ!」


ルラレラ「……ニコリ」


 わん子「なんか寒気がしてきましたが! ここで創生神さま方にインタビューですよっ! 魔王が攻めてきていますが、勝算はおありでしょーかっ!?」


  ルラ「ん、おねーちゃんに任せたから、だいじょーぶなの」


  レラ「おねーちゃんなら、大丈夫よ。きっと、ぜんぶいいところに収まると思うわ。あとわんこは、ちょっと後で神殿の裏に来ること。いいわね?」


 わん子「おおー! なんとも力強いお言葉をいただきました! さて、おっと。つ、ついに最終決戦が始まる模様ですよ(ガクブル)?」


  ルラ「ごまかされないの」


  レラ「忘れちゃだめなのー」


週末女神「……わん子さん、なんかすっごく気が抜けるんだけど」


魔王ユラ「……まったくね。この世界の人間はなにを考えているのかわけわからないわ」


 わん子「えー、赤こーなーっ! 女神ティア・ロー様ちーむ! 手元の情報によりますとー、女神ティア・ローさま率いるのは、異世界よりお越しのミィ・ディスト様、闇神神殿の神殿騎士のリア・ティーグ様、飛沫族のトリストリーア様です」


幼女領主「わたしも参加したかったのだがな……。神殿の守りを任されたのだ」


 わん子「対する青こーなーはっ! 魔王ユラさま、魔王ユラさま、ってあれなんで二人いるんでしょう……?」


幼女領主「白ブレザーはユマ、黒ゴスはユイという名らしい。二人で魔王ユラということだな」


 わん子「なるほどー。そして、黒タキシードのクロさまの三人のようです。なんてゆーか、女神様の方が人数多くないですか? ちょっと卑怯くさいですね! って、あ、言ってるうちになんか女神様から小さなねこみみの女の子でてきましたよ?」


ちびねこ「にゃー! なのです!」


魔王ユラ「……いいかげん、始めましょう?」


  寧子「審判はいらんかねー?」


週末女神「うわ、寧子さんきたー」


 わん子「あれ、さらに増えましたが、どなたですか?」


幼女領主「あれは、ルラ様レラ様の母上殿だな。確か……ララさまだったか」


 わん子「おおー! 盛り上がってきましたねー!」


  寧子「最終決戦だから、きっちり決着つけちゃうよー!」


魔王ユラ「ふん」


  寧子「事前にユラちゃんとティア・ローちゃんで決めた条件はあると思うけど、妖精大戦というゲームの審判として、再度ルールを提示しちゃうよ? てれび見てる人たちの大部分は知らないはと思うからねっ!」


魔王ユラ「やるなら早くしてほしいな。こっちのテンションだださがりなんだけど」


  寧子「じゃあ、省略版っ! 魔王ユラちゃんは、女神ティア・ローちゃんのおぱんつとぶらじゃー、ねこみみであるちびねこちゃんを奪い取るまたは破壊すると勝ちでっす! 現在うちのこ達が持っている残りひとつのフラグ、ねこみみフラグは、この勝敗が決した時点で破棄するものとします」


 わん子「おおー!? ポロリありなんですかーっ!?」


 ★魔王がんばれー!? めがみたんハァハァ  おぱんつぬがすの? 魔王勝て!   ★

 ★  女神ちゃんかわいい ぬーげ! ぬーげ!  ちびねこもっと映してー ろりねこ★

 ★ ぶらじゃーぶらぶら ところで女神てぃあろってナニモノ? にゃんにゃーん   ★


幼女領主「む、今のコメントに重要なのがあったな。タロウの説明がまだだったか」


 わん子「そういえばそうですね! えー、女神ティア・ローさまはルラレラ様に任命されて異世界からやってきた勇者だったのですが、魔王さんとの戦いの最中になななんとー! 真のちぃからを開放してぇー! 女神様になってしまわれたのですよー! 詳しくはサークリングス・トリビューン全国版を参照くださいっ! わん子の渾身の超美麗イラスト付ですよ!」


幼女領主「うむ、ここに一部あるのでな、データ配信しておこう。ウィンドウの左にあるdボタンを操作すると別ウィンドウで開くようになっている」


 わん子「あー! 無料で勝手に配信とかやめてくださいよっ!? 編集長におこられるーっ!?」


  寧子「えー、でもって、女神ティア・ローちゃんは、魔王ユラちゃんの心臓を破壊、もしくは負けを認めさせたら・・・・・・・・・勝ちでっす! ちなみに心臓は黒ゴスのユイちゃんの方でっす。女神ティア・ローちゃんが勝ったら、残る魔王側のフラグであるマイちゃんは速やかにこの世界を去ること!」


週末女神「……え、降参ありなの? あ、そういやルラレラがルール説明したときにそんなこと言ってたような」


魔王ユラ「はッ! まさか、この僕が、貴様に屈するとでも思っているのか。そんなことになるくらいなら、死を選ぶに決まっているだろうッ!?」


週末勇者「あはは、うん。だからね。私は、キミの”思い通り”にはなってあげない。宣言するよ? 私は、キミを……」


 わん子「盛り上がってまいりましたーっ! 女神さまの、魔王は私のモノ宣言きましたーっ!」


週末勇者「こらわん子さん! セリフの途中で割り込まないでよっ!?」


  寧子「ほい、じゃー、はっじめるよー! あと、先にあげた勝利条件以外では何をしても

決着にはならないのでご注意くだっさい!」


 わん子「ゴング鳴らしますよ! わんわんっ!」



 カーン


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