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週末は異世界で~俺的伝説の作り方~  作者: 三毛猫
第三話「迷宮で遊ぼう」
102/246

30、「迷宮最深部 最後の戦いを制したのは小さな小さな拳がひとつ」

 おまけを先に書いていたら本文が遅れると言う本末転倒。

 ※2014/08/03 01:14頃、2000字ほど加筆しました。オチはそのままです。

「……さて、どうするかね?」

 ダンジョンマスター・レイルが口元に小さな笑みを浮かべて言った。

「そちらの大将はディエンテッタだったな? 元はうちの居候であるし、程度も承知している。棄権するなら今のうちだが」

 言われてリーアの腕の中のディエを見つめる。

 勇者候補生側が、なんかやるきなくなっちゃったーってパスしちゃったから、単なる数合わせで大将としてディエを指定したものの、まさか実際に戦わせることは考えていなかった。

「……ディエ、どうする?」

「んー? 王将の餃子?」

「……いや大将だし違うから」

「おいしーものたべさせてくれるんでしょ? わたしがんばるよー?」

 意外にディエ本人はやる気のようだった。

「いや無理する必要はないぞ? 棄権しても、おいしいものはちゃんと食いに連れてってやるから」

「はたらかざるもの、くーべからずーっ! だからわたしはちゃんとお仕事するのです。一仕事した後のごはんは、きっとものすごくおいしいとおもいますっ!」

 ふんふんと鼻息荒くディエが空中でシャドウボクシングを始めたので、俺はため息を吐いた。

「……なんかやる気いっぱいなので、まかせることにします」

「ふむ、では準備がよければ三回戦を始めようか」

 ダンジョンマスターはちょっと眉をひそめたものの、特に何も口を出すことなくディエとすらちゃんの試合を了承した。

「……本当によいのですか? 私は手加減などする気はないですが」

 すらちゃんが心配そうにディエを見つめる。

「勇者ディエなのだー! わるいすらいむなんか、やっつけるもーん」

「……そうですか」

 すらちゃんがため息を吐いて、ダンマスさんに向かってうなずいた。

「――では、三回戦、始め」

 ダンジョンマスター・レイルの声が響き渡った。




「……」

 すらちゃんが無言で金色の珠をいくつも空中に浮かべる。一度見せた以上、今度は不意打ちは難しいと考えたのだろうか。それとも空中をひよひよと飛ぶ小さなディエに足元からいきなり襲うのは無理だったのか。

 ディエは空中で腕組みしたまま、なぜかにやにや笑ったまますらちゃんを見つめている。

 小さな金色の珠の数が二十を越えたころ。

「……では、お覚悟を」

 ディエの周りを金色の珠が全方位から取り囲み、一斉に襲い掛かかった。

「……え?」

 しかし、ディエはそれを避けようともせずまともにぶつかった。小さな金色の珠は寄り集まってバスケットボール大にディエを包むと、翅の浮力がなくなったのか、こてん、と床に落ちて転がった。

「……何か策でもあるのかと思えば。参加することに意義があると考えるタイプの子だったんでしょうか?」

 首を傾げる、そのすらちゃんの目の前で。

「……じゅるるん」

 金色の珠が、突然消失した。

 ……あれ?

「あまくておいしーい。おかわりを希望します!」

 ハチミツで全身べとべとのディエが、幸せそうに頬をなでながら笑っていた。

「……いや、あの体積がどこに消えたんだ?」

 まさか、全身を覆うハチミツを全て飲み干したって言うのか?

 いやいやいや。そんな馬鹿なことが。

「甘いものはべつばらだから、なにもおかしいことないよ?」

 きょとん、と首を傾げてディエが微笑む。

「別腹って、んな無茶苦茶な」

 前、ディエを調べた時は戦闘力ゼロだったが、攻撃的な力とは違う何か奇妙な能力でも持っているのだろうか。

「……なら、おかわりをあげます」

 すらちゃんが警戒したように身構え、先ほどよりも大きな金色の珠をいくつも宙に浮かべた。

「わーい」

 ディエは金色の珠に自ら飛び込むようにしてぶつかり、ぺろり、と一瞬でそれらを飲み干した。

「な……」

 さすがのすらちゃんも、動揺しているようだ。

 というか、すらちゃんも攻撃方法ってあれしかないのか? 背中に浮かんだままの死神ちゃんは何もしないのだろうか。

「ふう、おいしかったっ!」

 ちょっとだけ大きくなったおなかをぽんぽんと叩いて、ディエが満足そうな声を上げた。

 いやほんと、自分の体積の数十倍のハチミツをいったいどこに消したんだこいつは。

「こんどは、こっちからいくよ?」

 そう言ってディエが床に手を当てると、金色の液体が染み出してきた。

「なっ? いかん、すらりん! 拙の身体の制御が奪われておる」

 すらちゃんの肩に乗っていたスライムさんが、驚きの声を上げた。

 ……そういえば、確かディエってミニにゃんころもちだー、とかいって巨大スライムの核を喰ってなかったっけ? まさか、それで逆にスライムを操っているのか?

「ふんふんふーん♪」

 ディエは鼻歌を歌うように金色の雫を操り、何かを形作って行く。

「じょうずにできましたー!」

 ディエが作っていたのは、すらちゃんに対抗したのか、メイド服を着た少女の姿だった。

 見たことの無い顔だ。十代の半ば頃だろうか。何をモデルにしたものかよくわからない。

 見る見るうちにディテールがはっきりとして、色がついてゆく。

「ぱいるだー! おーん!」

 ディエは出来上がった少女人形の頭の上に飛び乗ると、その上にあぐらを掻いて座った。

「上上下下左右左右BAっと」

 ……いやコ○ミコマンドとか、何をやってるディエは。

 どうやら良く見ると、少女人形の頭からスーパーファミコンのコントローラーっぽいものがつながっているようで、ディエがなにやらコントローラーをがちゃがちゃといじっている。

 ぴくん、と少女人形が動き出した。

 警戒するすらちゃんだが、どうやら完全に金色の雫の制御を奪われてしまったらしく、何度か呼び出そうとする素振りをみせたものの、不発に終わっている。

「せーのー、はぁ、どぉーけん!」

 ディエがコマンドを入れると少女人形が腰溜めにした手を、一気にすらちゃんに向かって突き出した。その手のひらの先から、金色の珠がすらちゃんに向かって飛んでゆく。

「硬い拳と書いて、ハード拳なのだー! はどうけんじゃナイよー?」

「……!」

 すらちゃんが顔をかばうようにして身を縮こまらせると、背後の死神ちゃんが鎌を一閃して金色の珠を両断した。

「……確かに非常に硬いボールだと納得しています。当たると大変に危険です」

「おー。あぶないのはよくないね。じゃあ、ほくとう、ひゃーくれつけーん」

 ディエがふんふんと頷いて、また別のコマンドを入力した。

 ……いや、北東百烈拳とか、もうちょっとなんとかひねれよっ!

 ディエのコマンドに従って足を踏み出した少女人形が、両の拳を凄まじい勢いで何度も何度も放ち始める。

「ひゃ」

 小指に引っ掛けられるようにしてすらちゃんが、空中に浮かばせられる。

 ぽぽぽぽぽぽぽ、となんだか弾むような音がしてすらちゃんがさらに少女人形の拳で空中に飛ばされた。

「安心の柔らかい拳なのです」

 ぽよんぽよんとトランポリンで弾むかのようにすらちゃんが空中で翻弄され。

「……きゅう」

 ついに目を回してくずれおちた。

「びくとりー?」

 少女人形の頭上でキラっと輝くような見返りポーズでディエが微笑む。

「……すらりんを戦闘不能と認める。勝者ディエンテッタ」

 それを見たダンジョンマスターは、苦々しげな顔でディエの勝利を告げた。

「ただの大飯ぐらいの役立たずだとおもってたんですけどねー?」

 シェイラさんが、ちょっとだけ驚いたようにつぶやいた。

「わたしはいずれ、しじょーさいきょーのせいぶつになるのでーす」

 えへんと胸を張って、ディエがまだ口元に残っていたハチミツをぺろりとなめまわす。

「……すらちゃん、だいじょうぶか?」

 すらちゃんに声をかけると、べっとりとハチミツで濡れたすらちゃんは。

「……確かに甘いですね」

 そう、つぶやいてため息を吐いた。




「……さて、最終戦はどうするかね?」

 レイルがぼそりとつぶやくように言った。

 お互いに大将同士、これが最後の戦いになるわけだ。

 しかし、まおちゃんはほんと普通の女の子なわけで、このまま続けて大丈夫なのだろうか。

「ちなみに、マオは現在、仮に、ではあるがこのレイルの迷宮のダンジョンマスター代理となっている。これがどういうことかというと、つまり、この迷宮のすべてのスタッフの力の一部を自由に出来る状態だ」

「……え?」

「強いスタッフをそろえれば自動的にダンジョンマスターも強くなるということだ。今のマオは、貴様が知っているよりも、ずっと強い。……意味がわかるな?」

 レイルはくっくっく、と小さく笑いながら腕組みして椅子にふんぞり返った。

 ……普通の女の子であるまおちゃんを代理としてラスボス戦をさせる。普通に考えたら迷宮側にとってはデメリットでしかない。しかしレイルが気軽に任せたのは、そんなただの女の子でも、十分に俺達を倒せる、と踏んでのことだったようだ。

 ちらり、とまおちゃんに目を向けると、「はわわ」と両手をばたばたさせていた。

 すらちゃんがぽにょぽにょにされたのが絵面的にかなり衝撃的だったらしい。

「……いや、中身があれじゃ、どんなに力があっても」

「……一理あるな」

 レイルはこめかみに人差し指をあて、ため息を吐いた。

「わたしはがんばるよー。まだやるきまんまんだよ」

 ディエが少女人形の上で胡坐をかいたままガッツポーズ。

  それを見たまおちゃんは、両手をぎゅ、と拳に握って「ががが、がんばりますっ!」と小さな声を上げた。

「いや、まおちゃん無理はしない方が」

 思わず声をかけると、まおちゃんはぷるんぷるんと首を横に振った。

 別に無理にバトルなんかしなくたって、いいはずなんだが。それとも何か、まおちゃんにも事情があるのか?

 首を傾げる俺に、レイルが言った。

「配下ならともかく、さすがに本人が棄権をしたのでは迷宮経営学の終了証を発行するわけにはいかんからな。まぁ、マオにもよい経験になるだろうよ」

「……ああ、そういやまおちゃんってダンジョン経営の研修みたいなの受けに来てるんだっけか」

「なに、互いに気負うことはない。迷宮の主の仕事というのは、訪れる冒険者全てを撃退することではないからな。マオが負けたとしても、終了証は発行する。もっとも、マオが負けると貴様らに報酬を支払わねばならんからな。できれば勝って欲しい所だが……」

「――っ!!」

 その言葉にまたまおちゃんが緊張したのか、かきんと凍ったように固まってしまった。

「ともあれ、準備がよければ最終戦をはじめるとしよう」

 まおちゃんを見つめてため息を吐きながら、ダンジョンマスター・レイルが最終戦の開始を告げた。




「……よくぞここまで来た。冒険者よ」

 ドクロの杖を握り締め、赤い・・衣装に身を包んだまおちゃんがわずかに口の端を吊り上げてディエをじっとみつめる。

「わたし、勇者ディエがいい!」

 対するディエは空中でくるりと一回転すると、ふんとそっぽを向いて答えた。

「――」

 ぱくぱくと口をあけていたまおちゃんが、ぴたりと動きを止めた。その襟元から小さなすらちゃんが顔を出す。まおちゃんの身を覆っているのは、魔王の衣装に扮したすらちゃんだ。

 ついでに言うと、先ほど朗々と魔王のセリフを読み上げていたのもすらちゃんだった。

「すらりん、マオ、この場合、パターン勇者のBが相応しいと助言申し上げますと言ってみます」

 その背後にふわふわ浮かぶ死神ちゃんことトートリリが、なにやら脚本のようなものをまおちゃんの達の前に差し出した。

「……よくぞここまで来た。勇者ディエよ」

 再起動したまおちゃんが、またぱくぱくと口を開け、それにアテレコするかのようにすらちゃんが声を当てる。

「魔王めかくごしろー! わたしがやっつけちゃうぞ!」

 まるで先のやりとりが無かったかのようなセリフに、ノリよくディエもいつの間にか持っていた細長い何かを振り回して応えた。

 ……大きさ的にどうも鉛筆ぽいんだが、いつ用意したんだろう。

「小さきその身でこの魔王を倒そうなどとは片腹痛い。しかしここまでたどり着いたその力は馬鹿にしたものでもない」

 ……いや、ディエはずっとリーアが抱いてただけで道中何もしてないんだけどな。

「一度だけ聞こう、勇者よ。我のものにならぬか? さすれば世界の半分をおぬしにくれてやろう」

 お約束のセリフ。

「えー、はんぶんなんてケチくさい! ぜんぶちょうだい!」

「……では、六割でどうだろうか?」

「えー。魔王の癖にみみっちー。九割ならいいよ?」

「……七割では?」

「もう一声!」

「七割五分、これ以上はまからぬ」

「えー、どーしよっかなぁー? ちら、ちらっ」

 ……いやコントじゃないんだからさ。

 しかしまおちゃんもディエも楽しそうだ。先ほどまでとは違ったほのぼのした空気が流れている。

「……交渉決裂ということか。では勇者よ覚悟するがよい」

 まおちゃんがドクロの杖を掲げて、なにやらもしょもしょとつぶやいた。

 しかし、何も起こらない。

「……」

「……?」

 ディエとまおちゃんが顔を見合わせて首を傾げる。

「……マオ、ドクロの杖はボタンを押さなければ魔法は発動しないと助言申し上げますと言ってみます」

 背後の死神ちゃんの声に、ぽんと手を打って、まおちゃんがドクロの杖のボタンをぽちっ、と押した。

 ドクロの杖の目が、ぴかぴかと赤く輝き。

「――っ!?」

 ドクロの口から業火が吹き出してディエをかすめ、壁際でのほほんとあくびをしていたシェイラさんにぶつかって壁を焦がした。

「あひゃー?」

 シェイラさんが気の抜けた声を上げて、ぱたりと倒れた。ちょっぴり焦げている。あの巨大スライムさんの雷の嵐にのほほんとしていたシェイラさんが、である。

「む……。伝えるのを忘れていた。魔法の威力を抑える結界は、ダンジョンマスターの力によるものだ。よって、ダンジョンマスター権限を持つ者にはその効力が及ばない。気をつけたまえ、マオ」

 レイルがすまんすまん、と頭をかきながら謝った。

「前に杖の魔法を使った時は、ライター程度の炎でしたから……ただの演出のつもりだったのですが」

 まおちゃんの襟元から顔を出したすらちゃんも、あっけにとられたように素にもどっている。

「……じゃ、じゃんけんでしょうぶ! しよ?」

 魔法の杖の威力にあわあわしながら、まおちゃんが泣きそうな顔で言った。



「わーい」

 握り締めた右手の拳を頭上に掲げてディエが笑う。

 右手をチョキの形にしたまおちゃんは、ちょっと悔しそうな顔で「むー」と唸った。

 最後の戦いを制したのは小さな小さな拳がひとつ。

 こうして、なんともあっさりと俺達の迷宮攻略は完了してしまったのだった。

○登場人物紹介しゅっちょうばーん


三毛猫「さてさてそろそろ第三話も終わりということで。第三話で登場したキャラの紹介などをこの場を借りてやっちゃおうと思います!」

 太郎「……なんで後書きで?」

三毛猫「投稿一回分ほどはないかなーって」

 太郎「前回のって投稿2.5回分くらいの文字数なかったか? 後書きで大丈夫か?」

三毛猫「大丈夫、もんだいないなーい」

 ルラ「というか前回のもどれだけの人が読み飛ばさずにいられたのか不明なのー」

 レラ「なんだ久々に更新されたとおもったら、とうじょうじんぶつ紹介かよツマンネって思われないために後書きでやっちゃうのー!」

 太郎「……そういう魂胆かいっ」

三毛猫「まぁ、またこういうノリですが、登場人物紹介しゅっちょうばーん、はっじめっるよー!」

 太郎「興味ない人は華麗にスルーしてくれ! 裏設定の類とかもあるみたいだし」

 ルラ「というわけで、はじめるのー」

 レラ「はじまるのー」



■ヴァルナ・ローディア

 冥族の女性。二十代半ばに見えるが実年齢は五十四。濃い金髪、青い瞳。大柄な体格でアメリカ美人、と言われてぱっと思い浮かぶグラマラスな体型。しかし普段は冥族の精気吸収という種族特性のため全身をフード付きのローブで覆っており、口元しか見せない。ややかすれたハスキーボイスが魅力的。

 神代魔法を得意とし、杖や棍による格闘術も行う。いろいろなことに興味を持ち、ある程度なんでも出来る人間。

 冥族としてもまだ非常に若く、見聞を広めるためにあちこちを旅している途中、ちょっとした縁で勇者候補生達に興味を持ち、冒険に同道することになる。



三毛猫「はい、まずは勇者候補生ちゃんたちのニューフェース、ヴァルナさんです」

 太郎「冥族なんだっけ? 同じ冥族のシルヴィが見た目がこう病弱というか儚い感じだから、種族的にそういうイメージ持ってたら、なんかローブの中身は太陽サンサン似合う感じでちょっとびっくりした」

三毛猫「……いや、むしろシルヴィの方が例外ですから。一般的な冥族は、わりとアメリカーンな筋肉マッチョが多いデスよ?」

 太郎「うへー、なんか吸血鬼ってイメージあるから、こうもっと耽美系な感じかと」

ヴァルナ「冥族は吸血鬼ではないぞ、少年!」

 ルラ「たんびなマッチョー!」

 レラ「むきむきいぇーい!」

 太郎「……やめなさいって」

ヴァルナ「……いや、実際の所、そういう吸血鬼的なイメージを廃するために身体を鍛えるものが多いのは事実なのだ。魔法使いが多いくせに、なぜこう体育会系なのだか」

 太郎「えーっとなんかごめんなさい……?」

三毛猫「ちなみに全然本編に関係のないどうでもいい裏話として、拙著某三千年に出てくるとある人物の血縁者デス」




■冥府の門の使いトートリリ

 元は人間種族であるが、黒神ネラに選定され”冥府の門の使いゲート・キーパー”となった少女。選定された時点で姿が変わらなくなったため見た目は十代前半のままであるが、実年齢は数千年単位。

 銀髪ロング、紅眼、黒いツナギの上にフード付きの黒いローブを身にまとう。柄の長さが二メートルほどの巨大な草刈鎌を持ち、見た目のイメージはまんま死神。

 冥府の門の使いとは黒神ネラの配下であり、死者の魂を冥府の門を通して黒神ネラの元に送る者たちのことである。あくまで死者の魂を運ぶものであって、自らが命を刈り取ることはないが、一般的には死を呼ぶものとして恐れられている。

 「そうだ、勇者だけじゃなく魔王とか呼んだらおもしろんじゃね?」という黒神ネラの思いつきで、まおちゃんの元に派遣された。まおちゃんの家で少年漫画の類を読み漁った結果、微妙に中二病臭いポーズや言動を取るようになってしまったちょっと残念な人。



トートリリ「……(キリッ)」(←顔半分を手で覆ってキメポーズ)

三毛猫「掲示板だけで出てきてたトートリリちゃんです。コロンボ警部の”うちのかみさん”みたく、名前だけで本編に絶対登場しない人物にしようか、なんてネタもあったりなかったりしましたが、無事本編にも出てきましたー」

 太郎「……銀髪に紅眼って、なんか神さま名乗ってる人に多いよな? ちみっこ連中四人ともだし、あと闇神メラさんとか、セラ世界の黒神さんと白神さんも銀髪・紅眼だよな? 灰神さんは金髪だったし、ロアさんと寧子さんは黒髪だから、全員が全員、銀髪紅眼ってわけでもないんだろうけど」

三毛猫「設定上、システムに近い人たちはだいたい銀髪で紅眼ですね。トートリリちゃんも、もとは人間なのですがいまはシステムの一部となっていますので銀髪で紅眼なのです」

 ルラ「いちづけ的には、フィラやティラと同じなの」

 レラ「もっとも女神じゃないから、自由にセカイを行き来はできないのー」

三毛猫「まあ、勇者のオプションが女神ちゃんなら、魔王のオプションが死神ちゃんてとこですね」

トートリリ「スタンドが手に入らないなら自分がスタンドになればいいじゃない、と思ったので実行することにしましたと言ってみることにします」

 太郎「……うん、がんばれ(手遅れだな、こいつ)」

三毛猫「割とどうでもいい裏話。この子は昔ちょっと書きかけたお話の登場人物から名前だけ使っています。某アトリエのトトリさんとは無関係デス 。……というかロロナより前だ。もとはネコミミ少年だったのですが、さすがにネコミミ多すぎるので普通の女の子になりました」




■白神リラ

 光と生命を司る神。銀髪・紅眼・ショートカットの見た目十歳前後のつるぺた少女の姿。白いスクール水着のような聖衣を身にまとい、身長よりも長い大剣を持つ姿を基本とする。肩と腰に固定点ハードポイントがあって、状況に応じて外部追加装甲を身に纏って神罰を下す。

 全身に武装を含んだ追加装甲を身にまとった姿をフルアーマー・リラ様、アームドベースの火器管制システムとして組み込まれた姿をリラ様試作三号機 (デンドロビウム・ファレノプシス)と呼ぶ。

 他に防御特化型のリラ様アサルト、中遠距離型のリラ様バスター、両方を装備したリラ様アサルトバスターなどといった形態を持つ。

 教会からは1/6スケールフルアーマー・リラ様や1/6スケール、リラ様・デンドロビウムなどの可動式の神像が発売されており、オトコノコのお子様に大人気。神像を魔改造するのは重大な戒律違反です。しかしなぜか水着の下もしっかりと作りこまれているというウワサが絶えない。

 かつて黒神ネラと姉妹ゲンカをした際に一度肉体を失っている。一度仲直りした今では新たな身体を再作成して、ファンネルやインコムといった装備を喜々として増設中のようだ。

 現在”神機シルキーフレーム”を作成する技術があるのは白神リラだけであり、その技術により次代の女神として洋風女神フィラ、和風女神ティラを製造した。


■黒神ネラ

 闇と死を司る神。銀髪・紅眼。セミロングで見ため十六歳くらいの少女の姿。通常は地球で言う黒いセーラー服のように見えるローブのようなものを身にまとっている。小さな飾りの付いたステッキを使って変身の呪文を唱えることにより髪の色が黒に変わり、髪型がポニーテールまたはツインテールの魔法少女系のフリフリショッキングピンクな衣装に姿が変わる。神代魔法を得意とする。ここで言う神代魔法は原初のもので後に古代語魔法として伝わるものの原型であり、より上位の魔法である。

 神々の姉妹ゲンカで肉体を失ってからは、信者の中から相性のよい少女を選んでその身体に宿っている。

 教会からはネラ様変身セットとして黒いセーラー服や変身ステッキなどが売られていて小さなオンナノコに大変人気がある。また変身したネラ様の神像は大きなオトコノコにも人気があるようだ。

 白神リラと一度仲直りをした際に、寄り代として新たな神機の製造を提案されたが、長く続く巫女の風習を気に入っていたために断った。

 面白いから、と思いつきでまおちゃんをセラ世界に呼んだ張本人。

 配下に四人の冥府の門の使いが居る。


■灰神イラ

 黄昏と時を司る神。金髪・紅眼。膝裏までのふわふわロング。グレーのドレス。見た目二十歳ほどの美しい女性で、女神といわれてぱっと思いつくイメージ。

 しょちゅうケンカする二人の姉の間を取り持とうと、右往左往するばかりで神としての実績がほとんどないので、一般にはあまりなじみの無い、存在感の薄い女神。そのためすっかり信仰が下火になり、大地母神セラなどとの混同が進んでいる。

 偶然から某元勇者の都合で姉妹ゲンカの仲裁を行い、三つに砕け散っていたセラ世界をひとつに統合した。

 でもやっぱりつまらないことで姉二人がケンカをはじめるので、あいかわらず二人の間でおろおろする日々を過ごす。


三毛猫「セラ世界の世界神を三人まとめてご紹介。某三千年の登場人物紹介のダイジェスト版プラスアルファです」

 太郎「元ネタ色々やばくねえ……?」

 ルラ「だまってればだいじょうぶなのー」

 レラ「しー、なのー」

三毛猫「そろーっと次いきましょう、次。あ、ちなみにルラレラ世界を含めて、世界神と称される神様たちは大体アンドロイドというか機械でできた神様です」




■サクリュナ・ヴィス/■サクリッタ・ヴィス

 樹人族サクリファイス。緑の髪、赤目。見た目は二十歳前後。女性しかいない種族であり、また基本的に自分を複製して増えるため、多少の個性はあるものの見た目はほぼ同一である。

 サクリュナはレイルの迷宮の案内所で受付を行い、サクリッタは迷宮内部の売店で働いている。ひのきの棒に異様な執着を見せる。


三毛猫「案内所と売店の人です」

 太郎「設定薄いな」

三毛猫「仲間にならなくても、種族だけだしたかったんですよねー。三千年でも出せませんでしたし。ただまあもうちょっと種族的な説明をうまく本編中で語りたかったところデス」

 太郎「……案内所のひと、ひのきのぼうになんであんなに興奮してたんだろうな?」

 ルラ「もちろん……なのー!」

 レラ「きっと……なのー!」

 太郎「なんで伏字?」

三毛猫「ついでの裏設定なのですが、この世界、種族として概ね十二種上げられますが、この種族として数えられる条件は”人間種族と交配可能なこと”です。他にもケンタウロスみたいな下半身お馬さんだったり、アラクネみたいな下半身蜘蛛だったり、ラミアみたいな下半身ヘビだったりする人たちもいるのですが、基本的に人型をとることが出来ないので種族に入っていません。にんぎょちゃんのような飛沫族スプラッシュも、人型取れなかったら魔物扱いでしたねー」

 太郎「ずいぶんと人間至上主義な……」




■シェイラ

 人間の少女。年齢不詳だが見た目は十代後半。黒髪ショート・紅眼。ひょろりと背が高いが手足は細く胸は控えめ。良く言えばモデル体型なのだが、ちょっと猫背に丸まっている。

 気の抜けた間延びした口調で話し、なにかとよく首を斜めにする癖があるっぽい。

 元は冒険者としていくつもの迷宮を探検して踏破してきた。現在はレイルの迷宮の案内人として働いている。 が、実際の位置づけとしてはレイルの迷宮の共同経営者であり、ただの訓練施設であったレイルの迷宮をテーマパークじみた娯楽施設に改造したり、四天王などをヘッドハンティングしてきたのはこの人だったりする。

 ぼんやりしているように見えて意外と策士。


三毛猫「シェイラさんです。個人的に好きですこの人」

 太郎「俺、あんまり良い感情無いんだよなー、この人。いろいろ騙されたりとか引っ掛けられたし」

 ルラ「ひっかかったほうがわるいの」

 レラ「だまされるほうがわるいの」

 太郎「いや、確かにそれもお仕事なのかもしれないけどさー、なんか納得行かない……」

三毛猫「ちなみに、このシェイラさんは”ダンジョン経営学(仮)”という、まだ書いてないお話の主人公だったりします。子供のころのシェイラさんがはじめてレイルの迷宮を訪れ、そして雇われるようになるまでのお話。ちみっこが身長の三倍近い大剣をぶんぐる振り回してひゃっはーする感じ。レイルの迷宮組としては、あとダンマスのレイル・オードさんと巨大スライムさんことエッグノッグ卿のお二人だけが同じく登場人物です。他の面々は今のとこ週末~専用。設定的にはシェイラさんがよそからヘッドハンティングして連れてきた感じですね」

 太郎「また書いてないお話の登場人物なのか。あ、そだ、シェイラさんって~ラって名前だけど神さまだったりしないのか?」

三毛猫「……違いますよ?」

 太郎「なんで作者の人まで妙な間が空くんだよ……?」



■スケさん

 中の人の本名はスケルツォーネ。外見不明。種族不明。女性らしい。ちゃらんぱらんな方言で喋る。

 レイルの迷宮の不死者アンデッドの類をひとりで操る死霊術士なのだが、レイルの迷宮のスタッフですら誰もその姿を見たことがない。昨今の人権事情から、ホンモノの死体や死霊を利用することが叶わず、自らの魂を分割して寄り代に宿らせることにより不死者として操っている。


三毛猫「スケさんです。スケルトンの中の人です。本編ではスケルトンしか出てきていませんが、ゴーストの類やその他色々なアンデッドモンスターの裏方としてレイルの迷宮で頑張っています」

 太郎「地下三階で、何体かでてきたやつ、シルヴィとヴァルナさんで焼き払っちゃったけど大丈夫だったんかな?」

三毛猫「……おそらく魂の一部が失われちゃってますねー」

 太郎「大丈夫じゃなかったっ?!」

三毛猫「でも大丈夫ですよきっと。いっぱいスペアがありますから」

 太郎「腰骨だけじゃなくて魂もスペアがあるんかいっ」



■盗賊の少年

 本名エヴァンジェル。影族シエラ。黒目・黒髪。盗賊のような革鎧を着た姿。十歳を少し超えた程度の少年のように見えるが、女の子である。

 盗賊技能に優れ、レイルの迷宮のトラップの管理や、宝箱の罠、配置などを担当している。


三毛猫「エヴァちゃんです。エバちゃんじゃないです」

 太郎「いや、何か違うのその二つって」

三毛猫「主に発音が違いますっ!」

 太郎「どーでもいいだろそんなの」

三毛猫「いえ、某三千年のキャラとは名前同じだけど関係ないよってだけです。子孫とかの可能性はありますけど」



■ミルトティア/ケイ

 ミルトティアは金髪ポニテ、はしばみ色の瞳。十代半ばに見える人間の少女。レイルの迷宮四天王のひとり。ケイは黒髪・黒眼の三十手前に見える人間の男性。

 ミルトティア、ケイの両方とも人間族であるが、ミルトティアは勇者時代に悪い黒竜を退治した際に、大量の竜の血とともに呪いを受け、竜の因子を持つようになった。そのため竜神/竜人形態をとることが出来、竜体とよばれる機動兵器を操ることが出来る。

 ケイとミルトティアは元々同い年であるが、ミルトティアが竜化したため見た目の年齢にズレが出てきている。


三毛猫「地下一階のボスことミルちゃんとおまけのケイさんです」

 太郎「なんか男の扱い悪いよな、この話……」

三毛猫「ハーレムタグついてますしねー。ちなみにこの人たちは昔、書こうとして立ち消えになったお話の主人公達です。その後中学生のころに書いた”王冠クエスト”というお話に脇役として登場して主人公をくいまくってほとんど主役やってたとゆーこまった方々。黒竜云々というのはその辺りのお話ですね」

 太郎「……いいかげん、その書きかけだったり書いてないお話のキャラをぞろぞろ出すのやめないか?」

三毛猫「このお話って、ある意味スーパー三毛猫大戦的な? 夢の登場人物全員集合的なノリでやってるところもあるので、何か裏設定ありそうだなってキャラは大概元作品が設定だけあります」

 ルラ「やりすぎると、誰これなにこれ、わけわからん、つまんね、ていわれるのー」

 レラ「でも設定があるだけにキャラうごかしやすいのー」

三毛猫「ぶっちゃけネタだけ埃被るままにしててもしょうがないから、使えそうなネタは手当たり次第つめこんでるんですよねー。吐き出すネタが無くなったときが最終回かも」




■ディエンテッタ

 本名ディエンテッタ・ヴィスコンティ。人工生命体ホムンクルスの少女。身長四十センチ強。黒眼・黒髪だが、実は結構簡単に色は変更できる。他者の因子を取り込んで自分に取り込む能力があり、いずれは究極の生命体になることを目指して造られた。ただし、今の所はただの能天気なおとぼけ小娘である。

 どこからだかわからないが、いつの間にかレイルの迷宮の最下層にいたところをシェイラたちにより保護された。本人の話によると西暦1994年頃の日本から来たらしいのだが……?


三毛猫「ディエちゃんです。大飯ぐらいの役立たずです」

ディエ「えへへー」

 太郎「……いや、誰も褒めてないから」

 ルラ「でも意外とがんばってるの」

 レラ「でもなぞだらけなの」

三毛猫「この子は拙著”かちかち、きぃきぃ”の登場人物ですね」

 太郎「当然のごとくそのお話も未完のまま更新がとまってる、と」

三毛猫「一応最後までお話はできてるんですけどねぇ。位置づけ的には前編と後編の間にこっちの世界に紛れ込んできた感じですかね。ディエ本人は夢かなにかを見てるような認識です。完結していないのであまり語れることがないのでこの辺で」




■ファナティック・タイフォーン

 インドネシアなど東南アジア系の木彫りの仮面を被っり、身長を越えるほどの巨大な剣を持った長身の狂乱戦士。作中で語られたとおり、案内人のシェイラが変身 (という名の変装)をした姿である。

 レイルの迷宮四天王のひとりであり、滅多に姿を見せないレアボス扱い。二つに分割する大剣を軽々と振り回し、コマのように回転しながら襲い掛かるのを得意とする。分け身あるいは重ねとよばれる実体のある分身の術を持っており、それぞれが独立して攻撃することも可能。


三毛猫「レアボスです」

 太郎「……」

 ルラ「たけこぷたーぶるるんなのー」

 レラ「ひゃっはー! くびちょんぱだぜー! なのー」

 太郎「あんとき、マジ俺死んだと思った (ガクブル)」

ファナ「こふー?」

 太郎「ぎゃあああああああっ! と、突然でてくるなよっ!」

三毛猫「ちなみにレアなのは面倒くさがって四天王のお仕事放棄してるせいらしいですよ。会えてよかったね、太郎くん」

 太郎「いや会いたくなかったっ!」

 ルラ「わりとトラウマになってるのー」

 レラ「おにいちゃんだめだめなのー」




■エッグノッグ卿

 通称巨大スライムの中の人、スライムさん。レイルの迷宮が造られた当時から住んでいる最古参。通常のスライムと異なり自身の構成をかなり自由にいじれる最強スライム。元は迷宮の掃除屋として配置されていたのだが、ごく狭い閉じられた領域で長い年月を過ごすうちに、知恵と力を身につけて常識はずれの存在となってしまったらしい。

 稀に人型をとる場合があり、その際にはスライムのため性別はないのだが、趣味で幼い少女の姿になることが多い。

 スライムでありながら魔法も得意とし、全身に口を造り一斉に詠唱を行うその姿から”唱える者キャスター”とも称される。レイルの迷宮四天王のひとり。


三毛猫「変態スライム卿です。男の子でもイケマス。男の娘ならなお良しだそうです」

 太郎「やっぱり卿って、変態紳士だからなのか」

三毛猫「ですねー。戦闘能力も割と最強の一角。でも熱くなるといろいろ忘れちゃって大ポカやらかすことも」

 太郎「……そういや自滅してたな」




■”神斬りブレード”ラン

 本名、神無月かんなづき乱桜らんおう。レイルの迷宮、地下二階の守護者。黒髪ポニテ・黒眼。二十代半ばに見える有角族リーンの女性。実年齢は三十を超えているらしいが、年齢を聞くのは命に関わるのでご注意。レイルの迷宮の四天王のひとり。

 刀による居合い斬りを得意とし、着流しで常に片目を閉じている。リーン族の特殊能力として周囲の人間の心を読む力がある。さらにその力を昇華させ、ほぼ予知能力に近い域にある。


三毛猫「名前だけ出てた、四天王のひとりランちゃんです。地下二階の守護者として、勇者候補生側の面々がヒャッハーしてマジバトルの予定でいたけれど、第三話が長くなりすぎて地下二階をスキップすることになったので名前しか出てこなかったかわいそうなひと」

 太郎「……未来予知持った居合い斬りって、無茶苦茶つよそうじゃねえ?」

三毛猫「まともにやると、秒殺されますねー」

 ルラ「……倒す方法おもいつかなかったからでてこなかったのカモー?」

 レラ「きっとそうなのー」

三毛猫「それは言わないで欲しいのー……」



■レイル・オード

 レイルの迷宮のダンジョンマスター。真祖と呼ばれる自ら吸血鬼化した魔術師。でありながら、実はほぼ見た目どおりのまだ若者といっていい年齢である。

 男子たるもの一国一城の主を目指さねば、と迷宮に居を構えてダンジョンマスターとなった。


三毛猫「ダンマスさんです!」

 太郎「男だとやけに設定薄いな……」

三毛猫「いや、まだあんまり設定煮詰まってないだけだったり」

 太郎「ところでレイルの迷宮って、妙に女性スタッフ多くないか? 地下一階のドラゴンさんとこのケイさんだったっけ? あの人とお宝ザクザクの盗賊少年以外はみんな女性のような。あ、スライムさんは微妙なトコか」

三毛猫「あー、本編中じゃ男の子みたいな扱いでしたけど、盗賊のエヴァちゃんは女の子ですからねー」

 太郎「……このレイルの迷宮って、このダンマスのハーレムだったりするんじゃないだろうな?」

三毛猫「従業員引っ張ってきたのはシェイラさんですから、ダンマスさんが目指したわけじゃないですね」

 太郎「でも吸血鬼だし?」

三毛猫「ダンマスさんに血を吸われてるのはおひとりだけですねー。誰とはいいませんが、合意の上です」




三毛猫「はふー。おかしいな、そんなにキャラ出したつもりなかったのに、一回の原稿分どころじゃない文字数使ってるきがしますよっ?」

 太郎「大分はしょってこれだからなー」

三毛猫「ではでは、ここまでお付き合いありがとうございました。次は第三話えぴろ~ぐの予定です」

 ルラ「ありがとーなのー!」

 レラ「こりずにまたおつきあいくださいなのー!」

 太郎「んじゃまた本編で!」

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