半透明
ん…ぼんやりと目の前が見える。
見えずらいということは夢だ。
ここは──────学校の教室?
「ねーねー!今日って図工あったよね?」
そう言いながら走ってくる低身長の男の子。
「…たしかあった気がする!」
綺麗な声で喋り、ふわりと木の匂いがする女の子。
「それより今日放課後遊ばない?!」
元気に喋りかけてくる銀髪の少女。
「うん!いいよ!」
色白で優しい金髪の女の子。
そしてみつきがいる。
…なんだろう…
どこかでみつき以外の子達を見たことが────
ぷつっと意識が途切れる。
そしてまた目の前明るくなった。
その子達は病室で私を見て泣いている。
目を閉じて考えた。これはもしかして…
そう思い、意を決して目を開けると、そこはアリナの家のベットだった。
ベットから降りると、何故か足の先が半透明になっている。私はパニクってそこら辺を暴れ回っていたら、みつきがドン引きしていた。
「…花梨…どうしたの?」みつきが恐る恐る聞いてきたから、足の先を見せたらみつきが硬直していた。
数秒後、みつきの意識が戻ってきて、私をおんぶしたかと思うと走り出した。
「お、重くないの!?」声を掛けても聞いていない。
みつきが急に止まって前を見ると、そこにはヒーラーと医者がいた。「すみません…この人の足が…半透明に…」
私が足を見せると、2人はひどく驚いていた。
「あなたたちは…異世界人ですか?」
「はい」
そう答えると、顔をしかめて、
「これは簡単に言うと、タイムリミットです。」といった。
タイムリミット?そう思い質問してみることにした。
「異世界人の体が完全に透明になると、この世界から元の世界に戻るんです。なので…治療法などはありません。」
するとみつきが、「じゃあ…透明になってない私たちはどうなるんですか?」と聞くと、
「方法や原因はまだ解明されてないんです…タイムリミットの期限は大体5ヶ月ほどらしいです。今は11月なので…完全に消えてしまうのは4月ですね」
と俯きながら言った。
帰り道。
みつきが俯いて、「私たち…また離れちゃうのかな…」
と震えながら言った。わたしはみつきを安心させるために「大丈夫!きっと離れてもすぐ会える!」と言った。
みつきは黙ったまま先に行ってしまった。
わたしがみんなに事情を話すと、みんな驚いていて、華奈は深刻そうな顔をしていた。
するとロニが、
「この世界から元の世界に帰るタイムリミットでしょ?だから花梨のやりたい事全部やっちゃえばいいじゃん!」
と提案してきた。わたしは笑顔で頷く。
そこからみんなで作戦を立てることにした。まずやりたいこと…今まであった人たちにお礼がしたい。その次に、私と華奈が最初に来た国…フォモリオン王国に行きたい!
計画を立てて私たちは早速次の日、出発することにした。
「みんな…短い間だけどよろしく!」




