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【プロットタイプ】モーニングコール

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

登場人物の設定を考える為に、瑠衣くん使います。

妹ちゃんこと、麗衣ちゃん。


※今(2025.02.02.09:46)知ったんですけど、

タイトルに【プロットタイプ】入れるの忘れてました。


期待されていた方、申し訳ございません。

私には双子の兄が居る。その人は体が弱くて、寝起きに激しい呼吸音と母の叫びが聞こえたと思ったら、兄が心臓を押さえてシーツを掻き毟っていた。なんて事はザラだった

その代わり、私の体は人より頑丈に出来ていた。滅多な事で風邪は引かず、女性は疎か、男性以上に力があった。

だから……私が、兄の面倒を見なくてはとは何時も思っている。全てを奪って、兄を絞りかすにしてしまったのだから。


俺の朝は爆音のモーニングコールから始まる。

「瑠衣!! 瑠衣くん!! 朝、朝です!! 学校行くよ!! 創作部出るんでしょ? ほら早く起きて!!」

まだ覚醒していない意識を無理矢理叩き起され、重たい瞼を持ち上げると、妹が俺の胸ぐらを掴んで絶叫していた。

この妹のモーニングコールはどれだけ朝が弱くても、低血圧であっても、三途の川を渡ろうとも、絶対に起こす。現世に戻す。という気概を感じさせる物だった。

「あぁ……相変わらず警報機みたいな声で叫ぶな……」

俺がのっそりと起きる事を確認すると、妹は軽やかにベッドから飛び降りた。まだパジャマ姿の俺と対照的に、妹は既に制服を着込んで、既に出発出来る準備をしていた。

「時間は……?」

「まだあるよ。一時間。瑠衣くんが顔洗って、ご飯食べて、着替えして、準備して出掛ける時間はあるよ。だからこそ何時までもお布団に居ないでね。

起きなかったら胸ぐら掴んで投げ捨てるから。言ってる意味分かる? 半殺しにされたくなかったらちゃんとして」

そう言うと猫のような足取りでこの部屋を出ていった。

妹事、『麗衣』は俺の双子の片割れだった。幼い頃から体が弱く、死を予感させる生き方をしている俺に対し、生命力に溢れていた。

滅多なことでは風邪引かない。傷つかない。男を担いで走れる程に力が強い。それはまるで、俺が捨て去るはずだった生命力を、余す事無く吸い上げている様だった。

だが妹は生命力を『奪った』と考えているらしく、必要以上に俺に干渉する。出来損ないなど、淘汰されれば良いものなのに。

「瑠衣、瑠衣くん!? 五分経ったよ!! まだ起きてない?」

「分かったよ……麗衣」

俺はのっそりと起きて、窓を開けた。さて、こんな毎日が何時まで続くか。

ちなみに此処まで激しく起こすのには訳があって、

『死んでない? 大丈夫? 救急車呼ぶ必要ある?』

という線引きを行う為です。


これで起きなければ救急車呼びます。


幼少期に朝起きて、物凄い胸の痛みを覚えて、もがいていた事を何度か見てるんです。

今は大分落ち着いてますが。

だから麗衣ちゃんも『心臓発作で倒れるんじゃないか』とは何処かで思ってそう。


瑠衣くんは創作に、妹は何がなんでも兄を現世に留めるという方向にベクトルが向いてるんです。

自分が生命力ゴリラで、片割れがもやしっ子なら、責任を感じてもおかしくはないかなと。


麗衣ちゃんの将来の夢は救命救急で働くことだろうな……。

成人男性おぶって走れる女の子です。

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