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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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今日はクリスマスだぜ?

最近投稿頻度が毎日から週一にまで落ち込んでしまってすいません。ただ、完結に向かっていて、名残惜しくなっている自分がいますね。寂しさを紛らわせるために浮気して「俺たちの青春ロボットは砕けない!!」に力を入れています。すいません。これからも頑張って書きますのでよろしくお願いします!

それでは楽しんでいってください!

 ついにこの日が来てしまった。いつか来るとは思っていたがまさかこんなにも早くやってくることになるなんて。そう今日はクリスマスだ。そして俺は家にいる。何を隠そう俺には予定がないのだから。当然、家にいる。


「あぁー暇だなー」


 他の奴らは一体どうしているのだろうか。相田はきっと橋本とデートをしているに違いないが、築村とかはどうしているんだよ。

 1人でゴロゴロしていても仕方ないので、とりあえず、俺は散歩に行くことにした。すると、河川敷で1人座り込む築村の姿を見かけることになった。


「よう、なにしてんだよ」


「藤崎か…俺はこの力を手に入れても何一つ守ることができない……」


「上野のことか?あれはお前のせいじゃないだろ」


「いや!俺のせいだ!俺がもっと強ければ……隼を倒せていれば、こんなことには……ならなかったのに……」


 やり場のない気持ちで拳を握る築村を俺はただただ見つめることしかできなかった。


「こんなこと言うのは不謹慎かもしれないけど、元気出せよ。どれだけ悔やんでも上野は帰ってこない。それにせっかくのクリスマスにそんな辛気臭い顔してるやつは俺とお前ぐらいだぞ」


「………」


 築村は俺の言葉を受けて、俯いたまま何も言葉を発さない。


「なぁ築村。俺たちは一体何と戦ってるんだろうな」


「俺が知るわけないだろ」


「それもそうだな。そういえば、クリスマスに無闇に1人で出歩かない方がいいぞ?ぼっちが目立ちすぎる」


 あれ?なんで俺は自分に跳ね返ってくる言葉をわざわざ言ったのだろうか。胸が苦しい。


「予定がないわけじゃねぇよ」


「どこ行くんだよ?」


「決着をつけに行くんだ」


 何かを決心したような顔をした築村は立ち上がり、走り出した。恐らく今から梅西と決着をつけに行くのだろう。とりあえず、俺は木山に連絡して築村を助けてやるように頼むことにした。


 そして決戦の地へと辿り着いた築村の前には梅西が既に待ち構えていた。きっと今日決着をつけるということは決まっていたことだったのだろう。


「よく逃げずに来たな。溱」


「隼。今日こそお前を倒す」


「待ちなさい!」


 そこに木山がギリギリのところで駆けつけた。


「はぁはぁ……。ったくホント人使いの荒い奴なんだから」


「木山、どうしてここに?」


「頼まれたのよ!藤崎に!ホント腹立つ!」


 木山が俺との電話を振り返る。


「よう木山か?」


「せっかくのクリスマスに何でアンタの声を聞かなくちゃいけないのよ。ホント最悪なんだけど」


「まぁそう言うなって。頼まれて欲しいことがあるんだ」


「何よ?」


「築村を助けてやってくれないか?」


 回想終了。


「思い出しただけで腹立つ!溱!さっさと倒しちゃうわよ!」


「あ、あぁ……」


「「「変身」」」


 築村はドラゴニックブルーへ、木山はライトニングホワイト、梅西はヘルファイアパープルにそれぞれ変身した。こうして壮絶な死闘が幕を開けた。

 しかし、ヘルファイアパープルの戦闘力はポイズンパープルの時よりも遥かに強く、2人の攻撃が全く効いている様子がない。そして持ち前のカウンター攻撃で2人を圧倒した。


「うわぁ!」


「きゃあ!」


「おいおいぃ!俺に内緒で何勝手に戦ってんだよぉ!」


 ムルシエラゴが乱入してきた。


「今お前らに決着をつけられると困るんだってのぉ」


 そんなムルシエラゴの前に俺が立ちはだかることにした。


「藤崎ぃ。何の真似だぁ?」


「知ってるか?今日はクリスマスだぜ?邪魔はさせない!超変身!!」


 俺はハイパーブラスターピンクへと変身し、ムルシエラゴを食い止める。


「ブラスターピンク……お前…」


「ドラゴニックブルー!何としても決着をつけるんだろ!上野ために、お前の想い人の森川杏のために!絶対勝て!」


 俺の言葉にドラゴニックブルーは笑みを浮かべた。


「そんなこと言われなくてもわかってんだよ!ドラゴニックバスター!!」


 その勢いで必殺技を放つ。しかし、必殺技は片手でかき消されてしまった。


「ちっ!はぁあああ!!」


 それでも臆することなく、ヘルファイアパープルへと向かっていく。ライトニングホワイトも遅れを取らないように立ち回るが、あまりの強敵に苦戦を強いられていた。

 そしてドラゴニックブルーの一瞬の隙をついて、ヘルファイアパープルが必殺技を放つ。


「終わりだ!溱ぉおお!!地獄滅殺!!」


「溱!」


 ライトニングホワイトはドラゴニックブルーを庇い、必殺技を受けた。ライトニングホワイトは吹き飛ばされてしまった。


「そんな!木山ぁあ!」


 木山は変身を解除され、その場に倒れ込んだ。俺はムルシエラゴを蹴り飛ばし、木山の元へ駆け寄る。


「おい、しっかりしろ!」


「なんで……こんな時まで……………駆け寄ってくんのがアンタなのよ……」


「今そんなこと言ってる場合かよ!すぐに救急車呼んでやるから待ってろ!」


「そんなことよりコレを溱に渡して……」


 木山は俺にライトニングホワイトの変身アイテムを託した。


「頼んだわよ……」


 そう言って木山は気を失った。


「木山!!お前の頼みなら仕方ねぇな!一緒にお化け屋敷入った仲だから聞いてやるよ!ドラゴニックブルー!受け取れ!!」


 俺はドラゴニックブルーに変身アイテムを投げ渡した。


「これは?」


「木山からのクリスマスプレゼントだ!大事に使えよ!」


「ああ!任せとけ!変身!!」


 ドラゴニックブルーは白い変身アイテムを起動した。すると、青と白の光がドラゴニックブルーを包み込んだ。ドレスがオシャレになり、ドラゴニックブルーはドラゴライズスカイブルーへと進化した。


「隼……。これが俺と仲間たちの力だ!!」


 ドラゴライズスカイブルーの反撃が始まる。

 その頃俺は木山を病院に連れて行くため、ムルシエラゴとの決着を急ぐことにした。


「随分と厄介なことしてくれるじゃねぇかぁ!」


「一般人にはできないことをやってのけるのが魔法少女ってやつだろ?そろそろ終わりにするぜ!ディライテッドシュトローム!!」


 俺の必殺技が炸裂し、ムルシエラゴは撤退していった。


「くそぉ、覚えてろぉ!」


 俺は変身を解除して、木山を連れて病院へと向かった。


「いくぞ木山!!」


 そしてドラゴライズスカイブルーとヘルファイアパープルの戦いにも決着がつこうとしていた。ドラゴライズスカイブルーの強烈なパンチでヘルファイアパープルは吹き飛ばされた。


「これでトドメだ!!ドラゴニックスレイヤー!!!」


 雷を纏った巨大な龍がドラゴライズスカイブルーのアッパーに合わせて、ヘルファイアパープルに炸裂した。ヘルファイアパープルは変身を強制解除し、倒れた。

 ついに強敵だった梅西隼を倒すことに成功したのだった。

 ドラゴライズスカイブルーも変身を解除し、ついに心に留めていたことを聞くことにした。


「隼、お前に聞きたいことがある。お前はあの日、なんで杏を殺さなきゃならなかったんだ?教えてくれないか?」


 梅西は倒れ込み寒空を見上げながら、重い口を開いた。


「杏は俺のことを思ってわざと俺に倒されたんだ。俺の彼女のために……」


 続く。

ついについに溱がパワーアップする回でした。玲奈が溱に力を渡してパワーアップするという構想は玲奈が登場した時から既に決まっていました。ここから怒涛の伏線回収になりますので、お見逃しなく!

それでは今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

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