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やったれ魔法少女  作者: 千園参
40/65

何しに来たんだよ

ついに40話まで来ました。他の作家さんに比べれば大したことないのかもしれませんが、私としてはようやくここまで来たかという気持ちでございます。いつも読んでいただきありがとうございます!それでは今回も楽しんでいってください!よろしくお願いします!

金色の流星群によって怪獣は跡形も残らず消滅した。そして俺もまた跡形もなくなろうとしていた。


「うわぁぁあああ!!」


その場に倒れ込む俺を無視して金色の魔法少女は何処かへと去っていった。なんか言えよ。魔法少女は今までユニークなやつが変身していることが多かったが、今回のあいつはユニークすぎるだろ。一体どこのどいつだよ。



気がつくと俺は病院の天井を見ていた。どうやらあの後俺は気絶していたようで親切な人が救急車を呼んでくれたらしく、今に至る。病室でしばらく寝ていると真央が慌ててやってきた。


「綾二くん大丈夫!?」


「何しに来たんだよ」


「病院に運ばれたって聞いて急いで来たんだけど……」


「金元のところに戻ったらどうだ?あいつのこと好きなんだろ?」


「いや、そういうんじゃ……」


「じゃあ、どういうのなんだよ!いいからさっさと行けっての!今のお前に心配されたくねぇな!ったくしらけるぜ」


俺はベッドに潜った。


「ごめんね……帰るね……」


そう言って真央は帰っていった。すると、どこからともなく声がした。


「よくないな〜。よくないよ〜!」


「今のはよくないね」


相田と橋本がどこからともなく現れた。


「うわぁ!お前らいつからいたんだよ!」


「いつからって藤崎が目を覚ます前からだよ〜」


「そんなに前から!?声かけろよ!」


「そんなことよりも今のはよくないんじゃないか〜?」


今のがよくないことなんか言われなくても俺が一番よくわかってるんだよ。でも、真央は金元のまわりにいた。それってつまりそういうことだろ。


「うっせぇな!お前らももう帰れよ!」


「わかったよ〜。帰ろっか香穂たん」


「そうだね。ゆーちゃん」


そう言って2人は病室を後にした。なんなんだよこいつら。見せつけてきやがって。


「あー!!ムシャクシャする!!」


今日一日は大事をとって入院することになった。俺は慣れない病室のベッドで寝付きが悪く、考え事をしていた。真央に対する態度が今になって罪悪感を帯び始めた。気にすることはない、あれは真央が悪い。本当にそれでいいのか。真央が誰を好きになろうとあいつの勝手じゃないか。なのになんで俺こんなにイライラしてんだよ。そんなことを考えていると余計に腹立たしくなってきたので考えるのをやめた。


次の日。俺は無事に退院した。退院には松浦だけがやってきてくれた。


「ダーリン!もう大丈夫なの?」


「あぁ、おかげさまでな」


「ならよかった!それより聞いたよ、真央ちゃんに強く当たったんだって?」


「お前には関係ないだろ」


「まぁそうなんだけど、多分だよ?多分だからわかりないけど、真央ちゃんはそういうことではないと思うなぁ」


松浦は何やら意味深なことを言い始めた。


「どういう意味だよ」


「えっとね、あくまで噂なんだけど、金元くんのまわりにいる女子はみんな脅されて仕方なく持て囃しているって話なの」


「なんだよそれ」


「あくまで噂だからね!でも、本当だとしたら……」


「真央も何かしらの理由で脅されてるってことか!」


松浦は無言で頷いた。


「なんでそんな大事なこと黙ってるんだよ!」


「ダーリンに迷惑かけたくないのかも」


確かに川端真央らしい選択なのかもしれない。彼女はいつも人の心配ばかりで自分のことはあまり他人には悟られないように解決していることが多い。きっと今回も例外なく俺に悟らさないようにと黙っていたのだろう。


「そういうことなら、ちゃんと金元の正体暴いて、真央に謝らないとな!」


「だね!」


しかし、どうやってその脅されているという証拠を入手するのかという問題に直面した。毎日金元を見張っていても決定的な瞬間は見られなかった。


「ガードが固すぎるぜ、おのれ金元レオ!!」


俺の叫び声が河川敷に響き渡る。


「呼んだかい?」


後ろから金元レオがやってきた。こうなったら単刀直入に聞くしかない。


「お前、女子たちを脅しているのか?」


「ぼくがそんなことするわけないじゃないか」


あっさり否定された。それはそうだな。こそこそと悪いことをしている人間を問いただして、はいそうですという人間はまずいないだろ。

すると、どこかで怪獣が暴れている音が聞こえてきた。


「お前の本性はいつか必ず暴いてやる!」


俺はそう言って怪獣のところへと向かった。


「藤崎綾二。面白い男だ」


俺の背中を眺めながら金元は言った。

現場に辿り着くと、怪獣だけでなく、ポイズンパープルもいた。


「梅西……」


「来ると思っていたぞ」


「今日こそお前を倒す!変身!」


俺はブラスターピンクへと変身した。そして怪獣とポイズンパープルに攻撃を仕掛けていく。ポイズンパープルの攻撃に苦戦しながらもなんとか怪獣にダメージを与えていく。

俺たちが戦いを繰り広げていると、金元レオが歩いてやってきた。憎たらしい奴でも一般人は守る義務が俺にはある。


「ここにいたら危ない!早く避難するんだ!」


「君の心配には及ばない」


金元レオはそう言いながら、ポケットから金色の変身アイテムを取り出した。本性を暴くってとんでもない正体判明しましたわ。


「変身」


金元レオは金色の魔法少女デストロイゴールドへと変身を遂げた。


「なんだあいつは」


梅西も初めて見る魔法少女に驚きを隠せないようであった。


「さて、君たちには消えてもらおう」


そう言ってデストロイゴールドは必殺技の体勢に入った。


続く。

今回も読んでいただきありがとうございました!

金元レオが案の定と言うべきなのかデストロイゴールドでした。読者の皆様は前回でもうお気づきですよね(笑)ピンク、紫、金の3人が揃った時一体何が起こるのかそれは次回をお楽しみに!!

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