表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やったれ魔法少女  作者: 千園参
33/65

隣にいるのは誰だ?

ついに最終回までの設定が完成したのですが、あっさり終わらせたくないという気持ちから物語にあまり関係ない回をちょくちょく挟んでしまっていますが、どうか温かく見守ってください。それでは今回も楽しんでいってください!よろしくお願いします!

松浦の一件から少し経ち、相田と築村が退院し、登校してきた。


「ふ〜、やっと退院できたよ〜!」


「おぉ、なんか久しぶりだな」


「そりゃ久しぶりにもなるでしょ〜。全然お見舞いに来ないんだもん〜」


「仕方ねぇだろ。俺たちも忙しかったんだよ」


「ホントかよ〜」


2人が戻ってきて、以前のように賑やかになった。きっと築村はまだ色々整理がついていないこともあるのだろう。けれど、こうやってまた学校で会えただけで俺は十分だ。そこからは本当にいつも通りの学校生活に戻っていた。下駄箱で他愛のない話をしていると、相田のクラスのクラス委員である、橋本香穂が相田の元へやってきた。


「相田くん、もう怪我は大丈夫なの?」


心配しているようには見えないが、クラス委員としてなのか、一友人としてなのか、相田の体調を気にしているようだった。それに対してやはりこの2人以前の出来事がそうさせているのか、相田もまた気まずそうに、


「うん、もう大丈夫〜」


と答えた。

俺も真央に告白してフラれたら、真央とこんな感じになるのか。辛すぎないか?相田強く生きろよ。


「そう、ならよかったわ」


そう言って橋本香穂は去っていった。でも、本当に嫌いな奴に声はかけないだろ普通。もしかしてもしかするのかもしれないな。だが、このことを相田本人に伝えると調子に乗りそうなので、伝えない。


「あ、綾二くん、おはよう!」


「おはよう」


「ダーリン!おはよう!」


「おう」


「松浦さん!綾二くんをダーリンって呼ぶのはやめなさい!」


「もしかして川端さん妬いてるの??」


「そんなわけないでしょ!」


真央に松浦、そんなこんなでいつもの日常が帰ってきた。

そして放課後、俺は真央、松浦とデパートに出向いていた。基本的に荷物持ち担当であるため、俺は店の外で待たされているのだが、そこで橋本香穂を発見した。


「あれって橋本だよな。隣にいるのは誰だ?」


橋本は誰かと一緒にいるようだった。俺たちと同じ制服を着た男子であることは確認できたが、顔に覚えがないため、誰かはわからなかった。


「姉弟ってわけでもなさそうだな」


兄弟、姉弟って雰囲気ではなく、男友達もしくは彼氏と言った方が良さそうである。これは安易なことを相田に言わなくて正解だったな。まさか橋本に男がいたとは驚きである。彼女は所謂お堅い人であるため、笑っている姿を見たという人もおらず、自分にも他人にも厳しいため、そんな橋本について行こうという友達もいない。学校では1人でいることが多いようである。同じクラス委員である真央とはまた違うタイプの真面目っ子ちゃんというわけである。そして相田はそんな彼女に惚れ込み、告白したが玉砕。ということであった。そんな橋本が男子とデパートでお買い物っていうのは意外でしかなかった。


「ダーリン何見てるの?」


「あれ、橋本さんだね」


真央が続けて言う。


「隣にいるのは確か野上くんだね」


「知ってるのか?」


「うん、何度か話したことがあるから」


真央から聞いた話では隣にいる男子の名前は野上楽歩。同じ一年生であり、築村と同じクラスでもある。成績優秀であるため、先生からの信頼は厚い。運動は苦手なようである。しかし、そんなことを帳消しにするほどの学年順位、上の上ということらしい。なるほど、馬鹿で補修常連の相田よりも野上の方が何倍も橋本との相性がいいわけだ。


「でも、あの2人があんな関係だったなんて意外だね」


真央も驚いているようだった。でも、きっと向こうもこっちを見たらすごい組み合わせだと驚くことは間違いないだろう。クラス委員に無名の男子、そして歌姫。どう考えても向こうよりも謎な組み合わせである。


「へぇー、なんだか面白そうだね!あの2人を追いかけてみよう!!」


松浦が提案してきた。名案だな。親友相田のためにもここは真実を確認しておくのは大事だ。


「ダメだよ。あの2人は今自分たちの時間なんだから、邪魔されたら嫌だと思うな」


真央が言うなら仕方ない、やめよう。悪いな相田。俺たちの友情はこの程度ってことなのかもしれないな。

その後、俺たちは買い物を済ませ、解散した。


「綾二くん、今日はありがとう!」


「ダーリンまた明日!!」


「おう!2人とも気をつけてな」


帰り道に野上を見かけた。


「あいつはさっき橋本といた野上だっけか」


同じクラスなら声をかけてもいいのかもしれないが、クラスも違うし、面識もない。そんな相手に声をかけても迷惑極まりないだろう。結局、野上に声はかけず、その日は家に帰った。

次の日、これまで全く意識したことがなかった野上楽歩という男をやけに意識するようになってしまった。このことを相田になんて伝えようか。いや、伝えず隠し通した方がいいのかもしれない。相田、今度こそ俺たちの友情のために俺はお前を守る!


「藤崎〜!聞いてよ〜!!!」


「どうした?」


「香穂ちゃんに彼氏っぽいのが付き纏ってるんだよ〜!あいつ誰だよ〜!!!」


相田は既に事実を知っていたようだった。


続く

今回から相田回です。キャラ解説で橋本香穂はもう登場しないと書いていましたが、当初はその予定でした。しかし、相田を美味しくするにはどう考えても香穂の力が必要でしたので、力を借りることにしました!

今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ