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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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大変身!!!

今回は前回16話の続きです。タイトルに心が躍りますね!それでは楽しんでいってください!よろしくお願いします!

今日の怪獣は今まで戦った中でもダントツでデカイ。どうするか迷っていたその時、シューティングイエロー、ドラゴニックブルーが駆けつけてくれた。2人が怪獣に向けて攻撃を開始した。


「おーい!大丈夫〜?」


とシューティングイエロー。


「なぜ変身しない!」


とドラゴニックブルー。


「助かった!わからない!変身できないんだ!」


「なんでさ〜!?」


俺が聞きたいのである。


「こいつは任せて大丈夫か?川端がコウモリ男に捕まったんだ!」


「それは一大事だね〜!」


「仕方ない!いけ!」


「悪りぃ!ありがとう!」


しかし、変身できない今の俺が行っても何か意味があるのか。ブラスターピンクやみんなと力を合わせても歯が立たなかったコウモリ男にこんな生身で本当に大丈夫なのだろうか。そんな不安が募り始めた。怪獣によるダメージでエレベーターやエスカレーターは止まってしまっていた。どうやら、階段で行くしかないようだ。俺は屋上目掛けて駆け上がった。階段を登っている際も、ずっと考え事をしていた。さっき考えていたようなことや、全身黒ずくめの男が言っていた数奇な運命。もしかすると、今日は俺にとって大きな意味を持つ日なのかもしれない。


そして屋上へと辿り着いた。


「おぉ!待ってたぜぇ!」


コウモリ男が愉快に言う。その隣には椅子に縛り付けられた川端の姿があった。どうやら、まだ気絶しているようだった。


「さぁ魔法少女に変身して俺と戦えぇ!」


「悪いがそれはできない!」


「なにぃ!?」


コウモリ男が俺の予想外の返答にズッコケる。


「おいおいおい!ふざけてる場合じゃないだろぉ」


「ふざけてなんかないさ。俺は今変身できないんだ」


「おいおいおい、俺も随分舐められたもんだなぁ」


「そういうことなんだ、悪いな」


「舐めてんじゃねぇぞガキがぁ!」


コウモリ男が俺との間合いを一気に詰め、ボディブローを入れられた。


「ぐはっ!」


やはり生身でコウモリ男と戦うのは無謀であった。あまりの痛みに俺はその場に倒れ込む。


「どうだぁ?変身する気になったかぁ?」


「だから……ぐはっ!ゲホゲホ……変身できないんだって……」


「ったく頑固なやつだなぁ。じゃあ、もう一発ぅ!」


そう言ってコウモリは倒れ込む俺の腹に蹴りを入れた。


「うっ!ゲホゲホゲホ……!!」


「そろそろ変身しないと信じまうぞぉ?」


俺が倒れていると、突如、壁が壊れシューティングイエローとドラゴニックブルーが吹き飛んできた。そして苦しそうに倒れ込んでいる。


「お、お前ら……くそっ……」


「どうやらお前の仲間もチェックメイトみたいだなぁ?お前は何も守れないぃ。仲間も愛する恋人もぉ!」


もう一度、俺に蹴りを入れ、そのまま蹴り飛ばして俺を壁に激突させた。


「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」


コウモリ男の元に怪獣も合流した。


「あらあらあら、魔法少女もここまでかぁ。残念だなぁ」


コウモリはそう言いながら川端の方へ歩いて行き、彼女の顔を触る。


「彼女に、真央に触るな!!」


多分本当は立てない。立ってなんていられない。でも、コウモリ男に真央がどうにかされてしまうと思ったら、こんなところで倒れてなんていられない!


「変身できるとかできないとかそんなことは関係ない!俺は川端が真央が大好きなんだ!だから、死んでも守る!守り切ってみせる!この命に変えてもな!!」


そう、それが俺の運命なんだと思うから。そんな時、よくわからない着信音みたいな音が屋上に鳴り響いた。変な音は変身アイテムからなっているようだった。アイテムのモニターには『アップデート完了』の文字が書かれていた。どうやら、変な音はアップデート完了を知らせるアラームってことらしい。俺は変身アイテムを握りしめ、


「さーて!反撃の時間だぜ!!」


すると、モニターにさらに文字が表示された。『スーパーブラスターピンクへの変身が可能となりました』と書かれていた。


「ふぅ!そんじゃまぁいくぜ!大変身!!!」


スイッチを入れるといつもとは違うピンクの光に包まれ、俺の姿が変わっていく。そして俺はスーパーブラスターピンクへと変身を遂げた。


「おぉ!なんだこれ!いつもと服が違う!ちょっとオシャレになってるぞ!!」


「すご〜」


「それがお前の新しい力か!」


相田と築村も驚いていた。


「お前ぇ、一体何をしたぁ?」


この展開には終始余裕をかましていたコウモリ男も驚きのようだった。


「さぁな、でも、魔法の力が俺の想いに応えてくれたみたいだ!」


「ちっ!やれぇ!」


コウモリ男が怪獣に指示を出す。怪獣が俺に襲いかかってくる。俺はパンチを怪獣にお見舞いした。俺の強化されたパンチに怪獣は一撃で消滅した。


「一撃だとぉ?なら、俺が相手だぁ!」


コウモリ男が俺に攻撃を仕掛けてくる。前に戦ったときはコウモリ男の動きが全く見えなかったが、今は違う。はっきりと見える。コウモリ男の攻撃をことごとく受け止めきり、


「見えてるぜ」


「なんだとぉ!」


コウモリ男のパンチを握りしめ、そのままパンチを返した。


「ぐうぉぉぉあ!」


コウモリ男は吹き飛んだ。


「今回は俺の勝ちだぜ!終わりだ!ハピネスボンバー!!」


俺は飛び上がり強烈な必殺キックをコウモリ男に放った。コウモリ男はガードしたがそんなガードを簡単に突き破り、コウモリ男をついに撃破した。


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


「やったぜ!!」


しかし、コウモリ男はまだ生きており、なんとか立ち上がり、


「まさか今の段階でここまで強くなるとは想定外だったかなぁ。まぁいいや、また会おうぅ!」


「待て!」


コウモリ男は自らが放つ煙で姿を消した。


俺は変身を解除し、真央の元へ急ぐ。


「真央!しっかりしろ!真央!」


真央が目を覚ます。


「う、うーん、藤崎くん?」


「真央!よかったぁ……」


「ちょっと!なに下の名前呼び捨てにしてるんですか!?」


「あ、ごめん……勢いで……」


「まぁいいけど////」


「え?」


「その代わり、私もあなたのこと下の名前で呼ぶから!覚悟してよね、綾二くんっ!」


そんな2人のやりとりを見ていた相田と築村はなんだかむず痒くなっていた。


今回はついに特別編で先行登場しました、スーパーブラスターピンクの本編初登場回でした。そして俺たちの川端真央ちゃんと藤崎綾二くんの仲が進展した回でもありました!次回は以前10話を作る前から作者が考えていたという回ですのでお楽しみに!!

読んでいただきありがとうございました!!

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