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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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藤崎綾二。魔法少女ブラスターピンク

今回は特別編と繋がりの出てくる回ですので、特別編を読んでいる人はより楽しめるかなと思います。もちろん読んでない人でも十分に楽しめますので安心してください!それでは今回も楽しんでいってください!よろしくお願いします!

夏休みも色々あり、なんだかんだもうすぐ終わりを迎えようとしていた。そんなある日の今日これから川端真央と買い物に行くことになっている。


「私その怪獣に誘拐されてたわけなんでしょう?でさ、藤崎くんは隣町まで私を助けにきてくれたと?もしかして藤崎くんって私のストーカーだったりするの?(笑)」


「そ、そんなわけないだろ!」


「もう冗談だってばー!(笑)」


「わけわかんねぇこと言うなよ!」


「今度、暇ある?」


「なんでそんなこと?」


「いつも助けに来てくれるお礼にデートしてあげる」


この間、隣町での会話が蘇った。思い出すだけでなんだかムズムズするな。

待ち合わせ時間になると最高にオシャレをした川端真央が、やってきた。可愛い……。可愛すぎる!天使?天使なのか!?


「お待たせっ!待った?」


「いや、俺も今来たところだ」


「ならよかったっ。じゃあ、行こっか!」


そして俺たちはデパートで買い物をすることにした。生まれてこの方彼女なんてできたことない俺にいきなり買い物デートはハードル高くないか!?それともみんな最初からこんなものなのか!?なんか心臓バクバクするし、大丈夫か俺!

真面目な川端からは想像がつきにくいが、川端はファッションが好きなようで可愛い服を見たり、着たりするのが好きらしい。めぼしい服を何着か持って試着室へ入っていった。

何やら隣からも楽しそうなカップルの声が聞こえてきた。


「どうよ!どれがいい?」


「うむ。うむ。うむ。」


「なんか言ってよ!」


「すまない。よくわからない」


「あんたそんなんじゃモテないよ〜」


「モテる必要はない」


なんてお熱いラブラブカップルなんだ。耐えられないよこんな雰囲気。早く出てきてください川端様!

すると、可愛い服に彩られた川端が現れた。天使!?いや、最早、神か……。

その神々しさに見惚れてしまった。


「藤崎くん、似合ってるかなぁ?」


「ありがとうございます」


深々と頭を下げた。


「何が?」


「いや、なんでもない!すごい似合っているよ!」


「ほんと?じゃあ、これ買っちゃおっかな!」


川端は上機嫌になった。


「じゃあ、買ってくるからちょっと待っててね!」


川端が会計を済ませている間俺は店の外で待っていると、全身黒ずくめの奇妙な男に声をかけられた。


「藤崎綾二。魔法少女ブラスターピンク」


「な、なんで俺のことを知ってるんだ!まさか敵!?」


「お前もまた数奇な運命を辿っているようだ。運命を受け入れる覚悟を今のうちに決めておくといいだろう」


そう言って男は去っていった。


「なんだったんだ?」


そうこうしていると、ポケットのアイテムが何やら、「アップデートの準備が完了しました」と出ていたのでスマホをアップデートするような軽い気持ちでアップデートした。魔法少女のアイテムって電子機器かなんかだったのか?


「なんだこれ?アップデート?まぁいいや、バージョンが上がるならそれに越したことはないだろ。今すぐアップデートっと! Wi-Fiとか繋がなくて大丈夫なんだな。どこでもアップデートできるなんて便利だな」


「お待たせ!ん?どうかした?」


「あぁいや、なんでもない!」


俺は急いでアイテムを隠した。

その後デパートの中にあるカフェで一息つくことにした。

カフェオレを飲んで、落ち着くと、さっきの男が言っていたことをふと思い出した。数奇な運命。この先のこと全く考えなかったわけじゃない。俺はこの先どうなるのか。魔法少女としていつまで戦っていくのか。


「さっきからどうしたの?お店出てからなんか元気ないね?もしかしてもっと私のファッションショーが見たかったとか?なんちゃってそんなわけないよね」


川端が冗談を交えて俺を元気付けてくれた。


「もっと見たかったな」


「え////」


そんな会話をしていたら、どこかで爆音が鳴り響いた。怪獣が現れた音だ。川端も何度か聞いたことのある音に恐怖を感じているようだった。


「大丈夫!君は俺が守るから!」


「うん」


川端の手を引き、彼女を安全な場所まで避難させた。そして俺は怪獣のいる方へ向かおうとした時だった。川端の後ろにコウモリ男が立っていた。


「お前は!」


「よう!元気にしてたかぁ?夏休みだからってハメ外しすぎてねぇかぁ?」


「え?なに?どうしたの?」


俺の形相と謎の声に不安を募らせた川端が後ろを振り向くとコウモリ男は川端を気絶させてそのまま連れ去ってしまった。


「大事な大事な彼女を助けたければ、このデパートの屋上に来い。そこで勝負だぁ!」


そう言って飛び上がり、屋上の方へと向かっていった。川端を助けないと。しかし、あの怪獣もどうにかしないといけない。

俺はポケットからアイテムを取り出し、


「変身!」


できない。スイッチを何度押しても変身できなかった。


「どうしたんだよ!」


アイテムのモニターをよく見るとアップデート87パーセントと書かれていた。いや、パソコンかよ!アップデート中は使えないのかよ!俺はかなりピンチに陥っていた。


今回は私の別作「死神と或るく」とのコラボ回でした。それっぽい人が登場し、意味深なことを言っていましたが、伏線でもなんでもありません。

ただ単純に同じ場所にいただけです。なので、あまり深く考えないでください。たまたま登場させましたが、「死神と或るく」の世界に怪獣は基本的にいませんので安心してください(笑)

今回も読んでいただきありがとうございました!

次回をお楽しみに!!

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