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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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お前と戦うのもそろそろ飽きた

夏休み編もなかなかいいところまで来たかなと個人的に思っております。途中で「死神と或るく」という寄り道をしてしまいましたが、しっかりこちらは進行しておりますので、安心してください!それでは今回も楽しんでいってください!よろしくお願いします!

「参る!」


松本ニンジャは手裏剣やクナイなどを使い攻撃を仕掛けてきた。


「飛び道具は卑怯だろ!イテテテ!」


なんとか注意をこちらに向けさせ、その間に相田を逃げさせた。


「どうやら、上手くいったみたいだな」


「なるほど、仲間を1人逃したというわけか、不覚をとった」


「さて、こっからが反撃の時間だぜ!」


と思ったが、松本ニンジャもまだまだ本気を出していなかったようで、


「分身の術!」


松本ニンジャが2人に増えた。これはかなりまずいことになってきたかもしれない。松本ニンジャがこれほど強いとは完全に想定外だった。


「どっちが本物だ!?こっちか!」


本物と思わしき松本ニンジャに攻撃したが、白煙と共に消えた。どうやら、分身の方だったようだ。


「どこを見ている!」


後ろから手裏剣が飛んできた。


「痛ぁぁ!!?」


俺が松本ニンジャと交戦していると、電車から人が1人降りてきたのだった。その人をよく見ると、なんと川端真央であった。しかし、様子が少しおかしい。どこか虚なような……。


「川端!おい!川端ぁぁ!!」


松本ニンジャの攻撃をなんとか躱しながら、川端に呼びかけるも、全くこちらを向うともしない。かなり大声で叫んでいるため、聞こえていないなんてことはあり得ないと思う。しかし、川端はまるで何かに操られているかのように淡々と何処かへと向かい歩いていく。その姿は誰かに似てるような……。


「そうか!昨日の行方不明の少女と動きが似ているのか!?まさか川端もあのピエロに!!?」


必死に呼びかけても、どこかへ去って行ってしまった。こうしてはいられない。俺の天使を一刻も早く助け出さなくては。


「分身の術!」


松本ニンジャは俺のその辺の事情は全く考慮してはくれず、変わらず攻撃してくる。


「悪いがもうお前と遊んでる時間はなくなっちまったぜ!一瞬で終わらせる!」


神経を研ぎ澄まし、どちらが分身か見極める。じわじわと2人の松本ニンジャが近づいてくる。


「こっちだ!」


本物と偽物の微妙に違う動きを見極め、俺は見事本物に攻撃を当てることができた。


「ぐわぁ!」


「悪いな!ここまでだぜ!ハッピーストライク!!」


俺のパンチで怯んでいる隙をついて、一気に必殺キックを叩き込んだ。


「うわぁぁぁぁぁ!!!」


なんとか、松本ニンジャを撃破することに成功し、俺は急いで、川端が歩いて行った方へと向かった。


「川端!どこだ川端!」


しかし、松本ニンジャと戦っているうちにかなり遠くまで行ってしまっているようだった。いや、歩くの早すぎだろ。どこへ向かっていけばいいか迷っていると、


「見つけたぜ!」


仲本が現れた。どうやら、松本から連絡を受けて参上したらしい。


「ったく、どいつもこいつも!俺はただ大切な人を助けたいだけなんだ!」


「はっ知らねぇな!」


仲本はスラッシュグリーンに変身し、俺と戦う準備万端になっていた。


「どうした!早く変身しろオラぁ!」


「戦うしかないのか……」


渋々、ポケットからアイテムを取り出そうとすると、


「藤崎!お前は川端を追え!」


築村が現れた。こいつほんとかっこいいな。登場タイミング俺より主人公だろ。


「ちっ!またてめぇかよ!ストーカーも大概にしろ!」


いや、お前が言うな。お前も十分俺たちに付き纏ってるけどな。


「変身!」


築村はドラゴニックブルーへ変身した。


「お前と戦うのもそろそろ飽きた。ここらで俺の力になってもらう」


「あぁ?言ってくれんじゃねぇこのストーカー野郎が!」


そしてドラゴニックブルーとスラッシュグリーンの戦いが始まった。隙を見計らってこの場を去ろうとした時、相田が息を切らしてやってきた。


「はぁ、はぁ、はぁ……ピエロ……オ、オェ、見つけたよ……!」


一体、どっから走ってきたんだよ。


「本当か!案内してくれ!」


「はぁ、はぁ、はぁ……オェェ……」


相田に肩を貸し、急ぎたい気持ちはあったが、ゆっくり案内してもらうことにした。


「そっちは頼んだぞ!」


ドラゴニックブルーにスラッシュグリーンを任せて俺たちはピエロ退治に向かう。

ドラゴニックブルーは昨日今日の戦いで確実に強くなっており、昨日はスラッシュグリーンに圧倒されていたのに対し、今日は互角の戦いを繰り広げていた。


「お前!そういえば復讐がどうとか言ってたな!ありゃどういうことだ?特別に俺様が聞いてやるよ」


「お前に言っても仕方ないことだ!」


すると、2人は攻撃をパッタリやめ、ドラゴニックブルーは自らの過去を語り出した。いや、話すんかい。


「俺には2人の親友がいた。1人は明るく元気でリーダー的な男の子、もう1人はどんな時も優しく俺たちを見守ってくれていた女の子。俺たちは幼い頃からずっと一緒だった。だから、その絆はとても強いものなのだと俺は信じて疑わなかった。この3人ならきっとどこへだって行ける。なんだってできるそう思った。だが、その絆は案外脆く、いとも容易く崩れ去ってしまった。俺はあいつを許さない、俺たちの絆を壊したあいつを!!!」


話を続けるドラゴニックブルーは怒りで体を震わせていた。


続く。

わりと序盤から伏線を貼っていた築村溱くんの過去についてのお話が少しだけ触れられる回でした。一体誰が幼き3人を引き裂いたのか、すごい気になりますかね?私はもう知っていますよ!作者だから当然ですかね(笑)気に入っているキャラなので丁寧に書き上げていきたいと思っておりますので、お付き合いください。今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

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