俺には気になっている子がいる
俺に話しかけてくる女子はいない。正確には恋愛対象の女子だか。一年前のクラスで前の席の佐竹さんはとても可愛くねおしとやかだか、俺にあんまり興味がないみたいだ。後1人いいと思っている井上がいるが、話したこともないただ帰り道が一緒なだけだ。(ストーカーはしてない)となりの半ギャルっぽい斎藤という女はよく話しかけてくるがギャル系女子はあまり好きではない。テンションが高いし、まず話が合わない。まあギャルじゃなければ話しが合うわけでもないが、まあ単純に毛嫌いしているだけかもしれない。なのにクラスが変わってもまたとなりの席になってしまった俺がこうなっているのも斎藤のせいかもしれない。チャイムが鳴った六時間目終了の合図だ。「優樹はどこの部活入ってるんだっけ」斎藤が話しかけてきた。「俺は部活入ってないよ」この学校は部活に必ず入らなければいけないのだが、当時の俺は部活なんかに入っていたら婚活ができないだろうという思考に陥ってしまっていたためうまくごまかし部活に入らないようにしていた。「え、それって大丈夫なの」
「まあバレなければ」 「やば、へー私もそうすれば良かったー教えてくれてもいいじゃんケチ」
という会話の最中で帰りのショートホームルームの時間が始まりいつも通り帰ろうと準備していた。「最後、佐藤ちょっと職員室に来るように」
「えっはいわかりました」俺は図書委員で俺の担任の鈴木が図書委員の担当をしているので、意外とよくあることなのだか、そういう時大体図書委員の件でなどという言葉を付け足すのだ、斎藤と部活の話をしたばっかりだからちょっと怖い。そして、それは的中してしまった。「お前何でもいいからどっかの部活に入れ」最悪だ家に帰ってのんびりできないと思った。そう最初の理由は付き合う人を探すためだったが案の定俺以外の人はみんな部活に入っていたので逆に俺だけがぼっち状態にされてしまったのだなので家でのんびりする生活をしていた。一年間そうしているとその時間がなくなった時とても残念に感じた。俺は部活一覧表の中でなるべく楽な部活を選んだ。「じゃあ映画研究部で」というと鈴木は「わかったじゃあ顧問の先生に言っておくから、今回は進路指導の先生に言わないでやるからな。感謝しろよ」
「助かりますありがとうございます」と思ってもいない言葉を発し俺は4階の一番端の教室へ向かった。無駄に遠いと思いながらドアを開けたらそこには、俺が気になっていた佐竹さんがいた。意外だったがまあ気にしないように佐竹さんの前の席のに着いた。そこしか空いてなかったからだ。そしたら肩に四回叩かれたと思ったが単純に呼んでいることに気がつき何と佐竹さんの方を向くと、「佐藤くんってこの部活だったの」と聞かれ、「今日からこの部活に入ったんだ」というと、何だか下を向きへーそうなんだという顔をしていた。もしかしたら何でもないどころではなく佐竹さんに嫌われてるかも入れないみたいだ。親切に接していたのが気持ち悪がられたのかもしれない。そう思いながらがっかりして映画を見終わり帰ろうとすると、佐竹さんがじゃあねと手を振ってくれた。それに俺のぐったりとしていた心はみるみる元気になり嫌われてなくて良かったーというと安堵の気持ちでいっぱいのまま帰った。部活っていうのも悪くないそう思ったのは多分佐竹さんのおかげだが、部活がある日は必ず行けば佐竹さんに会えるという相手からすると気持ち悪いと思われることを思いながら俺はこの部活に通うことを決めた。