赤ずきんとおばあさんのぶっちゃけた話
今日も森の小道を赤ずきんは、母が持たせてくれたお見舞いの籠を片手に、おばあちゃんの住む小屋に向かう。初夏。森の中は気持ちのいい日差しが差し込み、木々の広げる葉のおかげで涼しく過ごしやすい。
祖母が赤ずきん達家族と一緒に村で暮らさないのは、色々と理由があるらしいが、そのうちの一つは気を使っていることを、赤ずきんは知っている。
「おばあちゃん、こんにちは!」
きちんと小屋のドアをノックして、応答を待つ。
「おはいり、赤ずきん。こんにちは。よくきましたね」
優しい声が返ってきた。
赤ずきんは、おばあちゃんと色んな話をするのが好きだ。
母ならちょっと困った顔をする話でも、おばあちゃんは目を閉じてゆっくり答えを考えながら、昔話を交えて話してくれる。
今日は、何を話そうか・・・・
これは、狼におばあさんが食べられることのなかった、お話。




