二話 万能スライム
私の核シェルターだが、全部で十層だ。 基本的には私は、最下層に居る。簡単に説明すると、
一層 出入り口及び警備システム作動中
二層 害のない生物の飼育施設 野菜生産
三層 特に必要のないものを押し込んでいる
四層 魔術 魔法実験室
五層 転移システム子機 アルダマの子機がある。
六層 高レベル警戒 錬金術の部屋
七層 侵入者撃退システム 高
八層 エネルギー生産室
九層 スライムの為の部屋
十層 アルダマ本体 私達の寝室 ハヤメの部屋 転移装置本体 特にヤバイ物品保管庫 研究所 異世界への扉など
と言った感じだ。これらを転移装置で移動しているが、一応エレベーターや階段もある。
わたしも凄い施設だと思っている。しかもそれぞれ別々の核シェルターとして使える。 勿論自慢だ。
さてスライムを作るのだが、某有名なあの魔物のスライムだ。(正確には違うが)
一つ細胞を作って後は、特殊な液体につけ待つだけで、作れたりする。 その細胞の元は、やっぱり万能細胞
ハヤメが居なかったら かなり面倒な工程が必要となる。 五体ほど作るつもりだ。 一応言うが、液体は何でもいい 多分ゼラチンとかでも代用できるのではないだろうか 今回は、単なる水だ。しかも浄水とかは何もしていない
さて 後は、アルダマに任せれば、終わり 今まで忙しくて出来なかった。 妹は、それを見て興味津々なようで、色々質問をしてきた。
多くの世界では、スライムは最弱扱いされているが、それは、比較的小さい為である。 ショゴスなんかが良い例で、あれの基本サイズが、人間を簡単に、押しつぶせるほど大きい つまりは不定形の生物は、大きいほど強いのである。 一応 液体は、食用などを使用しているため おそらく食べられるだろうが、後で試食でもして見るか
それから2日が経過し ようやくスライムが誕生した。ただ、一つ気になる点がある。
【半透明】だということだ。 色が何も付いておらず 透けて見えてしまっている。 おそらくは、何か食べさせる事で、色が付いていくのだろう よし実験開始だ。
4体それぞれ別の色素の物を食べさすことにした。
赤 青 黄 黒 そして妹が、「スライムと言ったらメタルでしょ」 というので、五体に、金属を食わせることにする。
結果は、まぁ分かり易い
色素そのままの色だ。 アルダマに聞いてみれば、 これでも食えるとのこと なお金属だが、成長スピードがかなり遅い 何か違いがあるのだろうか
繰り返す事で他にも分かったことがある。 食べるものによって正確に差が出ることだ。それに、食えば食うほど大きくなる。金属を食わしているスライムも遅いがしっかりと成長している。
それと食べてみた感想だが、不味くはないし 結構いける。妹も「美味しい」と言ってくれた為に、食用としても役に立ちそうだ。
焼けば固くなるため 料理のバリエーションもかなりあると思われる。 これからは、スライム食もありかもしれない 色によって味が違うし 飽きることも無いだろう ちなみに、赤は辛く 青は、さやわかライムで、黄色は甘く 黒は苦い なお金属は、食えそうにもない
スライムの寿命は、短くて4ヶ月ほどで、死ぬ際2から3体ほどに分離し後は、食用として使用できる。
おそらくは、これで子孫を残すのだろう ただ例外として金属は、寿命がとても長く 最初に作った金属だが、2年もたった今まだ生きている。
スライムが極稀に巨大化することもあり それも寿命は長い
私は、巨大なスライムをスライムロードと名付けた。
さて様々な種類のスライムを作っているが、流石に、最下層だけでは、入りきらない為に、現在9層にスライムの生活空間を作った。 ここが、スライム達の家となる。 まぁ水と食べ物さえあればこいつは、平気に生きるのだが、
スライムロードより低確率だが、極めて知性の高いスライムが、出来上がることもある。 スライム亜種と言った感じで、私に従うのだ。 勿論言葉も理解している。 ハヤメほどではないが、頭も回るようだ。
といっても 3体程しか今は居ないのだが、
さてスライムの実験は、これからも続けることとして、妹が早く世界を造りたいと言い出した為に、計画を実行に移したいと思う。 スライムという偵察には、かなり向いている仲間もいることから問題はないだろう
コストも安いからな。
妹とハヤメを呼び出し とうとう行うにした。
スライムの実験はこれからも進んでいき どんどん進化していきます。