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妹の為に世界を 静かなる狂人の記録  作者: ガタル
一章 記録の始まり
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十七話 師匠 エルマ・エリース

 エルマ・エリース それが、私の師匠の名だ。

 彼女は、中々の変人であり、天才でもあった。 私も人の事を、言えないのは、自覚はしているが、彼女と一緒にしてもらっては、困る。


 会ったのは、ざっと400年程前 完全に人間をやめる少し前くらいだ。   といっても、一時的に、若返っていたが、 はっきり言えば、エリクサーを飲んだからだ。多分アレのせいで、体が少し人外化してたんじゃないかな と思う。 ちなみに、師匠ことエルマは、ガボ飲みしているんだがな。


 今思い出しても意味不明な出会いだった。  確か あの頃は、魔術師に追われてたんだっけな 禁書とか盗んだだけなんだがなぁ

 そんな時に、首を捕まれそのまま連行し自宅に閉じ込めたのが、彼女だった。 一体何がどうなんだか分からなかったが、 とりあえず逃げる為に、魔術の放ったら、まさか跳ね返って来るとは、思いもしなかった。

 原因は、彼女の作った魔道具の結界装置 打ち消すだけでいいのに、何故か反射するようにしたらしい それで、その後魔道具で、拘束された後 【自主規制】

 

 さて、まぁ色々あったわけだ。 どうしてそんなのを師匠としたかは、アレにも一応実力があり、私に、魔道具やら魔導機の、作り方を教え始めた。

 まぁ最初は、彼女が、面白がって教えていた。 その頃まだ私は拘束されていた。まぁ話を聞いていただけなんだがな。


 その後 拘束を解かれ、好きにしてもいい ということだったので、どうせなら、彼女の、知識を、何かに応用できないか と思い何とも言えない関係が始まった。 そんな感じだ。彼女との、出会いは、


 意味不明だな 本当に


 簡単に、彼女の事を説明すると、

 

 1 私以上の変人である。

 2 デリカシーの欠片もない。

 3 変態

 4 後に分かったことだが、ロリコン ショタコン持ち

 5 物作りに関しては、天才級

 6 エリクサーを、大量に作り飲んでいる為、常に若い姿である。

 7 美人だが、残念

 8 兄が、世界を守る大賢者(例のアレを渡してきた奴)

 9 何故か 私に求愛行動をしてくる。

 10 何を考えているか 分からない。


 と言った感じだ。駄目だ。頭が痛くなってきた。

 そんな、彼女だが、なんやかんやで、エリクサーを、作ってるという実力者なのは、分かりやすいだろう ふざけて電子レンジとか、再現するしね 一体こっちに来てから 何をするんだか 一応言うが、彼女の本業は、錬金術師だ。 と言っても、エリクサーを大量生産出来る事を、知られて国に、追われたから逃げるような人だ。

 ちなみに、彼女のやりたいこと、それは、最高のホムンクルスの誕生を見る事、賢者の石を作るよりも、そっちを優先している。 彼女が言うには、


 「石より生物の方が愛着湧くじゃない?」


 それには、同感だと思う。私もスライムとか好きだし

 彼女の言う最高のホムンクルスとは、 可愛さ 強さ 丈夫さ 賢さ 速さを、彼女が思う最高の出来の子を、指すらしい おそらく助手にして愛でたいのだろう ただ、その途中出てきた子も、しっかり面倒は見るそうだ。

 

 何事も最後まで、それが、彼女の、言葉だった。 彼女は、悪い人間では無いのだ。と言うよりも、彼女が、悪人だったら、とっくに、国の一つや2つ落ちていると言っても、過言ではない。 追い掛け回されている理由にそれもあるのだ。 なお異世界の扉を、幾つか、製造に成功させた人でもある。 私も未だに、最初のを使っているが、 彼女が言うには、いずれ 小型化出来るかもしれない と言い出している。 本当にやりかねないのが、怖いのだが、



 なお彼女が、どのような人物か メンバーに伝えると このような反応が、返ってくる。 まずアルダマ


「小一時間ほど 話したい相手ではありますね

マスター画許可を下さったならばの話ですが」


 次 ハヤメ


 理解はしているが、反応に困ってる様子を見せた。


 精霊神


「えっと その人大丈夫なの?」


 と心配している様子だ。答えは、簡単 


 大丈夫じゃない 大問題だ。


 最後に穂香 少年は、精神状態的にも、師匠に会わせるのは、危険だ。


「えっと それ私大丈夫 じゃないよね あぁどうしよ 襲われないよね ね?」


 大丈夫じゃないに決まってるだろう まぁそこは、出来る限り頑張るという事で一つ

 さて悲報が、ついさっき入った。 師匠が、早めにくるらしい。面倒事が、余計に増えた。 一応 11層となる基板は出来ている。 早く終わらせなければならない。


 という事で、少し精霊神の力も借りた。 先に言うと、私は火を操る系が苦手なんだ。その為火を必要とする工程があった為に、早く終わらせる為に、力を借りたのだ。 流石エリート 小規模でも、この熱量 お陰様で、いつも以上のものができた気がする。


 何とか 来る前に、準備は出来た。 勿論 ハヤメや穂香にも協力してもらい 間に合う事ができた。 ということで、ご褒美として、次は洋菓子を買ってきたと言うのが、後日談である。


 数日後くらいだ。(正確には、覚えてない)

異世界の扉が、起動した。 このタイミングということは、明らかに、エルマ・エリースである。 たまに、笹崎とか来るが、スライムを食いに来ることくらいである。


 起動し顔を、姿を見せた瞬間 私は、その拳を突き出したのだった。

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