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妹の為に世界を 静かなる狂人の記録  作者: ガタル
一章 記録の始まり
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一話 我がメンバー 異色すぎる

 

 中に入っていた液体はなくなり いよいよ 開け確認する時だ。

 唾を飲み集中する。そんなのをぶち壊したのが、


「兄ちゃん おはよう」


 この妹である。 てか生き返った直後にこのテンションとは、

 てか 容器ぶっ壊して出てきたよ


「………」


「ちょっと、 何黙ってるの あぁあれ 私生き返させるために 疲れて喋る気力がないの?」


「いや お前のテンションのせいで調子が狂っただけだ」


「いやぁ 兄ちゃん 元気そうで何よりね 前より元気になってる感じがあるよ 前ってあれね 私が死ぬ前ね」


 この自身が死んで生き返った事に、驚かない奴が私の、妹

 塚本穂香である。 私の名前は、塚本正義だ。

 名前は亡き唯一信用した教授 塚本教授が、名付けたものだ。


 一応言っておくが、現在 妹は全裸だ。 それと冷静になって見てみれば、幼い頃の穂香の姿になっている。 誰だ勝手にこうするようにしたのかんがえられるのは、 っとその前に


「とりあえず 服を着ろ 服を」


 と服を投げ渡す。 だが、妹は、「嫌よ」と返してきた。

 全裸のまま僕にくっつき 離れようとしない


 一応言うが、見た目が明らかに幼い 発育は良いし見た目もかなり良い だが、中身が問題なのだ。 私も人のこと言えないが


 頭を抱えながら半強制的に服を着させた。

 絶対この光景をどっかの邪神やら神やら 大賢者やらが見て楽しんでいるのではないか と考えながら 今できることをやろうと思う そういうことで、


 今私が居るこの場所を、妹に紹介することにした。

 ここは、私が作った核シェルター 勿論単なる核シェルターではない。

 魔法にも魔術にも 対応でき 更には周囲の空間を歪ませ入れないようにしている。 人工知能と私と使役するショゴスで、ここに、引きこもって研究をしていた。 食料ならなんとか外で集めている。


「さて 最初に紹介するのは こいつからでいいか」


「えっとここは単なる通路なのだけど」


「アルダマ 居るか?」


「はい 管理下にあるものは全て私と何ら変わりません」


 と機械的な声で返事が帰ってきた。 こいつは私が作った人工知能 【アルダマ】 基本的には私のサポートを頼んでいるが、自由にさせている。 どうやら最近のマイブームは、魔法少女物らしい 何を調べているんだこいつは


「私の妹だ 色々教えてやってくれ」


「イエス サー」


「兄ちゃん やっぱり凄い だって人工知能だよ しかもここまで大規模な 私興奮しちゃう」


 いつも興奮しているような気がするが、まぁツッコまなくてもいいだろう

 さてと次は、 ある意味穂香の恩人にご挨拶だな


「ハヤメ 今戻った 後妹だ よろしく頼むよ」


 ハヤメ 種族はショゴス 万能細胞であり知能の高い 不定形で玉虫色の超生物だ。匂いがかなりする生物だが、私の技術で消した。

 なお人間に擬態できる奴もいるらしい ハヤメは私が他世界から取ってきたサンプルを見て試しに作ったんだが、 思った以上に懐かれてそのまま一緒に暮らしている。 こいつもこいつで、何故かネット小説を読んでいる。 人間形態で


「えっと よろしくお願いします?」


 小説を読むのに忙しいようだが、肩から腕を生やし 親指を立てた。

 グッジョブ どういうことだ。


「え えっと」


「詳しい話は、研究室で話そうか」


 流石の妹でも混乱している。 てか生き返った事にやっと疑問を持ったって感じか


 私は、妹にこれまでの経緯を話した。 話し終わった後に、妹にいくらか質問されたが、なんなくその質問を返す事ができた。 大抵は、妹自身の体のことだった。


 妹の体は、やっぱり私と同じく不老で、不死でない 流石に不死は私で無理だ。 人間の形はしているが、急所に銃弾を撃ち込まれようが、余裕に傷口を即座に塞げるくらいの、再生能力を保持している。私ほどではないが、化物だ。

 それを聞いた。妹は、驚どころか安心している。 何故か聞いてみれば、


「だって 兄ちゃんと同じなんでしょ? それはやっばり嬉しくて」


 正確には、違うが、まぁいいか


「ねぇ説明聞いているときに気になったんだけど そこに置いてある大きいアレ何?」


 と球状の、一番扱いの難しい物を指差した。

 私は、妹に説明した。

 あれは世界を造れる物だ。 ただどういう世界が出来るのかは分からず 何が起こるのかも分からない とりあえず起動は核シェルターの中なら別に問題はないが、外だと、世界が壊れる可能性がある。

 そんなとんでも物品なんて使える気になれず置いていた。


「どうせ 暇なんだからあれ使えばいいのに」


 と妹は、それに、近づく


「ちょっと待て何が起こる変わらん

 使うにしても場所は考えなくてはならないからな」


「ふーん分かった 私の居た部屋なら問題ないでしょ 何も無かったし」


 と軽々持ち上げ あろうことか 持っていこうとしている。


「まぁ確かに何も無かったがって待った勝手に持って行くな

 アルダマ 止めろ」


「いずれ 私もあれを使うべきだと思いますが 足止めはしておきます 後はマスター次第です」


 とアルダマの声が聞こえる。 確かにそうかもしれないがなぁ


「分かった 世界を創るのは認める だが、あと一つの研究だけはさせてくれ」


 そう言いながら、アルダマに邪魔されている妹を止めようとする。 まぁいずれはこれも処分する必要があったわけだし 仕方ないか


「ん 研究って何?」


 良かった発動前に妹を止めることに成功した。


「そうだ ある特殊なスライムの実験だ 他の世界とは全くの別の性質を持つスライムの生成方法を、見つけたんだ それを行いたい その後生体研究だな」


「面白そうね 分かった その後に、世界創造ね」


 と笑みを浮かべる穂香 彼女は、単純明快な思考回路をしている。 やりたいことをただやる娘なのだ。この娘は


 そういうわけで、スライムを作ることとなる。 ショゴスよりは簡単だから問題ない って、いつの間にか 後ろにハヤメ居るし

 スライムに人格があるのなら まともなのが出来ますように

 いつかは大量生産してみたいものだ。

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