十六話 戦うことが無かった
日本に帰ってきたが、分体の方に何かあったようだ。まぁ分かってたことだが
分体の入れ物が、少し傷がついてしまった。 まぁ、些細な物である。 腕が一本動かないだけだ。どうせ後で治せる。
しかしまぁ 下手な狙撃だな。 位置が割り出せた。
うん完全に狙われてるなぁこれ 何故かは、本人に聞くか。
さて分体は、使えなくなった為体の方の記憶を消し腕を治し開放してから 笹崎と集合し、向かうのだった、
◇◆◇
笹崎和希と、私は、ホテルの中の一室で、一見普通の人間共と、相対していた。 勿論殺気などは、隠しきっている。 というより気配ごと消えている為、私の異質さには、気づかないだろう
ちなみに、ハヤメも来ている。女性の姿で、
奴らが、やろうとしていることは、シンプルだ 私達の殺害、隠れている人外の存在など、私が気づかないわけが無い。
結局、相手方の、負けは決まっているのである。
「いやいや すいませんね そちらもお忙しそうなのに」
と、モブ顔のご相手 全力で隠しているようだが、敵意を感じる。まぁ小物臭も漂っているんだがね。
「いえ いえ 問題はないですよ 単なる交渉ですから 私達共共この機会を待っていた と言うのもあります」
と完全に、本性を隠し変装をしている笹崎なのだが、私には分かる。いつでも、その拳を突き出せるようにしているのだ。 一応言うが、こいつは、本来記者だ。人を殺せるレベルの、武術なんて覚える必要なんて無いのだ。
というより妹に殺らせたほうが、早い。
しばらくは、私は一切喋らなかった。 というのも、最初は、単なる交渉だからだ。 まぁ油断したところを、という感じに、最後ら辺で、狙ってくるのではないだろうか
案の定 話が最終段階へと入った時 後から、おそらく人間ではない何かが、我々を攻撃しようとした。 しようとした。
それを止めたと言うより瞬時に、終わらせたのは、なんとハヤメである。
いやまぁ 彼女?彼?は、かなり強いレベルの存在だ。私ですら、苦労する相手なのである。 物理は殆ど効かないわ 他も耐性あるわ 耐久力はあるわ 再生能力もある。何この超生物
そんなハヤメは、瞬時に、その何かを、拘束している。 問題は、今の姿だ。大きい というより大きすぎる この部屋の半分が、ハヤメだ。
いつもは、普通の女性みたいに見えるが、それは、何かを形成しているからであって、本来はこの大きさなのだ。 まぁハヤメが、少し普通のショゴス(ショゴス自体も普通じゃないが) とは違うというのとを、理解してもらいたい。
見た目は、まぁ玉虫色だが、黒く見える動く大きな塊だ。 それ以外に言いようがない。 見ただけで、発狂物である。
笹崎だが、明後日の方向を向いている。 並な人間が見てしまったら正気が、危うくなってしまうような存在なのは、確かなため、町中で、この姿になれば、 並のテロより恐ろしく 大惨事になる。
ちなみに、ご相手だが、私が始末するはずが、すでに正気を失ったようで、思考停止状態だ。情けない。実に情けない。
そのまま私は、命令した。
「好きにしろハヤメ」
と いやもう命令ではないが、ハヤメは、とても素直な子なので、こう言わないと、膠着状態になるのだ。 仕方ない。
その後、ハヤメから、嘲笑うような鳴き声が聞こえた。
「テケリ・リ、テケリ・リ」
ちなみに、余談だが、私も動こうかと 思ったんだが、 先に動かれて、やることが無い と言うのは、要らない話である。
そうして奴らは、ゆっくりハヤメが食べていったんだった。
ちなみに、人間ではない何かは、人型の何かであることが分かった。
うん何も分かってない。 まぁ後で師匠にでも聞くさ
ちなみに、何故かハヤメが気に入ったらしく拘束しているのだが、明らかに、【自主規制】 なのは、どうにも出来ない。
奴らにも仲間が居たらしいが、後は、笹崎兄妹により鎮圧捕縛 もしくは、射殺されたそうな あとは彼らに任せることにする。 あれ私来た意味がないような まぁいいか
それにしても、小物より、酷い終わり方だったな奴ら
私は、とりあえず 早めは、人型に戻ったもののまだ、例のアレを抱きながら帰っていった。 あの件のあと アレは、動いていない ロボットなどではないのは、確かだ。うーん 何かを忘れている気がする。後で、調べてみるか
勿論 お土産は買っていく 高い和菓子店の、和菓子だ。
スタンダードに、羊羹である。
結果 喜んでくれた。 精霊神なんて、食べた後固まった。 まぁ、初めて食べるだろうしなぁ しかし表情が基本的に、面白い そう思ってたら炎が飛んできたのは、びっくりした。 どうやら読まれたらしい。
人型のアレだが、どうやらホムンクルスだったらしい 最近錬金術を触っていなかったせいで、忘れていたようだ。
死んでる為 使えはしないが、見本としては、十分だろう にしても奴らは、何故 ホムンクルスなんて手に入れることができたのだろうか 笹崎達に調べさせることにする。 そろそろ師匠が、こっちに来るかもしれない。 11層目を完成させなければ、色々面倒なことになる。 あの師匠のことだ。こいつらに変な事を言うかもしれないから しっかり教えとくべきだろう あのダメ人間について