十三話 どこに居てもさほど変わらない
さて 謝罪の品は、どうするか、 案外精霊神も安いやつだ。 本当に、全く しかし元は人間だったとは、相変わらずあの創造主は、何を考えているのか 分からない。 公平だからこその、残酷さが、アレにはある。
他世界の品でも、プレゼントするかなぁ カップラーメンとか逆に喜びそうだな 久しぶり異世界への扉でも使うか 師匠を迎える準備と精霊神の件 そして、あっちから来た。 あのメッセージの真実を確かめるために、
さて 行きますかね 世界と世界をゲートで繋ぐこれでね。
現在私は、外出するという建前で、日本に帰ってきている。
何故かといえば 精霊神の件直後 協力者から、通達があった。
『異世界の存在がいつバレるか 分からない』
と、そういうことで、今 私は、裏路地にある小さな店へと足を運ぶ。
店と言っても看板も、出していないが、国に一応手続きはしてあるという店 つまりは隠れ家的な店だ。 密会にはちょうどいい
「おう 待ってたぞ 塚本」
と40前半の男が、呼んでくる。こいつは、笹崎 和希
エハードという出版社のジャーナリスト兼情報屋 そして私と同じ他世界という名の脅威を恐れるもの 基本的には、異世界に関するものを、隠蔽しているのだが、少し魔術を扱える奴だ。
ちなみに、異世界の扉は、一度他世界かは飛んだときと同じ時代にしか跳べない そのために、同じような日本に行こうとしても現代日本にしか行けない。一応 他の方法となくはない為に、他の時代に、行く場合は、変速使用を行う。
ここの店の店員は、店主たった一人 物凄く口の固く 拷問でも吐かない奴だ。 しかも、何かしようとするのなら 反撃をする手段が有るやつだ。 信用は十分にできる。
「それでどうした バレそうってのは」
「極一部だが勘づいた奴等がいる まだまだ公には晒されないだろうが
お前も出来たんだ 他の奴らも出来るかもしれない どうする? 暗殺して見せしめにでもするか?」
最後は、明らかに、冗談だ。 こいつはよくこんな事を言う。 殺人は、使い捨ての、駒と状況がなきゃ愚策だ。
「全く 無理だろうに そいつらは何者だ? そういうことに気づくのは余程の変人くらいだぞ 私みたいな」
「全くそのとおりだ 相手は、小規模な会社だ
奴等は我々と接触したいと申している
さてどうする? と言っても、お前なら」
そこは、普通否定するところじゃないかね
「行くさ 罠でも死ぬことはありえない 拷問も私には意味がない
情報戦ならこちらが十分有利だ お前も居るしな」
「今回は期待しないでくれ それと近くに おと…妹を、つけておく いつもの合図で動くから頼んだ」
彼は私に対してのみは、こんな態度だが、他人となると余裕をもった言葉になる。 そういう奴なのだ。
「あぁ、そうか 分かった」
笹崎家の構成について話させてもらおう ちなみに全員協力者だ。
長男 笹崎 和希 情報屋 一番こいつが、暗躍している。
次男 笹崎 大地 医者 昔出来た大きな火傷は、未だに残っているために、包帯を巻いている。 なお殺人キックが放てる。
長女 笹崎 智 犯罪者 基本的には、智也と呼ばれる 理由は簡単 男装しているからだ。 と言うより無意識らしい 周りもよく間違う。
銃の腕は中々のものである。
以上三名だ。 濃い
「では、明日の朝 またここに」
と言いながら彼は立ち去った。
さて買い物でもするか 金なら必要ないから溜まってるからね
ん? 何を買うかって? 食べ物とか服でいいんじゃないかな
私は、そういうのは、あまり分からない 毎日スライム食でも構わんくらいだ。 あれ美味いし
物を買ったあとは、 とりあえずゲート先へ転移
さて、ホテルでも取リに行くか そう考えて
裏路地を歩く私の前に、一人の少女が現れ そして
私の腹にナイフで刺した。