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無気力JKの非日常生活  作者: CHEB丸
第1章
6/19

〜男が廃る〜

(あいつなら、まず食料の確保、か?)


そう考えた咲真は地獄絵図の街へ繰り出した。


(スーパー...はやめとくか。たくさんいたらキモいし。ここら辺にコンビニあったっけ?)


コンビニを探していた咲真だったが、ふと目に付いたのは交番だった。


(交番なら銃とかも置いてあるかもしれないな。行ってみるか)


しかし、そこで、先ほどの電話の相手ーーー知由の言葉を思い出し、一旦歩みを止めた。

『あと、警察署には近づかないで』

なぜそう言ったのかは咲真にはよく分からなかったが、とりあえず自分よりは知識のありそうな知由に従うことにした。


(警察署だからダメなのか?交番、も、一応やめとくか)


そう思い、交番に背を向けようとした時だったーーー咲真は瞬時に近くの植木に身を隠した。

(なんだ...?)

咄嗟に嫌な予感がして身を隠したものの、周りに変化はない。

しかし、少し経つと交番の中から人影が現れた。

(警官...?ゾンビになってるな)


しばらくゆらゆらとその場で揺れていたゾンビは、突如ぴたっと動きを止めるとものすごい速さでこちらに向かって走り始めた。


(はっ!?)


植木から身を出し、逃げようとするが、恐怖のあまり足が動かない。

もう終わったーーーそう思っていると、ゾンビは咲真の隠れている植木の前を通り過ぎていった。


(あ?)


ゾンビに視線を向けると、その理由はすぐに分かった。

ゾンビの先にはーーー


(おいおいおいおい!!!待てよ!!)


小さな、泣きじゃくる子供が。


出て行ったら助かる保証はない。ましてや、ここまで倒してきたゾンビとは明らかに違うのだ。しかし


(あぁあぁ!!もう!ここで見捨てたら男が廃る!!)


咲真は植木から飛び出し、ゾンビの後を全力で追った。



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